戸田の所管事項質問と君が代問題議会バトル!

所管事項質問 @ 特別嘱託員問題について
              今年1月8日の新聞で府から給与・交通費の返還請求を受けている
              ことを大きく報じられたことについて

質問組み立て

1;事実としてどうなのか? 府の見解と市の見解はどうなのか?

2;交通費請求について、市が府に提出した文書で勤務地の記載はどうなっていたか?
  これは勤務の実態とずれてはいなかったか?

所管事項質問 A 市の顧問弁護士の教育現場の問題への関わりについて
             学校長が、「教委と弁護士の指示だからもう自分は対応できない」と保護
             者に言った問題について

質問組み立て

1; 事実経過の説明
  長期の不登校になり、学校への責任追及をして、その一環として損害賠償も求めていた例
  医療費の補償
  給食費の返還を7月に求めたが、校長からの返金に理由や明細がなかったので抗議
  9月の運動会の時に夫婦で校長と話を持ってビデオ撮影した。

  その場での校長の言葉(他にひとり記録係)
  「市教委・弁護士の指示で、これからは私は対応できない。全て市の顧問弁護士と話をして欲し
  い」   安田・上野弁護士の名前と連絡先渡す

 安田弁護士と保護者が面談

  話の最後になった「市から委任を受けたわけでなない」と言う。

   今年になって戸田が当事者と教委の坂田氏、雫氏を引き合わせて話を聞いた時や、その後坂田氏から聞いた所、「弁護士に委任はしていない。相談をしているだけ」と言われた。

 では、校長が保護者にウソを言ったことになるのか?

 坂田氏らもビデオを戸田と一緒に見て、校長が少なくとも「給食費やお金のことは弁護士に一任となった」と発言していることは確認しているが、校長への聞き取り調査はしているのか?

 「市の顧問弁護士に一任した」と校長が発言することの重み、しかもそれを受けて弁護士が実際に面談した重みをどうとらえるのか?  などなど

所管事項質問 B 卒業式での教委代表の発言について
             教委代表者の発言責任の所在と出席者や式内容に与える影響について

質問組み立て

1;3月13日に行なわれた中学校卒業式に対して、教育委員会代表として人が派遣され、来賓とし
 て「教育委員会からの祝辞」を発言しているが、今年はどの学校に誰が派遣されたのか?
  また、祝辞は全ての中学で述べられたのか? 祝辞の内容は原稿があるのかそれとも各人の
  自由に任されているのか?
  「教育委員会を代表して」の祝辞である以上、その内容に対する責任は教育委員会にあると
 思うが、どうか?

  金子学校教育部長答弁
   1中;長澤 教育委員、   雫 指導主事
   2中;            瀬戸 指導主事
   3中;山北 教育委員   川原 指導主事
   4中:            西村 指導主事
   5中;坂口 教育委員   中野 指導主事
   6中;岸本 教育委員長 川本 指導主事
   7中;            川崎 指導主事

  ☆金子教育部長の驚くべき居直り答弁!
   「祝辞の原稿についてのみ教育委員会(事務局の)責任」
   つまり、「教育委員会よりの代表として」卒業式で来賓の待遇を受けて発言しているのに、「原
   稿以外の発言は個人の発言だから教育委員会(事務局)には責任がない」(!)というのだ!

2;「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があるが、教委が学校を通じて君が代を起立して斉唱す
 ることを生徒に指導した上での生徒の判断は、その時々の指導の結果として厳粛に受け止める
 べきことだ。
  少なくとも生徒には「立つ立たない・歌う歌わないも自由」があるのであり、教委の指導の対象
 でも何でもない保護者はまして自由な判断に委ねられている。
 まず、こういった基本的な原則に関わることについて、以下のことで教委の見解を聞いておきたい。
  教委は、生徒の自主的判断によって、自らが望む通りの結果にならなかった場合に、その生徒
 を公衆の面前でしかりつけたり、そうすることで恥辱を与えたりしても良いと思っているのか?
  また、その保護者が大勢見ている公の場で、そうしたことをして保護者にも恥辱と不快を与えて
 も構わない、と思っているのか?
   もしそうならば、内心の自由などどこにも存在しないことになるが、どうなのか?
                     答えて下さい。

  *参考;昨年より強化された教委から学校長への指示(命令)(02年12月5日)の特徴
    @ 文書での指示だった  A 式次第に君が代の歌詞と楽譜を印刷
    B 国歌斉唱の時には起立するよう「号令をかける」ことを指示
        ●教員だけでなく子どもと保護者へも「号令」で強制する・・不当!

