平成14年2月25日

門真市議会議長 冨山 悦昌 様

門真市民間保育園協議会
会長 濱田 晋

 早春の候 門真市御当局におかれましては毎々民間保育園に御指導、御援助を賜り厚く御礼申し上げます。さて、この2〜3年保育園をとりまく状況も大きく変化の時代に入り、それが対応に鋭意努力致している状況です。つきましては民間保育園として要望を下記申上げます故、宜しく御査収御善処賜りますようお願い申し上げます。

民間保育園(法人立)よりの要望事項

1.待機児童にかかわる件

 上記につきましては国をあげて待機解消にとりくむとの事で次々と規制緩和等も含め施策が打ち出されており、門真市にても既に新しく1園開設続いて2園目を開設する予定との事ですが、一方では今や特殊出生率が実に1.34という状況で少子化が進み、男女共同参画社会で女性の就労が漸増しているとはいえ多くの情報では一部を除いて今や都市部迄保育園の欠員が多く出ている現状です。かかる状況より将来も考え厚生労働省にても平成12年度より年度前半は許可定員の25%増、後半については上限なしと大きく規制緩和を打ち出しています。
 上記につきましては職員配置や面積基準の最低基準が守られている前提ですが、それに対し例えば今まで0、1才児については一人当り4.98uの基準が1.35u又は3.65uを充せばよく、且つ個々の保育室のみでなく遊戯室を含めた総面積で可との事等弾力化されています。
 門真市では平成11年より10%、12年より15%増にて対処されていますが、他市にては待機解消の為又将来もにらんで既に25%増にて運営されている所が多く、例えば門真市の認可定員 公立760、認可園825です故 10%増にて総ての園が対応出来たとして約158人の待機解消になります。
 之は約100名近い待機を充分吸収しうる数値です。民間保育園として最も恐れるのは少子化が進む中、認可園の増設により将来他市に見られる如く定員割れになる事です。
 一部市で見られるように、増設のあまり定員割れを起こし、その分補助をしている所もあります。かかる事のないよう将来をにらみ、善処頂くようお願いします。

2.延長保育にかかわる件

 保護者のニーズや男女雇用均等法によって、今や民間保育園の開所時間は午前7時〜午後7時と12時間となっています。時には午後7時を30分位超過する事もあり、之が為 職員の残業やパートの雇用にて事故のないよう、又おやつを出して保育致しております。
 一方 延長保育を要する園児は約67%に達しており、例えば120名定員ですと ほぼ80名がその対象になっています。
 今 市の補助は月〜金1日2名3時間以内、土曜日については2名4時間迄おのおの1時間当り単価600円となっており、年100数万円を頂いております。ただ現実の出費はこの3〜4倍となり、一部を保護者にも負担して貰っているのが現状です。2名での延長保育は考えられません。
 一方 府の制度によれば、11時間以上の延長保育に対しては特別補助があり、他市にてもその分が市補助に加算され支払われています。
 100名近い延長保育児を事故なく保育する上では、保育士の配置を減らすわけにもいかず、苦慮致しているのが現状です。又 他市にては、対応する園次数に応じて補助していますが、門真市にては定員にかかわらず一率となっているのも合理性を欠くものと考えます。
 上記 府等へのコンタクトも含め 至急善処をお願いする次第です。

3.公私間格差是正にかかわる件

 公私間にては保育士等の配置は別として、保護者の負担が公立にては保育料のみですが、民間にては委託費に入っていない3才以上の主食費 又前項の延長保育負担等、可能な限り之の額が多くならないよう努力は致していますが、かかる面よりも公私の負担に差が出ているのが現状です。
 この点もご考慮頂き善処をお願い致します。

今後共 民間保育園は各々その特徴を生かしつつ地域社会や保護者のニーズにこたえるべく努力して参る所存ですので、今後共宜しく御指導御援助を賜りますようお願い申し上げます。
 なお本要望は民間保育園打ち合わせによるものである事を申し述べます。

以上

(注;下線は戸田)