2003年6月文教委 戸田の所管事項質問

文教委員会: 戸田の所管事項質問


【戸田議員】

 宜しくお願いします。まず、第一番目なのですけれども、「地域と幼稚園」と申しましても 主に公立の幼稚園との関係についてお聞きします。小学校、中学校であれば、「地域に開かれた学校」といわれ、色々な取り組みが行われているわけなのですけれども、私立の場合は民間の経営と、いう風になり、市の方もあれこれ言い難い所もあると思われます。

 今回は、公立という所に限定してお聞きしますけれども、まぁ、「地域に開かれた幼稚園」ということを考えた場合に、今、現状の取り組みとしては、どうなっているのかという事と、それから幼稚園ていうのは、大変小さなお子さんがおられるし、小学校とは違って一つの小学校の校区にその子供たちが基本的に全て来るというのでは全然ない、校区を越えている所からも来るし、人数も少ない、あるいは、先生がほとんど全て女性である、という事とかを含めた、小、中学校とは違った難しさ、特殊性というのもあろうかと思いますが、取り組みの現状と特殊性ないしは、難しさという事について教育委員会の認識を聞かせてください。

【坂田参事】

 はい、幼児はあの・・・家庭、地域社会、幼稚園、という流れの中で生活をしております。議員、御指摘の通り、幼稚園におきましても、「地域に開かれた幼稚園」というのは非常に重要であると認識しております。え・・・、各、公立幼稚園の現状でございますけれども、現時点におきましては、未就園児親子と在園児との交流の場、ということで園庭開放を中心に実施をしております。
 まぁ、公開保育等も可能な限り、安全に配慮しながら来園して頂くようにお願いしております。

 もう一点、難しい面でございますけれども、御指摘の通り、あの・・・色んな地域から参っております。特に昨今、防犯等々の幼児に関する安全についても大変難しい面がございます。
 「心は開く」が開き方の難しい点がございますので、それぞれの幼稚園におきましては、防犯訓練等々、実施しながら施設等の改善についても前向きに研究している所でございます。以上でございます。

【戸田議員】

 はい。地域との関わりについて、今の答弁では具体性がだいぶ欠けていると思いますので、まず、この件だけについて確認します。
 今、現実にですね、幼稚園と自治会とか、住民団体とかの関わりというのは、具体的にどういうのがあるか、例えば、小、中学校であれば、老人クラブがその学校の一定の区画に花壇を作ったり、というのがあったり、校庭開放を定期的にやっているとか、あるいは、その地域の色んな住民のサークルとかが施設を借りる、とかがあったりするわけですけれども、門真市内の幼稚園の場合、今の実例というのを判る限り、あげてください。

【坂田参事】

 現在の実例でございますけれども、公立4園、まぁそれぞれの実態に応じて、回数、時間帯はそれぞれでございますけれども、在園児、保護者とボランティアの方、幼稚園の職員が中心となりまして、「校庭開放」を実施しております。未就園児の親と、在園児の交流を中心に行っております。まぁ、それぞれ、幼稚園の方ではうさぎクラブ、ひまわりクラブ等々親しみのある名前ををつけて、実施をしている所でございます。月1、2回、又は毎週実施していると、まぁそれぞれのような状態でございます。

 それと、あの、「地域との関わり」、ということでございますけれども、小、中学校におきましては園芸活動等を共にするという部分がございますけれども、幼稚園の場合におきましては、まず園内の園児の指導というものを重点におきまして、その発展的な部分としてそういう事が可能ではないかな、と思っております。  現時点では安全面、そして、施設の管理面について一定の制約があるのではないか、という状況でございます。

【戸田議員】

 今、あの、「園庭開放」という話が出ましたけれども、これはあの、地域の住民団体、自治体とかではなくて園の保護者、園の中でのサークルということなのでしょうか?それから、その頻度というのも、まぁ、多い所で月に何回とか、少ない所ではどれ位なのか・・・

【坂田参事】

 対象でございますが、未就園児と、その保護者という事と、それと幼稚園の園児でございます。場所でございますが、幼稚園の園庭が中心でございます。頻度でございますけれども、月に1、2回の幼稚園が2園、毎週実施している、実施予定の幼稚園が2園でございます。
 尚、あの、幼稚園の運営を重点に置いているとまぁ・・・今後につきましてはその状況を見ながら、そしてまた、ボランティアの方と相談をしながら進めていくという状況でございます。

