【答弁書】
平成17年門真市議会第4回定例会 質問者  中西 みよ子 議員
件名 1 障害児教育について
(1) LD、ADHDなど軽度発達障害児への対応について
(2) 特別支援教育について

(答弁 藤沢学校教育部長)

LD、ADHDなど軽度発達障害児への対応についてであります。
LD、ADHDなど軽度発達障害児への対応については、重要な教育課題と認識しておりますが、議員ご指摘の教員の加配につきましては現行の制度のもとでは困難であります。
本市におきましては、これまでも知的な遅れのある児童・生徒に対しては養護学級において指導を行って参りましたが、通常学級にも知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で困難を示す児童・生徒が在籍していると考えられます。
そのため、市教育委員会として多くの教員研修を実施し、教職員の資質向上について努めて参りました。
また、各校においても、養護学級を中心として、教員の指導力向上に向けた校内研修の実施や、課題の共有化に向けての校内委員会の設置を行い、これらの児童・生徒一人ひとりの教育的ニーズを把握する中で、必要に応じて個に応じた指導を行うなどの取組を進めているところでございます。
今後も研修の充実ならびに、「通級指導教室」を含めて養護学級の適切な設置に努めて参りたいと考えております。
なお、巡回指導につきましては、今後、特別支援教育についての方針が示される中で導入に向け検討して参りたいと考えております。
つづきまして、特別支援教育についてであります。
特別支援学校につきましては、去る12月8日に中央教育審議会からの答申「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」が出され、今後、地域の特別支援教育のセンター的機能を有する学校として適切に機能できるよう、府の具体的な方針が示されるものと考えております。
特別支援教育につきましては、本市におきましては、これまで医療的な理解に向けての研修、指導方法についての研修ならびに校内体制作りに向けての研修など、多くの教職員研修を実施し、教職員の軽度発達障害に対する理解を深め、指導力を向上させるよう努めて参りました。
また、特別支援教育は、今後の障害教育の中心となるものと考えておりますが、現在の養護学級には多数の重度重複障害のある児童・生徒が在籍しており、これまでの障害教育の重要性も十分認識しております。養護学級の設置につきましては国・府の今後の動向を見守りたいと考えております。
特別支援教育コーディネーターの配置につきましては、市独自の配置は困難でありますが、今回の答申を踏まえ、今後国・府の具体的な方針ならびに法的な整備が行われるものと思われます。本市におきましても、それらの状況を見守りながら円滑な実施に向けて検討して参りたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

他は順次UP予定