(2):下水道工事不手際での風議員の猛烈追及に拍手、日高議員も

 これは昨年6月議会で議決された、門真団地周辺を通る「公共下水道三ツ島千石幹線築造工事」で、予想外のメタンガスが発生してしまい、その対応のために工事金額が約5000万円アップ、完成予定は約1年遅れて来年2月末になってしまうというもの。

 これに対して公明党が風議員を先陣に、8月にガス発生があって月末には検査結果が市に報告され、これは大ごとだと分かったはずなのに、9月・12月と議会にも報告せず、地元住民にも知らせず、本来なら完成しているはずの今頃になってやっと議会に報告して承認求めるとはどういうことか、あまりにズサンではないか、責任の所在はどこか、と猛追及。(冨山議長も、傍聴席の公明党議員もええかげんな答は許さんぞ、と迫力)

 市当局は、「初めての経験でとまどった」とか「対策もあわせて報告したかった(そう思っているうちに時間が経った)」、「人的ミスではないと考える」苦しい弁解をしつつほとんど平謝り。

 風議員はなおも「水洗トイレ工事を予定していた住民も業者も大迷惑。代表質問で危機管理を聞いたが、足下のメタンガスのことも危機管理できていないではないか」など追及し、志政会・日高議員も「大手業者は必ず事前調査すると聞いている。確証はないが、労基局が指導したのに守らなかったという話も聞くがどうなのか」重ねて追及。

 10;24から10;58までの約30分間、非公開の「協議会」が開かれ、助役や総務部長などが平謝りしながら事情説明してようやく収めてもらい、議事再開冒頭で高枝助役が正式に謝罪した。

  ●市の対応の根幹にあったのは、おそらく役所仕事の積年の鈍感体質、住民の生活事情を思いやらず、何を優先させるべきかも取り違えて「メドや対策が完全になってから知らせるべき」、という悪しき「形式完全主義」などによるのだろう。