2002年12月議会 文教委 所管事項質問通告書 戸田ひさよし  2002年12月12日

件  名
要       旨

1;いつまでも独立機関にふさわしいHPを作らない教委の不見識について

 

 

 

 


2;ある小学校でおきた悲惨な学級崩壊事例について

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3;ある小学校で起きたホームレス襲撃事件について

 

 

 

 

 

 

 

4:市のグランドでやる野球大会に特定市民が「出入り禁止」を命じられた事件について

・市と市議会、市教委はそれぞれ独立した機関であるにも拘わらず、教委にはその自覚と見識がないのではないか?議会は(内容的には極めて不十分ながらも)市のHPの中で議会独自のコーナーを設置して、市議会の構成や役割・権限、議会内容などを市民に知らせているのに、教委がそういった基本的事項をいつまでたっても市民にHPで知らせようとしない理由は何なのか?少しの努力ですぐできることをしないのはなぜか?

・このような怠慢で不見識なことをいつまで続けるつもりなのか?

などを聞く。

 

・昨年ある小学校で、6年生のクラスが10月以降にある児童の荒れがひどくなったことをきっかけに、まず男子児童が追随し、年末には女子児童も追随して学級崩壊が進んで手がつけられない状態になって回復できず、悪化するままに卒業した。

・担任の他に別の教師と管理職が教室に入って、大人3人がいても児童らが好き勝手に歩き回り私語のし放題、携帯電話を鳴らす、教室に出入りを繰り返し、校庭で遊び回るなどの状態が続いた。

・きっかけとなった児童は、借金や家庭内暴力で母子で逃避してきた家庭の子だが、さらに母親が家出し、やがて中学生の兄も家出して、小学6年生の児童がたったひとり放置されるという信じがたいような悲惨な状況に置かれた子どもだった。

・教師の献身的努力にも拘わらず、母親の養育放棄状態の改善も、児童を施設で養育することもできず、この児童の荒れが改善できず、平穏だった学級は急速に崩壊した。
 イジメ暴力による被害も深刻で、このままでは自分の子どもは私立中学に行かせるほかないという保護者も多かったという話も聞く。

・たまたま問題児童の卒業と同時の転居によって事件は終わったが、こういう「危機」に対する学校と教委の対応の遅れを反省しないと、今後も同様の事件に対処できない。

・教委として、この事件にどのような認識と教訓を持っているのか?

 

・先頃、中学生グループがホームレスを襲撃して殺すという殺人事件があった。また、北朝鮮バッシングの中での朝鮮学校児童生徒への卑劣な暴力行為の犯人について、以前は中年男性が多かったのに、今回大阪府内の事件では高校生や中学生の男子生徒のよるものが半数以上を占めている、との報告もある。

・門真市内にもホームレスの人々がおり、朝鮮学校へ通う子供たちもいるが、社会的な風潮に便乗して自分の鬱憤を弱者にぶつけ事件を引き起こすことは、門真の少年少女達にあっても起こる可能性があり、門真市で被害者も加害者も作らないための教育や施策が必要である。

・一昨年、ある小学校で男子児童数名が放置自動車の中で暮らすホームレスの人に罵声を浴びせたり、車に石や水に入った風船をぶつけたりする事件があったが、この件の内容や経過、児童の実情、学校や教委の対応などについて問う。

 

・9月に門真市内で行なわれた少年野球の読売新聞社杯大会での出来事に絡んで、あるスポーツ団体の会長名で、特定市民2名へ「大会会場への出入りの禁止」という文書通知が出されたが、市のグラウンドを使って多くの市民が応援見物するのが野球大会の通常である以上、その団体内で処分問題が起こって紛争中の当事者への通知という事情があるにせよ、これは行き過ぎと言わざるを得ないのではないか。

・同会長自身も、文面の行き過ぎについては補正するにやぶさかでないことを言っているが、所管団体でなくとも、グラウンドの管理権と市民的自由の観点から市教委としても放置せずに、同文書の修正など、同団体に助言すべきではないか。

・またこの処分問題に絡んで、1700人を超える処分撤回署名など集めた関係市民が市教委に要望や訴えをしていることについて、教委の認識や対応などを聞く。    

     MOME