■12/15総務水道委:

 1時間弱、議案質疑4人入札問題も、所管質問なし、傍聴2人

2003/12/16ちょいマジ掲示板書き込みより


 折も折、入札談合情報が戸田から市に届けられ、市が対応に追われていた日の朝10時前から11時まで、総務水道常任委員会が開催され、入札問題なども取り上げられました。

 総務水道常任委員会のメンバーは、(敬称略)

委員長  ;宮本一孝(志政会)
副委員長;福田英彦(共産党 )
  委員 ;秋田治夫・今田哲哉(緑風クラブ)、村田文雄・平岡久美子(公明党)
       田伏幹夫(市民リベラル)

  http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/6/2003iinkai.htm

*傍聴者は建設業者的な男性が2人。入札問題の質疑に注目して来たのだろうと推測
  します。議会ではそれぞれの仕事や生活に関わることがいろいろ取り上げられるの
  ですから、誰であれどんどん傍聴に来て欲しいものです。

 戸田が入室した9:57には既に西川総務部長の議案41号説明が始まっていたので、おそらく委員会開始は9:56頃。(「10時開催」と決めている以上、10時前には始めないで欲しいのだが・・)

●議案第41号;門真市本町市営住宅建替工事(第3期)請負契約の締結について

   (1) 契約金額 509,250,000円 (落札率96.37%)
   (2) 契約の方法 一般競争入札
   (3) 契約の相手方
       門真市新橋町35番15号 株式会社中道組門真支店 支店長 北村泰宏

 先ず緑風クラブの今田議員が質疑。市内業者の参加数が少なすぎではないか、ということや「最低制限価格」の考え方などを質疑。
 低価格での落札は市の財政にとっては良くても、業者は大変で、複数社が「最低制限価格」で入札して抽選で決定することの実態や、品質低下やおざなり工事の心配を指摘。最低制限価格工事での品質低下・遅延工事への現行の罰則の見直しや優良工事業者への優遇措置を求めた。

 共産党の福田議員は、今回3期目の市本町市営住宅工事が落札率96.37%と異様に高いことに疑問を提起。
 1期目工事は88.24%(事前公表制でない時代、中道組が落札)で、2期目工事は10社が最低制限価格工事の85%で入札したので、その中から抽選で決まったのに、(それで各社利益を出しているはずなのに)、3期目工事は一番安い金額を入れたのが中道組の96.37%で他の業者はみなそれよりも高い金額を入れているのは変ではない か、ということだ。
 確かに不自然でありヘンだと思う。福田議員は「談合の疑惑」という言葉は使わなかったが、「落札率90%以上の場合は談合と疑わしい」というのは、近年裁判所でも「常識」になってきており、「物証や当事者証言がなくても談合」と断じた判決も出ているほどだ。

 参考;<公共工事の入落札問題を考える>

     http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/4/koukyoukouji/x.htm

 また、福田議員は入札参加業者の公開までするのは、談合しやすくしている短所があることを指摘し改善を求めたが、市は改善の方向は見せなかった。現在の「何でも事前公表」は「役所の秘密負担」をなくするためには良くても、公益の面からの考慮が不足ではないかというのが共産党の考えのようらしい。なるほどと思える。
 質疑の後、この議案は全員賛成で可決。

 議案第42号;「門真市事務分掌条例の一部改正について」、議案第43号;「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について」は質疑なし、全員賛成で可決。

 議案第44号;「一般職の退職手当に関する条例の一部改正について」は公明党の平岡議員の質疑の後、全員賛成で可決。

 議案第49号:「一般会計補正予算(所管部分)」については、公明党の村田議員が人件費削減件で、共産党の福田議員が個人認証制度や住基ネットとの関係について質疑して、全員賛成で可決。

 議案第53号;「水道事業会計補正予算」は質疑なし、全員賛成で可決。

                                  10:59

 議案審議の後の所管事項質問はだれもせず(!?)で総務水道常任委員会は市長挨拶を受けて11:00に終了。
 全然質疑をしなかった議員は秋田議員(緑風クラブ)と田伏議員(市民リベラル)。
 なお、田伏議員は入札問題に関して何か質疑しようと挙手したが、福田議員の質疑と答弁でよしとしたみたいで、その後挙手がなかったもの。