予算付いても議場にスピーカー設置させない大本議長の「見識」

 知らない人は驚くだろうが、実は市民が唯一傍聴できる門真市議会の本会議場にはスピーカーが設置されていない!

 声の大きい議員はともかく、ぼそぼそしゃべる市当局者の声は議場2階の傍聴席には非常に聞こえづらい。耳の遠い高齢者などには特にそうであって、これでは「議会の公開」といっても実質が伴っていないし、この「バリアフリー」のご時世にトンデモないことである・・・・・、といって戸田や共産党がスピーカー設置を強く要求してきた。
 そして何事にも鈍重な4会派も昨年度後半ようやく同意して、新年度にやっと工事予算が付き、今年夏には工事をして(発言時間設定を明確にする議場内時計も)遅まきながら9月議会からはスピーカーから明瞭な声が聞こえるはずだったのだ。
 事は「一刻も早い改善」が求められていることだし(「門真市議会4会派の常識」ではなくて「市民の常識」から考えれば)、予算執行的にも夏の間に工事をすませておくのが当然のことである。

 と、ところが、「大本議長が設置工事の許可をしないために」、せっかく予算が付いているのにスピーカー設置の工事がされず、この9月議会も「傍聴席では演壇でのやり取りがよく聞こえない」状態で放置されているのである。
 いったい何の理由があってこのサボタージュがされているのか、大本議長からの説明は全くない。戸田はもちろん会派たる共産党が答えを求めても全く説明しないままである。
 このサボタージュは大本議長の独断ではなくて、公明党ら4会派の内々の同意があってこそのものであることは言うまでもない。彼らが大本議長に「そんなんおかしいですよ」と言えばこんなことにはなっていないのだ。
 つまり、傍聴者が9月議会でも議場内スピーカーで明瞭な声を聞くことができないのは、大本議長のせいであると同時に、公明党・緑風クラブ・志政会・市民リベラルの4会派 のせいなのである。

 いったいなぜ、傍聴市民に対する嫌がらせにも等しいこういう設置サボタージュをするのか?たとえ仮に「傍聴席になるべく声を聞かせくないという心情があった」としても、全く理解できない。

●一説に「大本議長は来年3月末に守口市との合併をさるのに議場にカネをかける必要はない、と考えているのだ」、という推測を述べる人もいるようだが、いくら大本議長でも「そんな馬鹿なこと」は考えていないだろう。

●アレレ??でもでも、そう言えば「8月に大本議長が守口市議長に来年3月までの合併を申し入れた」(そんなこと不可能ですと守口市議長に断られた)、という情報もあったよなぁ。
 もし「これがホントの話だったら」、大本議長は「合併という重大問題を審議する議会で傍聴者に審議の声が聞こえにくいことを放置したまま」、超特急で合併を進めてしまう、そのために議場設備にカネをかけるなんて自分はイヤだ、と「本気で考えていた」ことになる。
 「そんな馬鹿なことを大本議長が考えていた」なんてことがあるのだろうか?
 疑問は深まるばかりであるが、「どんな非常識なことが起こっても不思議でない」のも門真市議会の現実である。
 この謎を解くカギのひとつが「8月に大本議長が守口市議長に来年3月までの合併を申し入れた」という話が本当であるかどうかだ。
 しかし「こんな実現不可能な非常識で市民不在で許し難い独断専行思考」を「大本議長が議長という立場において申し入れた」のだろうか? もしそうなら大変な問題だ。