   金子部長答弁;「指導」の正当性を強弁するもの。詳しくは略

3;5中の卒業式で、・・・事実経過を述べていく。
 次に5中の卒業式で起こった事実をもとに聞いていきます。
 5中で非常に感動的に、教師も親も生徒も何度も涙が溢れるような感動的な卒業式が進んでいる
 中で、教委代表として祝辞を述べた阪口教育委員が、祝辞の最後に突然、
 「国歌斉唱の時座った生徒達がいるが、ああいう時は起立するもんなん
 です!」
と、すごく威圧的な命令口調で、満場の場で生徒達を非難し、これで式の雰囲気
 は
ブチ壊しになり、親も生徒も生涯の思い出樽卒業式に非常に不愉快な思いをさせられ
  るという事件が起こった。

  @保護者意見;とてもイヤな感じがした。
           何を言うんだ!と叫んでやりたかった。
           それまでの厳粛ながらしっとりとした雰囲気が急に重苦しいものに変わってしま
            った。
           校長が卒業生に贈った言葉とはまるで矛盾していると思った。(話の内容・・・)
           座った子供たちの心がとても心配に思えた。
           どこかで誰かに監視されているのだろうかと、気味悪かった。
           子どもに大人に対する不信が残らないか心配だ。

  @卒業生意見;自分達の知らない人が出てきてあんなことをいうのは信じられない。
           あんな人がどうして卒業式にきたのだろう。ものすごく不愉快だった。
           君が代の時は自分の判断で立つ・立たないを決めればよいと言われていたのに
            おかしい
            生徒は色々考えて座ったのに。
            もう来賓の祝辞なんていらない。
           もう卒業式のイヤなことは思い出したくない。

 私が少し聞いただけもこれだけある。
 祝辞でこんな生徒非難を行なった例は、大阪府下では他に聞かないほどの酷さである。

 もともと、5中では、今年卒業生の保護者13名、10世帯ほどから、日の丸・君が代を卒業式で強制しないよう求める趣旨の要望書が出されていた。 これら保護者とその生徒達に対する公の場での非難でもある。

 教委は、いやしくも「祝辞」というものの中で、公の場で生徒への非難を投げつけ、親も含めて恥辱を与えたことを良しとするのか? 自分らの思い通りにならなければ何をしても良いと思っているのか?
  ちなみに、阪口教育委員は、今週、要望書を出した保護者の要請を受けて、自らその保護者らに電話をかけて話をする中で、
 「国歌に敬意を払うのは当然だと思う」という立場は守りつつも、保護者の話から、子供たちがひどく傷つけられたことを理解して、 「いろいろ勉強になりました。子お宅のお子さん含めて子ども達の心に傷をつけて申し訳ないことをした。今後そのような場では充分気をつけて発言したいと思います。」
 「他の人達にも、会った時に、私がこう言っていたと伝えてもらえれば、お会いしてお話しても構いませんから、いつでも電話して下さい。」
と謝ってくれたとのことではあるが、3月13日の卒業式出席者が当日、一生に一度の中学卒業式にイヤな思い出を塗りつけられたことは取り返しがつかない。
 教委は子どもや親たちの心を傷つけた責任をどう認識しているのか?

 ☆金子部長答弁(概要)

 阪口教育委員の発言は何ら問題ない。(!)
 若干の苦言を呈しただけで、式の雰囲気が壊れたことはない。決して威圧的ではなかった。
  ・阪口教育委員が保護者に電話で謝ったことへの見解や、子供たちの心を傷つけたことへの
   責任には全く触れず!

    *文教常任委員会の吉水議員や大本議長などから文句つけ不規則発言頻発。
     「一部の者だけや!」、   「どこが問題や!」、「自分の意見言うてるだけやないか!」、
     「そんなもん質問やない!」、「委員長、発言を整理すべきだ!」等々、質問妨害も甚だ
     しい。
     与党の傍聴議員らも同様の対応。

4;式の翌朝、要望書を出した保護者のひとりが学校に電話して校長に抗議したところ、
  校長が「卒業式は教育委員会の行事としてやっています」
  「私も教委の指導を受けている身ですから」 「卒業式自体が教育委員会の行事ですから」
  ・・・と繰り返し言うので、保護者が驚いた、ということがあったが、

    これでは学校の責任制と主体性の回避ではないか、教委の見解を聞く。

 ☆金子部長答弁(概要)

  「卒業式は指導要領に基づく学校行事のひとつ」、「あくまで学校が行なう行事」

   戸田追及;それでは校長が言ったことは間違いですね。

  ☆金子部長答弁;「学校が行なう行事です」

5;最後に、起立の号令をかけて君が代斉唱をさせろ、などの押し付け強化が今年度進められ
  たが、 こういった押し付けを強化すればどうなっていくのか? 肝心の卒業式の中身や感動、
  親や生徒や教師の思いはそっちのけで、雰囲気ぶちこわし、内心の自由蹂躙の「指導」や
  「非難」が飛び交う卒業式になってしまうことは目に見えている。
  しまいには、日の丸・君が代に反対する親や生徒は隔離してしまえ、ということにすらなりかね
 ない。
  集団的画一化の思いが激しくなればなるほど、それに従わない者へのフラストレーションがたま
 って、ついには殺傷事件にまで発展してしまうことは、豊中の中学校長殺傷事件でも示されて
  いる。
  教委は内心の自由を蹂躙するような押し付け指導をやめるべきだが、どうか。