【戸田議員】

 えっと、実はですね。あの、例えば、青山自治会という、北巣本の幼稚園がある地域の自治会の中で、「子育てクラブ」というのがありまして、主として、保育園ではなく、割と専業主婦の家庭中心なんですけれども、そこでの行事とかでも使わせていただきたいという、要望があるんですけれども。

 ただその、園で形成しているクラブと、また、別次元の、自治体単位のものなので、関わりについてどうかという事が、整理がよくわからないと・・・。それと、何処に申し入れをしていけば良いのか、教育委員会の中で、担当はどの部署になるのか、ということ、それと、仮に、使わせて頂けるとすれば、その時にクリアしておかなくちゃいけないもの、小さな子供たちの事ですから、ちゃんと借りたいという側が、ちゃんと責任者を複数配置して、保険とか、色んなものを壊さないとか、クリアしておかなければ、利用者側でね、しておかなければいけないものとしては、どういうものがあるか。一般的に考えれば、2時位から、園児がいなくなり、先生方、大人だけになりますけれども、それもまた、業務もあるでしょうから、その兼ね合いにおいて、やっぱりクリアしておくべき条件とかどういうものがあるのか、お聞かせ下さい。

【坂田参事】

 え・・・。幼稚園の施設の開放についてでございますけれども、クリアしておかなくてはならない、管理面、安全面等、議員御指摘の通り、責任者にかかわる、地域のボランティア等々の方の協力等々の課題が考えられるのではないかなと、思っております。

 先ほどの件でございますけれども、あの・・・幼稚園の中での地域との共同をしていく部分についてでございますけれども、え・・・あの・・・。現在においては、幼稚園の職員、地域の方々と共同して園庭開放を行っているのが現状でございます。
 その回数を増やすという事につきましては、それぞれ、議員御指摘の様に園児が帰った後の教員の研修をどうするのかという部分、そして、保育環境の整備、安全面を含めた施設的なものをどうしていくのか、ということが一番大きな問題になるのではないのかと・・・。

 まぁ、今まで、小、中学校につきましては、施設開放を行っておりますけれども、幼稚園の部分に条件整理を行う必要がございますので、まず、幼稚園の園長に御相談をして頂いて、また、委員会と相談をさせて頂くという、こういう流れになるのではないかなと・・・以上です。

【戸田議員】

 最後にしますけれども、こっちの方はね、「開かれた幼稚園」ということもあまりあの・・・進んでいないし、安全面もあるし、規模も小さいし、ということで、これから検討していく課題も非常に多いだろうと思います。それとまた、住民側のニーズもどのようにあるのか、ということも地域によって、園によってまた、色々、園によって色々かと思います。それで、住民側からの要望とかがあった場合、教育委員会の方でも、園は園で、聞いて頂くとして、教育委員会の方としても、それぞれ、住民のニーズを、現場に足を運んでちょっと聞いて頂くとして、聞き取りをして頂くとかいうことをして頂きたいと思うのですがどうでしょうか?

【坂田参事】

 可能な限り聞かせて頂きたいと思います。

【戸田議員】

 はい、次ですね。ふれあい事業と学童保育についてお聞きします。先ほどの中西議員の質問とも重なるのですけども、ふれあいにしても、希望者が大変多いという学校もあります。これ自体は大変喜ばしいことな訳なんですけれども、多くてどうしてもこぼれる人、こぼれるということは、皆が、多くの子供達が遊びに行ってる、そっちの方へ行ってるけれども、地域で取り残されると、いう事でもあると思いますから、その辺の対策について進めて頂きたいのですけれど、その・・・例えば、「加配」ということがされていますけれども、また、設備とか、備品とか、いろんなことについて、ふれあいであれば各現場に一律な経費ということで年間割り振っていると思うのですが、人数が多い場合は、少し増やしていくとかそういう事の配慮が出来ないものかどうかという事を、お聞きしたいと思います。

【坂田参事】

 ふれあい活動は、小学校、10校で実施しております。1校、定員概ね60名、運営委託金として20万円をお渡ししております。この、20万円につきましては、基本的に必要な運営委託料としてそれぞれのふれあい活動の実行委員会にお渡ししている性質のものでございます。例えば、電話料金であるとか、ガラスが割れた時の対応でございますとか、その時必要な最低の基本金として考えておりますので宜しく御理解を賜りたいと思います。以上です。

【戸田議員】

 えっと、設備の所ですね。学校によりましてふれあいの場合でしたら、一部教室をお借りして使わせて頂くという事も、幾つも有る様なのですが、それでもやはり足りない部分が有ると聞いていますが、その辺の配慮、学校によって空き具合は、色々有りましょうけれども、これをまぁ、なるべく進めていただきたいと要望しておきます。

 それと、ふれあいであればね、学校の教室の一部を貸すというのは幾つかは出来るけれども、狭い、子供が大変困っている、けど、学童保育であれば使用させてあげないという風なことになってしまうのでしょうか?

