公平委員・人権擁護委員の選任について

12月議会の人事案件では、公平委員会委員2名と人権擁護委員会委員1名の提 案もされているので、これについてもコメントと賛否表明をしておきます。
「公平委員会」といっても一般の市民には全くなじみがなく、何をするところか わからないのが、普通と思いますが、これは市職員への分限懲戒処分について不服があったときに申立をして、審査してもらう機関ですが(これで正しいと思う んだけど今確認できない状況で)、少なくともここ20年近く、一度も開かれた ことがないとのこと。
だから、公平委員就任16年目間近の植村氏も、就任12年目間近近くの浅田氏 も、公平委員としての職務は一度もしたことがなく実績を評価する術がない。 その上で、戸田の考えを項目的に述べていく。
1 今回の両委員会人事案は共に、それぞれの委員の単純な任期延長であり、ど ちらも市行政にはほとんど若しくは少ししか影響のない分野の人事だが、特に公 平委員二人の任期延長は園部市長の「当面は(?)旧東体制人脈と争わず波風立 てずに行こう」という非刷新的思考・戦術(?)を反映したものであり、戸田と しては賛成できない。
2 旧東体制の問題のひとつが、各種審議会や行政委員会のポストの多くが市長 のお気に入りや町のボス的な人によって占められ、しかもポストの重複も多く、 女性の比率が惨めなほどに低いことであった。 東体制末期の2005年4月現在での女性の割合は24ある審議会の合計で13 ・7%、6つある行政委員会ではわずか2・7%でしかない!(目標値として3 0%を掲げ続けていながら!) だから、公平委員については、植村氏は16年間、浅田氏は12年間で、退任願 って、二人とも女性を新規に選任するという問題意識を園部市長は(氏の幹部職 員も!)持つべきなのだ。
3 加えて、植村氏は「保護司(’85年から)」「生活環境審議会委員(’8 6年から)」「個人情報保護審議会会長(2000年から)」と門真市で公平委 員の他に4つもの役職を持っている。こんなに多く兼職してもらわなくてもいい だろう。従って、植村氏と浅田氏の選任を戸田は反対。
4 植村氏は大学教授(農学部→リハビリテーション学部)であり、海外での研 究員生活を持つアカデミックな方ではあるが、戸田としてもっとも強く印象に残 っているのは、合併協の「有識者委員」として、合併協でおおかたの市民の気持 ちと離れた合併推進発言をくり返してきた姿であり、合併協におけるその言動か らは住民自治や民主主義を大切にする感覚も、さしたる「見識」も感じられなかった。 「お上」にあおられて、合併推進=門真市を亡くする途に走ったような人は、も う門真市の役職に就けるべきでないと、戸田は強く思っている。
なお、議会に提出された植村氏の経歴の中に、この「合併協委員」をしたことが 抜け落ちているのは、許し難い情報隠しであり、厳しく糾弾する。
5 人権擁護委員の堀川由紀子氏(門真市在住65歳)は、同委員に就任してま だ、一期3年目間近にすぎず、特に問題あると思えないので、選任に戸田は賛成 。 (同氏は保育所の園長や市教委職員、くすのき・さつき園園長などを経て01年 に定年退職した方)