「所信表明の8割が他者からの盗用」だったことへの厳重抗議と自発的引責措置の要求

門真市市長 園部一成 殿                     

 2005年9月28日          

 門真市市議会議員: 無所属(鮮烈市民派)戸田ひさよし

1:9月20日本会議で語られた園部市長の「所信表明」の内容の役8割もが、太田府知事の諸年度ごとの演説からの盗用だったことが明らかになった。
 これは、9月22日段階で共産党議員団の指摘によって冒頭部分のほとんど全てが盗用だったことが判明したことを端緒とし、次に9月27日の産経新聞朝刊記事によって残りの本論部分の大半もまた府知事演説からの盗用だったことが判明し、全貌が露呈したものであった。
 そしてその都度マスコミで報道され、特に最初段階ではテレビの全国ニュースでも報道され、門真市と門真市民はその名誉を著しく傷つけられ、「こんな市長を選んでしまったのか」と市民は大きな怒りと政治不信をかき立られたのである。

2:この盗用事件は、最初の判明の段階だけでも議員たる者全てにとっては「全くの想定外」で絶句する思いの事件であり、言説言論の重みを最も大切にするべき政治家たる市長がなぜこのような恥知らずな事をしたのか、全く理解に苦しむことである。  
 と同時に、8割もが他人の演説文章そのままであるものを園部市長自身の文章であると偽られて、それと知らずに純真に園部市長の考えそのものであると思わされて本会議質問などの対応を求められた議員および議会としては、市長から侮辱的で背信的な行為を受けたと言わざるを得ず、怒りを禁じ得ない。

3;この盗用問題に対して、園部市長は9/22記者会見や9/27議運でお詫びの言葉を述べたものの、これほど大量長文の「引用」を行なっていながら「府知事よりの引用だと明記すればよかった」等の本質を外れた釈明を述べたほか、本論部分での盗用について産経新聞でばれるまでなぜ自ら明らかにしなかったかは、不明瞭なままである。  
 園部市長のお詫びの言葉は、まだ通りいっぺんの軽い言葉でしかなく、自らの責任を正しく自覚したものとは思えない。

4:よって、私は園部市長に対して強く抗議するとともに、市長が言葉だけでない何らかの引責措置を自発的に取られることを求めるものである。

 なお、私は本件に関して市長の問責決議案を提出するつもりであることを付言しておく。

                              以上。