【課長】

 あの・・・。わたくしども、先程の御指摘の件でございますけれども、えー、かなり、過密になっておりますのが、門真小学校と脇田小学校でございます。その場合、××××一部開いている場合は使用させていただいております。

【戸田議員】

 この件につきましては、子供の安全と、のびのびと、やっていくことを最優先にしてやっていくと、お願いしたいと思いますが、これに関わりましてですね、先程、学校給食の問題にしろ、このふれあい、学童の問題にしろ、財政的に大変だということをしきりに言われておるわけですが、教育委員会として、収入をあげるべき所でちゃんとあげているのかと、例えば、前から言っておりますが、保育園であればここに預けて、親が働きに行って、そして、保育園料を払うという事が、当たり前になっております。

 学童保育にしろ、ふれあいにしろ、そういう要素を多分に持っているものですから。例えば、子供さんを、平日、2時間放課後子供さんを学童に安全を持って預けて、1日、300円負担であれば、週5日で、1500円、4週で、6000円、1か月、7000円位で済む訳ですね。それだけであれば高い負担ではないと、私は思います。
 そして、そういう事について、財政難とか、色々な事を言ってる以上ですね、当然、徴収を図るべき事である事だと。利用者負担なり、そういう事は考えで言ってもそうだし、保育園からの繋がりで考えてもそうだし、そういう事は利用出来ていない、関係ない市民からいってもそうであります。

 何故これを進めていかないのかというのを、ちょっとお聞きしたいのですけれども、私を含めて、この議会の中でも、有料化反対であるという意見は私は無いと思っているんですけれど、市のほうとして、これを反対である、市民負担であるから控えて欲しいと言うのは議会関係者、庁舎内であるのでしょうか?

【坂田参事】

 ふれあい活動の有料化について、私からお答えします。昨年度、市の関係部局による、門真市児童健全育成政策検討会を設置し、放課後児童健全育成事業における留守家庭児童会、相違点、補助金、利用者負担、諸感化の問題、土曜日の実施の問題等、解決しなくてはいけない、種々の課題が多うございますので、その件につきまして、鋭意検討をして参りました。議員御指摘の有料化等につきましても、検討課題の一つとして検討してまいりましたが、現時点においては、まだ、結論には至っておりません。今後更に、慎重に検討を加えてまいりたいと、いうふうに考えております。

【戸田議員】

 私は、あの・・・庁舎内、議会関係者から反対の意見がありますか?と聞きました。これは無いと思います。「無い」というのでよろしいですね。

(「ふっふっふ・・・」男性議員の笑い声)(野次が入り暫く聞こえない状態。)

【坂田参事】

 具体的な事につきましては、現在検討中でございますので。検討中でございますので、宜しくお願い致します。

【戸田議員】

 議会の公の記録において、その様な、意見は、一度も出されておりません。これはもうはっきりと。この問題がずっと、問題になることは無かろうと思いますし、「反対する根拠」も、私は思い当たらないんでね。 「有料化」という言い方をするか、それを「有料化というより条例化」であって、「市の責任をきちんとして、これは、同時に有料化にもなる、これは止むを得ない」という理解の仕方。これでも宜しい訳なんですけれども、そして誰も反対していない・・・

(笑い声が入る)

 しかも、わたしが二年程議会で言ってますように、仮に、一月、五5000円の利用料を頂いても、北河内近辺から見ても、決して高くない・・・ これを頂いて、これに、人数をかければ、収入になるわけですからね、しかも、それに加えて、学童保育に一律にしていけば、補助金もつくと、そういうことを合わせれば、それは約9000万位の収入が市に入る訳です。

 仮に学童保育への一律化を一旦置いておくとしても、二本立てのまま、当面しましても、それぞれに有料にしていくという事にすれば、6000万から7000万というお金が入る訳なんですね、それを毎年毎年延ばし続けている。一方で、非常にささやかな備品すらも入れない・・・ と、いうのを続けているのは非常に怠慢ではないか?それから有料化も検討の課題の一つと言いましたけれども、じゃあ、他にしたい検討の課題はなんですか?