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 ◆吉水議員や大本議長などから文句つけ不規則発言いよいよ激化。
 公明党の風議員が「動議!」として「休憩して頭を冷やすこと」を提案。戸田と共産党亀井議員が
 反対するが、与党議員多数決で可決され、休憩。

 2:26から2:38分まで非公開の文教委「協議会」

 前半は戸田対;大本議長・吉水議員らが語気荒く大声で大激論! 平岡委員長、風議員などが穏健に戸田に説明と説得。そうこうしているうちに戸田・大本議長・吉水議員も「言うだけ言ってスッキリした」感じになって、もともと「ほとんど終わりかけ」の戸田質問の最後の部分だけ予定通りに発言して終了することを全体で確認して、2;39分、文教委再開。

 戸田の「集団的画一化の思いが激しくなればなるほど、それに従わない者へのフラストレーションがたまって、ついには殺傷事件にまで発展してしまうことは、豊中の中学校長殺傷事件でも示されている。教委は内心の自由を蹂躙するような押し付け指導をやめるべきだが、どうか。」
 という質問、金子部長が「従来通り指導を進めていく」という居直り答弁をして、文教委終了。 時に2;40。

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参考 ;17小学・7中学で唯一、5中で保護者13名(8世帯くらい)が「日の丸・君が代」強制に反対する趣旨の「要望書」を3/5付けで提出。

 卒業証書授与;教師も生徒も感極まって泣き出すシーンが多く見られ、感動的だった
 式順5;校長式辞;「ひとりひとり違ってみんないいんだ。流れに飲み込まれない意思を持って生き
     ていって欲しい。」
   とても立派で良い内容だった。

●文教委の午前中の予算案質疑の中で、公明党の風議員が5中の卒業式に触れて、「来賓や生徒・親たちが立っているのに、座っている教員がいて、来賓が苦言を呈さざるを得ないことがあった。当局は何をしているのか」、などと、阪口教育委員が、「座っている生徒達を非難した」という重大問題、それによって式の雰囲気をぶちこわして多くの子供たちの心を傷つけた、という重大問題を隠ぺい・歪曲して、教師非難を次々と展開する発言を行ない、金子部長がそれに乗じた答弁を行なう一幕があった。(他の与党議員も当然「そやそや」という感じ)
 このやりとりを聞いていて、他の議員が誰も5中の卒業式の現場にいた親や子供たちから詳しい話を聞いていない(議会日程と重なって議員は誰も出席していないし)ことを確信した。
 誰よりも現場の状況やその後の展開を聞いていた戸田は、この時はあえて論議に参戦せず、共産党の亀井議員の奮闘にお任せして、「基本的には他の議員が口出しできない」所管事項質問(往々にして門真では質問妨害が行なわれるが・・)でブチかます決意を秘めていた。
 君が代問題を所管事項質問にしておき、しかも通常のように「質問要旨」を詳しく書かないで、「他の議員のように」簡単にしか書かないことで、何をどう質問するのか与党議員に知らせないでおく、今回の戸田の作戦は見事に成功した。
 もしそうでなければ、阪口教育委員の個人名を出し、保護者に謝罪したことも明らかにした今回のような質問は事前で難癖を付けられて封殺された可能性が高かった。
 (今期最後の議会だし、不当な言論封殺には懲罰攻撃も辞さずに徹底的に闘う覚悟ではあるが)

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 議会終了後に金子教育部長から聞かされた驚くべき話!

 金子部長ら教育委員会(事務局)は、次のようなウソを「事実として認識」していることが判明した!早急にこの「ウソ」を、真実によって打破していかなければならない。

●5中の校長や、出席した阪口教育委員、中野指導主事からの報告として、「5中の卒業式の雰囲気が壊れたようなことはない」し、「平穏に行なわれ」、「阪口教育委員の『苦言』は威圧的でも何でもなく、拍手する保護者さえいた」(!)

●阪口教育委員から聞いた話では、「保護者2名から抗議の電話があったが、じっくり話をしたら納得してもらえた」(!)・・・つまり、「子供たちの心を傷つけた」ことで「阪口氏が保護者に謝った」のではなく、「保護者が阪口氏の卒業式での『苦言』を了承し納得した」と100%逆転させているのだ!