6/4建設委;資料配付すら拒否して4会派議員が門真生コン請願を否決!
日時: 2001/06/05 9:20:06 名前: ヒゲ-戸田

6/4本会議が10:58に終了した後、11;20より建設常任委と民生常任委が同時開催。建設常任委
では11;24から11:56までの間で「門真生コンに関する請願」を審議―否決 して12:03に終了した。
             審議の様子、各議員の発言を別記で紹介していきます。

 建設常任委の構成は以下の通り。

建設常任委・委員長(進行役に徹するのが役目)・・・・;宮本一孝(志政会:元町)
       副委員長・・・・石橋章一
         委員 ・・・・富山悦昌(公明党・柳町)(議長)
         委員 ・・・・村田文雄(公明党・常称寺町)
         委員 ・・・・秋田治夫(緑風クラブ・三ツ島)
         委員 ・・・・大本郁夫(志政会・石原町)
         委員 ・・・・田伏幹夫(市民リベラル・下島町)

@審議前半で石橋委員が、審議の参考のために「門真市生活環境基本条例」と大久保建材が得意先に送った(24時間出荷をうたった)FAXのコピーを委員に配布させてほしいと提案したが、なんと石橋委員以外の全委員が資料配付に反対!せっかく人数分のコピーが用意されたのに、これを見ることすら拒否して「審議する」とは驚いた態度である。

@「審議」のあと11;56に起立採決を取り、石橋委員以外の全員(富山・村田・秋田・大本・田伏)が反対したために、委員会としてはこの請願は否決となった。(敬称略)

@今後は、6/6本会議前半でこの請願が全議員の採決にかけられて、市議会として採択するかしないかが議決される。その際に、少なくとも戸田と共産党は請願裁決に賛成討論を行ないます。

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「門真生コンに関する請願」

請願項目1;生コンプラントの建設工事に伴う被害補償について、業者に対する行政指導を行なうこと。

    2;「門真市生活環境基本条例」を守らせる立場から、市としての必要な行政指導を行なうこと。

    3;前記の「条例」に具体化策として、関係住民と生コン業者の間において、操業に関する協定
      を結ばせる指導を行なうこと。

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「採択することは無責任」と志政会大本議員が反対討論
日時: 2001/06/05 9:22:13 名前: ヒゲ-戸田

当選以来「この2年間常任委員会で質疑質問ゼロ」を続けてきた前議長、志政会の大本議員が審議
の締めくくりで以下のように反対討論をぶちました。

大本委員;本請願の採決に反対の立場から討論します。
       ただ今の質疑を通じて明らかになった通り、請願事項については既に市として行ないうる
       行政指導は行なっており、今後もそのように行なうとの理事者の見解が述べられました。
       本請願は、権限以上の行政指導を求めることを願意(がんい)とするものと思われ、採択
       することは無責任であり、不採択とすべきであると考えます。
                                        以上で反対討論を終わります。

 

 

 


「被害補償に行政は介入できないですね」と公明党村田議員
日時: 2001/06/05 9:24:01 名前: ヒゲ-戸田

住宅被害を受けた直近13戸の中に聖教新聞販売店や支持者の家もある公明党。分厚い門真市例規
集を机の上に載せて何を言うかと「期待」していたが・・・

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村田委員;行政指導の範囲は、権限内のことはできるが権限以上のことはできないとおっしゃってい
       ると理解していますけれども、「生活環境基本条例」の中で、あっせん調停という、調停委
       員会の設置ということがございますけれども、昭和48年に条例が施行されてから、調停委
       員会が設置されたことがありますか。

中本都市整備部長;今日まで、あっせん調停委員会が設置されたということは聞いておりません。
             総合政策課で確認しました。

村田委員:確認のためですが、被害補償については明らかに、行政としては介入できない、ということ
       でよろしいですね。それと業者に対する行政指導これは相談のあった時点でできる範囲
       はやっている、という理解でよろしいでしょうか。もういっぺん確認のため、3番目の「協定を
       結ばせる指導」等は、操業規制に関する件についても、これも行政指導の権限以上のもの
       にあたると理解してよろしいでしょうか。

中本都市整備部長;ご指摘の通りでございます。

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 公明党村田議員が行なったのは「被害補償にも操業規制にも行政は介入できない」 という、直近住民の願いに全く逆行した念押しを市側にすることだった。他市では操業規制も含む協定を住民と結ばせるように指導して、成果を上げている実例もあるのに、「行政はそういうことには介入できないものなんです」と「理解する」だけの門真市公明党。
 (「だから公明党がなんとかしてあげます、戸田や共産党なんかに引っ張られてはなりません」、と
  言いたいのだろうか?)
もう1人の公明党議員、超ベテランの富山議員は、議長用の座席に座ってはいても、建設常任委員と
して自由に発言できる立場なのだが、まったく発言しなかった。

 


「質問しない議員No1」の緑風クラブ秋田議員が初めて質疑!
日時: 2001/06/05 9:25:40 名前: ヒゲ-戸田

 秋田議員といえば、ヒゲ-戸田通信9号でも紹介している通り、この2年間本会議でも常任委員会でも全く質疑質問していないという、門真市28議員の中で「質問しない議員No1」の人だが、その人がつい
に質疑した!・・・・のだが・・・

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秋田委員;説明の中で大池町自治会に説明があったようですが、どのへんまでの説明ですか、
       具体的に聞かせて欲しい。