 一番解決しなくてはならないのは、いろんな利用者負担の原則から言いましても他の行政とのバランスから言いましても、当然、有料化にする所を何故か放置したまま、すすんでいる。しかも条例にもうたわれていない、設置者としての義務も、あるいは、利用者側の負担のことも明確に条例として定められていない、という事が大きな問題でありまして、これを条例に制定する事の目的は、市の責任を明らかにする事と、利用者からの負担を頂くと、この二つだと思うんですが如何でしょうか?

【委員長】

 ちょっと待ってください。戸田議員。先程「議会の方で賛成か、反対か」の意見がありましたが、これは、委員長判断として、教育委員会が答弁できる範囲ではない、という事をちょっと申し上げておきたいと思います。これは議会において確認すればよい。それは委員長判断で申し上げてお伝えしておきたいと思います。はい、ただ今の、答弁理事者お願いします。

【坂田参事】

 先程も申し上げました通り、種々の角度から、慎重に検討を加えている所でございます。検討中ということで、この場での発言は、控えさせて頂きたく思います。

【戸田議員】

 えっと、坂田さんの答弁は抽象論ばかりなんですね。もう2年位、2年以上この様な状況を続けてきて、一方で財政難を言っていると、およそ反対の声は聞こえてきていない、これはもう当然の事である。「慎重」と言いますけど、じゃあ、何と何が難しい問題なのかね、学童とふれあいと、設備とか、成り立ちが全然別だからこれを2本立てにすべきなのか、1本立てに統合すべきなのか、この判断が難しいということなのか?それから、後どれ位の他市の状況を具体的にどう調べているのか?本当に検討を進めているのか?この問題について、具体的にお答えください。

【坂田参事】

 先程も申しました通り、多くのことを調べれば調べる程、まぁ重要であるという事で更に慎重に検討をしているところでございます。検討中の事につきましては、大変あの・・・発言は控えさせて頂きたいと、ご理解お願いしたいと思います。

【戸田議員】

 あの、学童、ふれあいについて、最後にお聞きし確認しておきたいのはね、有料化が当然であるというのは教育委員会の見解でね、その事をどうか・・・

 (「誰か、そんな言うてへんで・・・」山本議員(公明)野次が入る。)

「有料化について、疑問がある、異論が有ると、いうのであればね、その事も合わせてお答えください。しかもね、これは利用者にとって長年ずっと無料でやってきた以上ですね、実はこれは、こういうもので、有料化の方向へ向かっているというのは、あらかじめ、お伝えしておいて、心の準備なりして頂く、あるいは、その緩和措置を用意するという事は、当然必要になってくるわけですね。何も言わない、言わずにいきなりというわけにはいかない筈なので・・・ まず、有料化は当然であるという事についての、教育委員会の方の見解ですね。

  (風議員「委員長!委員長!!これについて・・・!」)

【委員長】

 はい、風議員。

  (「はい、ちょっと」と戸田議員の発言を遮る声がはいる)

【風議員】

 あの、先程から、有料化について、戸田議員質問されまして、すでに検討中であると、再三答弁されております。検討中という事について、納得するか、しないかは、戸田議員の問題でありますのでこの事について委員長の方に、整理して頂きますよう、お願いします。

【委員長】

 はい、あの、先程から私も双方の、質疑答弁を聞いておりまして、平行線を辿るのみで、当然、教育委員会としたら、末永く、この一旦制度化する、それは、長く継続される問題であり、したがってその件については、非常に慎重な検討が必要だろうと、いう理解は出来るわけです、先ほどから、委員会の答弁としては検討中ということが重ねて答弁されておりますので、これは、これ以上、質問をしても、ずっと平行線を辿るばかりで、進展が無いと思いますので、この項目につきましては質問を打ち切ってください。

【戸田議員】

 じゃあ、次に。最後の項目なんですけれども。えー。「教職員に間違った行為があった場合の、市教委の責任や是正措置について」です。

 え・・・学校現場で例えば、担任の教員が保護者等とのトラブルがありまして、その教員が、「もう、その問題については市教委や、校長、弁護士の指示があるので、私は直接担当出来ません、致しません。これからは、弁護士さんと話をして下さい」、こういう事を言った、でもこれは、全くの嘘である。その様な指示が出された事実が無い、にも関わらず自分のところで受けるべき所を、他所に振った、という事がね、もしあればね大変な問題だと思うんですね、これは。

