議会改革への着手について提言と申し入れ

  門真市議会    公明党    殿
            緑風クラブ  殿
            志政会     殿
            市民リベラル 殿
            共産党    殿

2003年6月6日

門真市議会議員 戸田ひさよし(無所属)

1:非常に遅くなったとはいえ、この6月議会から委員会の市民傍聴ができるようになっ
 たことを歓迎する。私が99年に当選した当時は「自由な発言がしにくくなる」などと
 して傍聴を敬遠し、議事録すら開示しなかったことを考えると隔世の感がする。

2;ところがこういう「開かれた議会」への前進に全く逆行するのが、議会に出された文
 書に書かれてあることを不開示にするという、当方の開示請求に対する6月3日付けの
 吉水議長の決定である。それがいかに「議会の自殺行為」に等しい不当で愚かなことで
 あるか、当方が本日提出した抗議文を各会派議員はよく読んで考えられたい。

3;1人だけの議員について、現在の「無所属」という呼び方ではなく、守口市ほか多く
 の議会のように「1人会派」と位置づけて、一個の政治単位として認め、議運において
 せめて自由に発言する権利は認めるべきである。現在のように発言申し出をしても常に
 多数派の拒否によって全然発言させられずに、決定だけ押しつけられるのは異常である。
  また、決算特別委員会への審議参加も認められるべきである。

4;議会人事決定にあたっては、何度も言っていきたことだが民主的で公明正大かつ効率
 的にことを進められるよう、そして1年交代ではなく2年交代にするよう申し入れる。

5;派遣議員に関して、経費削減の観点からその報酬をゼロにして交通費の実費支給に変
 えるよう、見直しを検討するべきである。

6;発行まで2ヶ月もかかって答弁も載っていないような現在の議会だよりのありかたを
 改善するための検討会を、無所属議員も含めて設置することを提言する。議会だよりの
 編集は議員が主体になって行なうべきである。質問・答弁の内容をできるだけ多く掲載
 し、質問者の氏名や各議員の議決行動を載せることも当然である。

7;議事録の作成・公開についてもっと早く作業を進めるやりかたを検討し、特にホーム
 ページへの掲載が紙の議事録作成のあとになるのは改めるべき。

8;「ネクタイ強要」や「カバン禁止」などの馬鹿げて実効性のない規則や、「議場への
 録音テープ持ち込み禁止」などの「開かれた議会」に逆行し、市民が正確迅速に議会内
 容を確認する権利に反する規則は速やかに廃止するべきである。    

9:議会での自由闊達な言論を保障するために、全議員が「議員が質問し、意見を発表す
 るのに、その言辞が勢い痛烈となるのはむしろ好ましく、これがため相手方の感情を反
 発することがあっても軽々しくその言論を抑制するべきではない」という地方自治法
  132条の先例解説や、「無礼の言葉を解するのに社交の儀礼を標準としてはならない」
 という札幌高裁判決を良く踏まえておくべきである。

以上。