■住民投票条例制定の請願に対する戸田の賛成討論■

 住民投票条例制定の請願について賛成の立場から討論いたします。

 まずそもそも、請願書にもありますけども自治体の領域を根本的に変える合併につ いては、合併するかしないかを住民投票で決めるのが当たり前であります。
 議員とか市長とかはその権限はあくまでも現行の自治体の領域の中でその運営を付託 されたものであって、その土台を根本的に変えるような選択をする権限を持つものでは ありません。

 全国的に見ても、合併問題での住民投票は非常に多数にのぼっています。合併賛成派 が議会の圧倒的多数を占めるところであっても、敢えて住民投票条例を設置して実施す る所が多いのです。その町の50年、100年の計を住民全体の責任でもって主体的に決め ようという意向がここに現れております。

 それに較べると門真での議会多数派や行政当局、合併協での認識は大変送れていると 私は思わざるを得ません。
 合併協の中での議論のように、今時住民投票が議会制民主主義や代議制民主主義に反 するなどというような話が出てくる方がおかしいのだと、私は思っております。

 また、昨年4月の市議選においても約10名の議員は合併問題について選挙公報で何ら 触れずに議員として当選しております。議員選挙というのは、あくまで人を選ぶ選挙で あって、将来に決断を迫られる課題についてその時点で住民が何か白紙委任するような ものでは決してありません。
 また、新市計画がまだできていないから時期尚早だというふうな反対論については、 これは理由にならないと思います。

 第1に、合併話に入っていくかどうか、つまり合併協を設置するかどうかの段階で、 住民投票がされた方が良い、と私はそもそも思っています。

 また第2に、そのことは横に置いたとしても、今回の請願は、すぐに住民投票をせよと 求めているものではなくて、新市計画ができた段階においても、できた段階の後で住民 投票を実施する、ま、このようなことのためにも、今から条例を作る、もしくは最低限 条例を作ることに向けて信義を継続する、ということは、何ら邪魔にならないどころか 必要不可欠なことであると思います。

 先ほどの反対討論において、時期尚早ということが言われた以上の強硬な反対が述べ られなかったのは、門真の将来あるいは議会の現状にとって、ある種幸いであるかとも 思いますけども、もともと根本的にこの問題については、議会や市長、あるいは市長が 任命した一部の人達だけで決めて良い問題ではない。全住民が責任を持って、そして主 体的に参加する、合併云々に至るかどうかの議論の過程においても主体的に参加してい くためにも、住民投票の条例の設置が不可欠であると私は思います。

 また、先ほども述べられたように、守口市では現実に直接請求運動がもう後半にさし かかっており、議会において住民投票条例が制定されることはもはや時間の問題であり ます。門真市においても4月の後半から直接請求運動が始まり、遅くても7月にはこの議 会において条例案が提出されるのは不可避であります。
 従ってそう言う状況を見るならば、むしろ門真市議会が主体的に住民投票条例を設置 に向けて審議を開始することこそが必要であると思います。

 以上で私の賛成討論を終わります。