 市も、職員も、実服務規定としてもですね、当然、誠実な職務を遂行するという風にちゃんと決められており、そういう宣誓しておりますし、学校、教職員の場合、府の職員ですけれども、地方公務員法で、「信用失墜行為の禁止」ということもちゃんと、うたわれております。こういうな事が、あったとすれば、そういう咎め受ける、ないしは、それについては、嘘と、わかった場合は是正措置とか、嘘をつかれて、事実と違った事を伝えられた側に対してきちっとした、お詫びと通知をするべきものだというのは当然と思いますが如何でしょう?

【奥田学校教育部次長】

 只今の戸田議員のご質問でございますけれども、教員が、という仮定でのお話だと思います。仮に教員がですね、自分の職務であることを「弁護士に依頼した」という事のような間違った発言を、保護者にしたという事につきましては、当然、その様なことはあるまじき事であると、存じます。そういう事があった場合には当然、所属監督者である校長のほうが指導、監督するべきだと思っております。

 え・・・信用失墜行為につきましては、当然、保護者に対して間違った事を言うという事自体が、保護者の信用を失うという事で、信用失墜行為に関わってくるとは存じますけれども、その教員が、その言葉を言ったそれまでの経緯、その時の状況等、全て判断致しました上で、その時の、対応を考える必要があると存じます。また、教員が行ったことにつきましては、基本的には、その保護者と、当該教員、当然その中で教育を進めておるわけですから、その間違った事をいった背景をきっちりと把握している教員自身が、保護者に対して、説明をする責任があると考えております。

【戸田議員】

 はい、そういう風なね、当然の前提に立ちまして、この前の、三月議会で取り上げて教育委員会が、ちゃんと、答弁したことがありますね。小学校の校長先生が保護者とのトラブルが長引いて、その件で、「市教委の指示があった」と、「弁護士の指示があった」と、そういうことを、明言しました。それは、ビデオにもちゃんと残っております。そして弁護士の紹介をした、と。当事者は仕方ないと思って会ったら、実は違っていたと。

 その事については、既に三月議会で坂田さんが答弁して、「確かにその様な事実があった」と、これは間違いであると、これも認めております。人間誰しも間違いはありますから、これはこれでね、ちゃんと是正をして騙された側の当事者にお詫びと事実はこうですと、今後はこういう事の無いように致します、と校長先生がやった話ですから、教育委員会の方として、通知するというのは、当然だと思うのですね。

 で、現実にこの校長先生の場合は、この三月で、退職してしまっておりますので、まして、そうであるという筈なんです。  ところが驚くべき事にですね、私としても当然そういう事の通知、お詫びと連絡をしておると思っておりましたら、選挙が終わって五月連休、坂田さんに問い合わせしましたところ、まだしていないと、していないだけじゃなくて、「検討した結果、しないことにしました」と。非常に驚いたわけですね。

 仮にもですね、校長先生が間違った事を言って、保護者に嘘というか事実と違う事というか、それは言い方は、色々ありますけれども、そういう事を伝えてしまった事について、その監督責任を持つべき教育委員会が、その事実を議会でも認めていながら、嘘をつかれた側の被害者当事者の方に、お詫びも連絡も、電話一本も未だにしていないと。
 しかも、その理由が聞いてみますと、「言えば言ったでまた、もめるのではないか」と、「混乱が深まるのではという判断をしました」と。
 でもね、仮に、その時に文句が、ガッと出たとしても、この時で、やはり一旦、けじめをつけておかなくては、不信が不信をよんで引きずるわけなんです。当然ですね。
 校長先生がウソを言ってもかまわんという話になってしまえば、これは学校での教育も、そもそも成り立たなくなってしまいます。色んな、指示、監督も成り立たなくなってしまいます。

 これは当然幾ら遅くなったとはいえ、当事者の方に「その時の発言については、間違いでした」と、「今後、こういう事のない様にします」という風な、お詫びと連絡をすべきと思いますけれども、こういう点について学校教育部長の藤沢さん、もしくは、教育長からの見解をお聞かせ願いたいと思います。