辻中都市整備部次長;5月8日に地元の住民の方々が不安を感じておられることについて、事業者を
          呼び出しまして、地元自治会、自治会対応ということで話し合いを持っていただきま
          した。その不安というのは、いわゆる騒音、振動、粉塵などについて非常に不安が
          ある、それから国道163号にミキサー車などの車を待機させることで周辺道路に渋
          滞を起こすのではないか、それからあの工場は歩道を渡って工場施設内に入って
          いくということから、歩道を歩く住民の方が非常に危ないという点についてどうか、
          また地震起こった時に倒れる危険性はないか、それと操業時間、いわゆる営業時
          間等々についていろいろ質問がされました。

          その結果、事業者の回答としては、騒音、振動、粉塵は法律の基準以下に必ず押
          さえます、そして163号線にミキサー車を待機させない、それと車の出入りについて
          は監視員を立ててちゃんと守らせる、地震については阪神淡路大震災クラスの地
          震が起きても倒れない、この4点、いわゆる営業時間を除く部分について、そういう
          答をしております。

秋田委員;説明は分かりましたが、その後操業されてからの測定はしていますか。

中本都市整備部長;(答弁概略)公害測定は4月28日公害担当係が行きました。準工地域なので騒
           音振動の環境基準値は65デシベル。測定結果、騒音はおおむね60デシベル、振
           動は30―32デシベル。5月22日に府の公害大気係と本市公害係が指導に行って
           粉塵について調査。適切に管理されていたので今後も適切に管理するよう大阪府
           の指導があったと聞いている。
           5月24日に再度公害係が測定に行った。騒音は60―62デシベルだった。

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「行政指導外と判断していいですか」とリベラル田伏議員
日時: 2001/06/05 9:27:25 名前: ヒゲ-戸田

 松下出身の田伏議員、グリーンハイツ住民で彼を知っている人もいて期待していたのだが、彼の質疑内容は近隣住民の不安や怒りに全く思いいたすことなく、「行政指導するような話と違いますね」と市に念を押すような内容のものだった。

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田伏委員;今、理事者から概要説明を受けまして、請願趣旨にある「生コンプラントでの建設工事での
      被害補償について行政指導を行なうこと」とありますがこれは行政指導できるんでしょうか

中本都市整備部長;被害補償あるいは操業に関する協定の行政指導につきましては、ただ今ご説明
             申し上げましたように、行政の範囲・限界を超えていると判断しています。

田伏委員;ということは、この1については行政指導外ということと判断していいですか。

中本都市整備部長;建設行為に伴う被害補償につきましては、行政指導外の問題であると認識して
             います。

田伏委員;2番目にあります「門真市生活環境基本条例を守らせる立場から、市としての必要な行政
       指導を行なうこと」とありますが、条例に違反しているんでしょうか。

中本都市整備部長;ご説明で申し上げた通り、適切な協議・指導に基づいて建設された施設でござ
             います。

田伏委員;ですからつまり、行政指導しなくてもいい、この内容である、ということですね。

中本都市整備部長;そうでございます。

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田伏議員の質疑・発言はこれだけ。何じゃこりゃ?

 


請願3項目に対する市の見解はこれだった!
日時: 2001/06/05 9:29:56 名前: ヒゲ-戸田

請願審議冒頭に市側から経過説明と請願事項に対する見解の表明があった。
以下にそれを整理要約して紹介する。 ■部分が市の見解

請願項目1;生コンプラントの建設工事に伴う被害補償について業者に対する行政指導を行なうこと

 ■被害者・加害者間で解決すべき問題で行政が直接介入すべきものではない。

 ■隣接住民から相談があった時点から、業者に対し工事施工中の苦情等の問題解決について話
   し合いを行なうよう指導すると共に、住民側には直接被害状況が説明できる資料の作成・民事
  上の紛争解決方法などについてアドバイスしてきた。

請願項目2;「門真市生活環境基本条例」を守らせる立場から、市としての必要な行政指導
        を行なうこと。

 ■当該プラントは適法に手続き・建設されたもの。
   (都市計画法・建築基準法・騒音規制法・振動規制法・大気汚染防止法等)

 ■また、「大阪府生活環境保全等に関する条例」、「門真市生活環境基本条例」に基づき適切な
  協議指導を行ない、建設された施設である。

 ■工事完成時においても騒音振動の測定を行ない規制基準を満足していること確認している

 ■操業後、公害が発生したときには行政指導を行なう。

請願項目3;前記の「条例」に具体化策として、関係住民と生コン業者の間において、操業に関する
        協定を結ばせる指導を行なうこと。

 ■一般的に行政指導ということに関してその必要性・根拠・客観的妥当性・限界・そのゆきすぎ
  等による行政指導の問題点が指摘されている。

 ■操業に関する内容については私企業の経営事項に関わる問題である。
  また関係住民と民間企業の間における協定は、民事契約行為である。
  従って、協定を結ばせるよう指導・介入することは行政指導の範囲を超えるものと考える。


★一言で言ってあきれ果てた「見解」です。いったい門真市がいつ、住民の要望を受けて企業からは
  「やりすぎ」と言われるような行政指導をしたことがあったのか!「熱さに懲りてナマスを吹く」という
  ことわざがありますが、一度たりとも熱い思いをしたことのない者が「聞いた風なことを言う」のがこ
  の見解の本質です。

 


正式決定される6/6本会議の傍聴を!鋭く弁論します。
日時: 2001/06/05 9:36:31 名前: ヒゲ-戸田

 6/6(水)朝10時から本会議が開催され、この請願の取り扱いが正式に決定されます。

 6/4建設委ではメンバーでないので発言できなかった戸田は、請願賛成討論や一般質問の中で
    この問題に鋭く切り込みます。ぜひ傍聴に来てください。市民の熱い関心こそが議会と行政
    を正すことができます。