園部市長を絶賛する佐藤親太議員の一般質問

席番号5番の佐藤親太でございます。
質問の前に今回の市長の所信表明の引用に 関する問題につきましては、市長が誰の文 章を引用されようと、私は市長の所信表明 である以上、市長の信念を語られたものと 理解し、また その所信表明の理念や内容は 今後、市長を拘束するものと受け止めて今 回の一般質問をさせて頂きます。
  さて、去る6月 26日に行われました 市長選挙にあたりまして大改革を実施する 事を公約に市民の絶大なる支持を得られて ご当選されました事に対し、先ず心よりのお祝いを申しあげます。
  はじめての職務で且つ広範囲にわたる、 しかも 激務であります。どうか健康にはく れぐれもご留意なさって、職務に精励なさ いますことをお願い申し上げておきます。
今後、公約の実行が一日も早く実施に移さ れ、その効果が市民の方々に行き届きます 事を期待しますと共に、これが公約の実施 に向けては全面的に協力致す事を表明する ものであります。
もとより公約にない事項に関しましては是 は是、非は非として、市民サイドに立った視点で論陣を張ってゆく事は議員としての 当然の責務である事は言うまでもありませ ん。
さて、今回の市長の所信表明を伺いまして 民主主義の在り方、わけても地方分権に関 する考え方には諸手をあげて賛同いたします。高校生時代、アメリカ合衆国 ジョン・ F・ケネディ大統領の就任式で“国が国民 に何をしてくれるかでなく、国民が国に何 をできるかを考えて欲しい”といった趣旨 の言葉があり、いたく感銘を受けた事を彷 彿として思い出し、市民にもその役割分担 の一翼を担う事を求められた事ははなはだ 勇気ある事と受け止めました。
  また、市政の基本目標に関して、市の財政 再建を民間活動の活性化をはかる事により 実現しようとなさるとの事、また自分に合 ったライフスタイルを自己決定できる街づ くりをされようとなさる事、市政運営のス タンスに関しましても経営感覚の市政への 導入、情報の開示により市民との信頼関係 の構築、公共と民間の協働、受益と負担、 国・府との適切な役割分担等を考慮した地 方分権のあるべき姿の追及そして真に必要な時に市民が頼りになる市政の実現と まさに、市長の哲学を市民の前に披涯され、 その実現に向けての決意表明は 高く評価するものであります。 さて、所信表明全般に関しましては、非常 に意を強くし、また期待と希望を強く感じ ますが、次の4点についてお伺いしますの で忌怪のないご所見をお願い致します。

@地域主権に関しまして、現状の税制、そ の他の制度の壁が市長の公約実現を困難に する場面が生じる事と思いますが、国・府に 対して制度改革、法律の変更を求めてゆくとか、いわゆる特区の申請をしてでも実現 される意志はおありでしょうか。お伺いし ます。

A真に必要な時に、市民が頼りに出来る市 政の実現を進められるとの事ですが、国・ 府等の固定的基準がネックになり必要な事 ができない現実が多々発生すると思われま すが、これらのネックをも必要とあらば打 破し、市単独でも実施する覚悟はおありで しょうか。お伺いします。

B民間との協働に関しお伺いします。 農村社会に於いては職住同一地域での生活 の為に、入会権、治山、治水等、地域毎の きまりにより集落が保たれるという情況で あったと思います。都市化が進むにつれて 職場と住居が別々になり、経済的理由から でしょうか、職場での結びつきが強くなり、 反面、地域社会への結びつきが希薄になり ました。一方でこの生活が周りの誰にも干 渉されずに快適にさえ思える様になり、 やがて地域の防災防犯等が手薄になるとい う現象が現れています。両極端はどちらも 問題がありますが、民間との協働という名 のもとに市民への責任転化にならないか危倶いたします。この点について基本的な考 えをお伺いします。

C今市民は行政に対し、民間でできるもの は民間にまかすべきだとの考えが定着して きております。そこで先ず、市民に協働を 求めることとは別に行政自らが徹底した改 革を行うべきだと思いますが、これらのバ ランス、優先順位に関し市長のご見解をお 伺いします。

以上、4点について市長の基本的な考え方 をお伺いして私の一般質問と致します。