【奥田参事】

 はい。申し訳ありません。わたくしの方から今のご質問につきまして、えー、回答させて頂きます。

 えー、3月議会での中身でございますけれども、議会の前に戸田議員の方から、こういう事があったというご指摘を、委員会のほうから受けまして、それを確認させて頂きました。その確認の上での御答弁でございました。
 また、確認をする中で、当該校長に対しましては、事実と違うことを述べているという事につきましては、教育委員会として指導を行ったところでございます。ただ、その後の事につきましては、基本的に「当該、関係する子供のことを第一に対応して頂きたい」と校長に指示を致しました。ま、その結果として、今御指摘のあったように、校長からはそのあたりの説明も無いままに終わっている状況はございます。

 ただ、先程もお答えしました通り、基本的にそういう事象が起こるまでの、様々な過程、それから、校長がその発言をした時の、その時の状況、様々なことがございまして、それを抜きにその発言だけを、まぁ、考えるという事は、非常に難しいのではないか、と、いう風に委員会は思っております。

 基本的には、把握している校長自身が説明責任を果たすべきものであって、その背景をきっちりと把握できない中で、教育委員会がその発言の一点だけで、保護者の方に連絡する事は非常に難しいと考えております。

【戸田議員】

 えー、非常に驚くべき発言、答弁の数々だと思います。これが門真市の教育委員会の姿勢でしょうか?市、教育委員会が、「背景を把握できない」?
 校長先生が弁護士とか、市教委の名前を出して、全くの嘘を言って、保護者を騙した、ビデオもとられている中で、それでも言ってる、という、事がある時に、それは「背景が把握出来ない」という事があれば、それ自体が、大きな問題じゃないのか。「把握出来ない」じゃなくて、実は坂田参事がきちっと、その辺はずっと対応してきて、それでも解決つかないということがあったわけですから、「把握できない」というのは、全くの話のすり替えです。

 それからもう3月に退職する校長さんにですね、「説明責任を果たします」?
 しかも坂田さんから聞いたところによると、「もう言わない様にしましょう」という判断をしたのであって、校長に対して「貴方が説明責任を果たしてあれは間違っていたと説明をしなさい」と、いう指示は出していない!
 出してもいない指示を今、出したかのように言われる、しかも、その校長先生は、3月に退職されておる。ということは、その人がいなくなれば後は、知らん顔、教職委員会の責任は何処に行くんだ、と当然なるわけですね。ちょっとこれ、考え違いされているのではないですか?
 じゃあ、校長への指導をしたのか?まぁ、「発言を撤回してですね、そう言う説明をしてください」という指導をしていない筈なんです。

 そして仮に、「指導をしていた」としても、現にされていないという事は、教育委員会の指示が貫徹していないという訳なんです。したがって、嘘がつきっぱなしになっている、嘘がつかれっぱなしにその当事者はなってる、わけなんですね。  こういうことが罷り通るんであればね、一般市民にすれば、「顧問弁護士に任せた」とか、「教育委員会の指示がありました」といわれれば、もうそれ以上確かめ様も無いことなので、大変な問題です。

 ですから、ひとつ考えを変えられて、当事者に対して、少なくとも、この件についてはね、「発言は間違いであり、教育委員会が指示を出したり弁護士が指示を出した事実はございません」と、そういう通知と、お詫びをすべきと思います。いかがでしょうか?

【奥田次長】

 申し訳ありません。私の発言で「教育委員会が把握をしていない」という風に聞こえましたら、私の言葉足らずでございました。教育委員会と致しましては、校長にも確認をする中で出来る限りの教育委員会としての把握はしておるところでございます。しかしながら、校長の発言が行われたということにつきまして、それまでの非常に細かい経緯や、その日の細かい状況、そのそれぞれをきっちりと説明できるのは当該者の校長以外には無い、という風に思っているところでございます。また、先程申し上げましたように校長には、委員会からの指導は、その時の子供を第一にして行動するようにと、対処するように、という一点でございます。

【戸田議員】

 あのね、「子供第一」とか、「子供と子供の話」じゃないんです。大人が大人に嘘を言ったんです。しかも校長先生が・・・「市教委と、弁護士の指示」という、ありもしない事を言って、保護者を騙した、嘘をついた問題です。

 これについては、校長が今、現在居ない訳ですから、市教委が、過ちである旨を対応すべきです。今の言い方であれば、「色んな事情があるんです」というのであれば、要は、「嘘も方便」、「色んな事情があれば、そのような嘘を言っても門真市の中では許される」と、こういう認定をされているという事になってしまうんです。それで、宜しいんですか?

