■(5中卒業式問題発言の)
  阪口教育委員の任用継続に戸田が反対討論!

 市長から出された阪口教育委員の任用継続についての人事提案について、戸田が行なった反対討論原稿を紹介します。(ほぼこのとおりにしゃべりました。)
 なお、起立採決では共産党5議員も反対して座っていましたが、反対討論は行わず、従ってその反対理由は議会の場では明らかにされていません。
  (「人事に反対するけれども理由は述べない」のは戸田はよろしくないと考えています。
  この問題については別途記述します)


6番、無所属の戸田です。
 阪口文夫氏の教育委員再任について、反対の立場から討論いたします。

  教育委員というのは、月額報酬13万3000円の非常勤ながら、門真市の教育全般に渡って責任を持つ重責があるわけで、その重責に見合う見識と子ども達への深い理解と思いやり、そして組織人としての責任感が必要であると思います。
 しかしながら、阪口氏は、今年3月の5中の卒業式で「教育委員長職務代理者」として祝辞を述べる際に、卒業生の多くが君が代斉唱の時に起立しなかった、ということを過剰に捉えて、式の雰囲気や自主的に考えて行動した子ども達やその親達の気持ちを考慮することなく、公衆の面前で、子ども達の行動を非難する発言をされて、子ども達やその親たちの心を傷つけ、物議をかもしました。
 このような子ども非難の発言を卒業式の場でしたのは、大阪府では他に例がないようです。

 少なくとも生徒には立つ、立たない、歌う、歌わないの自由があるわけで、教育委員会が起立斉唱を学校に指導していたとしても、その上での生徒の判断、行動というのは、まさに、「人事を尽くして天命を待つ」の言葉のように、指導の結果として厳粛に受けとめるべきことだと思うわけですが、阪口委員にはその厳粛さと自制心が欠けていたと思わざるを得ません。

 また、阪口委員が発言冒頭と結びに「門真市教育委員会を代表して」と述べながら、その実態は教育委員会事務局が用意した原稿を全く読むこともなく、自由気ままな発言のみに終始して、その内容が市議会で問題になると、「原稿以外の発言は教育委員会事務局には責任のない、発言当事者の責任である」、という教育委員会事務局議会答弁に甘んじて、自らの発言責任を公的には全く説明せず、委員長以下5名で構成される教育委員会としてもこういった発言のあり方について見解を出さない、という状況であります。

 たとえば、この門真市議会では議会規則で、「ネクタイ着用が義務付けられて」いますが、現実対応はどうでしょうか?  私はこのように、その規則が不当であると思うので、あえて違反を承知でネクタイ不着用で、こうして議会で発言していますが、今は、誰もこれを議会で一々非難する人はいなくなりました。
 一時の勢いでおかしな規則を制定したものの、戸田の発言のたびに、「ネクタイしていないからケシカラン」とか、「まずネクタイをしろ」などと問題にしたとすれば、それは議会活動の本旨から離れた枝葉末節の部分を材料にして、議会言論を妨害するに等しいことになってしまう、ということに多くの議員が気がつかれたから、そういう非難や注意をしなくなったわけで、君が代を起立斉唱しないからといって、卒業式本番でそれを殊更に非難するのは、市議会でネクタイ不着用を一々非難する以上の愚かな行為です。

 君が代問題はこういう観点からも落ち着いた対応が求められますが、阪口氏にはこういった観点が欠けていると言わざるを得ません。

 以上のことからして、私は阪口文夫氏が教育委員を重ねることには賛成できませんので、別途後任の方を選定されることを市長に求めるものです。