決算認定と決算委記録のこと

12月議会では初日12/12本会議で10月から11月の決算特別委で審査さ れた「2004年度決算報告」の認定の賛否も採決された。
東市政最後のフル年度の決算となるわけで共産党がこの件ではしっかり反対理由 を明らかにして反対したが、例年と同じ問題点があるので、戸田としても、認定 に反対する。 (いずれも「一般会計」について。「水道事業会計」については共産党も認定賛 成)

さて、この決算特別委というのは、会派議員だけをメンバーとしているところは 問題だが、他市に比べればだいぶ生ぬるいとはいうものの、共産党だけでなく「 与党」議員もいろいろと問題点を指摘している。
その3日間にわたる、かなり膨大な審査内容をまとめたものが、12月議会の1 週間前に議員配布される「決算特別委審査概要記録」というもので、70頁にわ たって、びっしり書かれている。 市の財政状況の概要から細かいところまで全て数字を上げて書かれているから、 市民にとっても、財政状況全般から問題点、税金無駄遣い点を手っ取り早く知る のに、格好の資料なので、市政に関心のある人や市議選出馬を考えている人は是 非読んでみて欲しい。
市役所2階の情報開示コーナーに多分おいてあると思うし、議員に頼めば、すぐ 貸してくれるだろう。
最悪でも情報公開で開示請求すればいい。
ただ、「概要記録」という性格もあって、特別委での真偽の時には大問題になっ たり、大判の議員が「それは酷すぎる」と怒ったりしたようなことでも、他の件 と同じような淡々としたトーンで手短に、お上品にまとめられている場合がほと んどなので、その点は注意しておいて欲しい。
たとえば、これは公明党の風議員が追及したことだと思うが、1年間任用の「嘱 託職員」という身分で27年間も任用されてきた人がいること(戸田はその人の 人権問題としてひどい話だと感じるが)や(7ページ)、古紙リサイクル事業で 委託料に665万円も出してその売却代金はたった15万円だけだったこと(3 1ページ)(これを追及したのは誰だっけ)、なども実にあっさりまとめられて いる。
だから、審議当日の追及ややりとりを、当局者のしどろもどろぶりやごまかしぶ りを含めてちゃんと知るのには、やはり議事録に目を通すことが必要になる。 詳しく知ろうという意欲のある人には是非こちらを読んでもらいたい。
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ところで、こういう情報価値のある決算委記録なのに、今は「概要記録」も「議 事録」(審議記録)もどちらも、市議会HPにアップされていないから、市民が 手軽に見る途は全く閉ざされているに等しい。
これを改善するのに、もっともコストが安くて良い方法は、議会事務局から直接 に市議会HPの更新作業ができるようなシステムにした上で(今はまだそうなっ ていないと思うが、間違っているかな)門真市民を単純労働としての市議会HP 更新作業アルバイトして雇ってアップすることである。
これの公開価値、効用を考えれば、そのバイト料や、システム変更の手間は問題 とすべきことではない。
そしてもう一つ大事なことは、議会への議員、傍聴者による録音機持ち込みを許 可したり、議会事務局作成の記録テープの公開やダビングを許可することである。
ビデオ録画して、それを公開・ダビング許可するのがもっとも良い。
これは戸田が、何年も前から、問題にしていることだが、今の門真市議会や、与 党議員のごり押しによって、「録音機の持ち込み禁止」、「議事テープの公開・ ダビング」が禁止されているだけでなく決算委の場合は、約2ヶ月後に紙の記録 ができあがって、議会で認定されるまでは、議員に対してすら、記録テープを聞 かせない、「決算認定の判断のために、正確を期すためにテープを聞きたい」と 言っても、「聞かせない」と言われてしまうのである。
これってどう考えてもおかしいでしょ! 「議会でどんな追及がされ、どういう答弁がされているか」をできるだけ早く、 市民に公開してもらい、考えてもらうのが当然じゃないですか。
こういうことを主張するのは本当に戸田だけというのが実に情けない話なのです が、市民からも、「私もそれを知りたい」「私にもわかるように公開して」とい う声があがっていけば、こういうことは必ず公開されていきます。
そういう「変革」が進むと市にしていきたいものです。
それでは。