【奥田次長】

 えー。申し訳ありません。「嘘は方便」という風には教育委員会としては思っておりません、え・・・色々な事情、何回も申しますけれども、その事象が起こりますまでの経緯、それからその時の状況を当然委員会と致しまして、この状況をおいておいて、それまでの保護者と当該校長との関係、その辺を抜きに、この発言は考えられなかった、と、委員会でも思っております。

【戸田議員】

 これでは水掛け論という感じになってしまうという感じで、止めが入りそうなので・・・

 (「そうだそうだ!はははは・・・」)

 最後に言うときますけれども、教育部長にお聞きします。

 その件についてね、非常な不信を生み出しているし、これからも引きずってしまう話ですよね。こんな処理の仕方を誤ってしまえば、「色んな事情があります」、ありますというんであればね、教育委員会がその事情をね、どの程度汲んで情状なり、情状酌量の余地があって、こうなんだと、はっきり示すんだったらまだしも、「あります」というだけで後は、一般論で逃げていく。仮にも「弁護士とか教育委員会の指示」とかいうことを 使ってですよ、保護者に対して「私はもう対応出来ません、こちらに言って下さい」と話を振っちゃった訳ですね。これは全く嘘であった。
 どんな事情が色々あろうとですね、こういう事はあってはならないはずであります。

 間違った、事実でないことを伝えたということは、もうこれは明々白々たる事実なんですから、この事についてはね、やっぱり、人間色々過ちはあるだろう、過ちについてはね、正して、嘘をついた事には、お詫びをしてこういう事は致しませんと、そうして色んな解決するべき問題は問題としてね、長引いて、色んなこじれていることは確かにあります。それはそれとして対処するべきである、これが教育を進めるに当たって、当然のことだと思うんですけれど、下浦教育長の見解はどうかを・・・

  (野次が入る)

【藤沢部長】

 教育長の方にお尋ねでございますが、僭越でございますがわたくしの方から答えさせていただきます。

 先程もありましたように、やってはならないこと、校長ともあろうものが事実と異なる不適切な発言があったということでございます。それはわたくし自身も確認しており、ただ、いわゆる、校長ともあろうものが事実と異なる発言をしてしまったのには、先程、奥田次長の方から話がありました通り、それまでに至る経緯と、当日置かれておりました精神的な圧迫感、そういった中で申し上げたわけでございます。

 で、そういったことを説明するに当たりましては、本人が説明責任を果たさなければ、そこの微妙なところも含めて保護者市民の方に伝えにくいんじゃないか、というふうな考え方に至っております。そういう意味から言いますと、教育委員会としまして、なかなかそういう意味では我々が何かあったら「事実と違う」と「不適切な発言だった」という事だけでは、説明責任を成り代わっては果たしえないと考えておりますので・・・宜しくご理解願います。

【戸田議員】

 今のことについてね、実は、別の問題をはらんでいるんですよ。つまりその、嘘をついちゃったということ自体は、それこそ精神的に落ち込んでたとかいうので、行き詰まってたとか、こじれたとか、いう事ですから、その校長先生はもう対応出来ない、お手上げ状態だという事なんですね。それは学級崩壊でどうにもならなかった担任の場合でもそうなんです。

 その当事者がお手上げで、もう面と向かって、見え透いた嘘をつくほどに追い詰められてるとすれば、その人にですね、「貴方が説明責任を果たしなさい」と、「貴方の責任です」と、そういう風にして、指示をする事が問題の解決になるのか、もう、アップアップになってる当事者を、救って、そのさらに下で色んな問題を抱えている子供や親たちを救う事になるのかと。

 危機管理の方策から考えましても、もうそうなってしまった当事者については、別の人が出て行ってカバーして救ってあげる、そうして変わって対応してあげるという事をしなければ、その人が追い詰められてもっと酷くなる。もっと酷くなるってことは、子供たちももっと酷くなるという事になります。

  これについては、もう要望というか、要望にしときますけども、この様なやり方ね、全部その当事者に、しかも、もういない、退職していないから、そういう人に全部責任を、押し付けている、というやり方を続けているのであれば、門真の教育は良くならないし、一番それこそ、ちゃんとした報告が上に上がってこなくなってしまう、結果もっと悪くなってしまう、この事を厳重に、指摘しておきたいと思います。

【委員長】

 はいっ、終わりですねっ。これをもって所管事項に対する質問を終了致します。