11/30議運;水道代10.8%値上げ提示に公明党大反発で紛糾中
日時: 2001/11/30 14:03:28 名前: ヒゲ-戸田

(12;30段階)
 9:58 開会の議運冒頭で、市長や収入役が盗難事件について「深くお詫び」し、改善姿勢を示した。
また、受給者に渡す生活保護費については、東谷収入役が私費で立て替え払いをしていたが、法に基づいて被害総額約350万円を昨日「東谷収入役の賠償責任」としての支払いとの規定に切り替えたことも明らかにされた。「法の解釈」の範囲ではあろうが、同氏の公金管理者としての責任感と自責の念による臨時措置と思われるし、その気持ちは大事だが、全額賠償とはウームという感じもしてしまう。
(400万円ほどの市税を長期怠納していた昔の助役とはエライ違いだが)続いて水道局から「経営懇談会の提言を受けて」、という形で水道料金の10.8%の値上げをお願いしたいとの説明があった。

 質疑のトップバッターに立った公明党青野議員は、「この数字では納得できない。市民の生活が苦しい折り、一般会計からの繰入をするべきだ。平成5年の値上げ時は3臆5000万円の繰り入れをしているではないか」、と強く迫った。

 土井助役は「趣旨は分かるが財政難であり時間をもらって検討したい」ということで、10:14に中井議運委員長が一度「暫時休憩」を宣言。10:39に再開したものの、「検討したが財政が厳しいので難しい。さらに検討させてもらいたい」、ということで、中井委員長が「午後1時までの休憩」を宣言。公明党富山議長などは「何のための休憩やったんや!」と強い不満を示す。

●戸田には予想外の展開になりましたが、どうも与党「仲良し4会派」としては珍しく、市長出身会派として「経営上値上げやむなし」と市側に理解を示すの緑風クラブと、値上げ反対・もしくは値上げ幅をもっと低くせよという「庶民の味方」標榜の公明党との対立が、表面化してきたようですが、自民党・保守の姿勢の強い守口市なんかとは違って、門真市では公明党が威圧的に自民保守会派や市当局に揺さぶりをかける姿勢を取っているのが特徴です。

 「いつまでも公明党に大きな顔をさせていいのか」、と自民保守勢力が強い姿勢に転ずると、値上げ反対で公明党・共産党・戸田が歩調を合わせることも起こり得ます。ただ、緑風クラブと志政会を合計すると15議席で、議員22人の過半数を楽々占めるので、公明党抜きでも議案を通すことは可能。
 「市民リベラル」はどうかというとまだよく分かりません。ただ水道局の職員労組は本庁の職祖と違って民主党・連合系でリベラルと近しい関係のはずなので、「水道局行革」についてどういう対応を取るのかは、ひとつの注目どころです。

●国保や水道会計への一般会計からの繰り入れを求める共産党に対して、日頃は「独立会計やないか」と与党会派一緒になって冷水を浴びせる公明党ですが、今回は「市民生活の苦しさ」を理由に億単位の繰り入れを求めるのだから、「それなら日頃から是々非々の態度でやっとけよ」と言いたくなります。それと、市側が10%台値上げ強硬姿勢をを崩さない場合に、大衆に広く訴えて値上げ反対・圧縮の運動をする気があるかどうか、も注目しておきたい所です。

●午後からの展開が、「その他」議題も含めて注目されます。それから、議運冒頭に戸田からの「出席手当問題」についての発言申し入れはあっさり否決されてしまいました。ヤレヤレ。



戸田の予測違いで、緑風クラブなど与党全部が10.8%に強く反対。
日時: 2001/11/30 14:06:23 名前: ヒゲ-戸田

 午後1時再開の議運で、公明党・共産党だけでなく、緑風クラブ・志政会、市民リベラルの与党会派もすべて「10.8%値上げなどとんでもない」と強い口調で反対を表明。緑風クラブの増井議員は水道業務の特殊性に理解を示す発言もしたが、「10.8%には反対」では明確だった。
またこの10.8%値上げになると、「門真市は大阪府下でもっとも高い水道料金」になることも明らかになり、議員ら全ての反発を買った。

 その後、「今度は一定の方向を出すようしっかり検討して欲しい」と中井委員長が促して また暫時休憩に入った。市長提案に全会派が強く反対するという、今までにない状況が出現している。
次の報告は、議運終了後にならざるを得ないと思う。              (2:00報告)



全会派反対で10%台値上げを吹っ飛ばした「異変」。市長の意図は?
日時: 2001/12/01 18:49:45 名前: ヒゲ-戸田

 報告が遅れて申し訳ないが、昨日11/30議運の続き。2:30再開し、水道料金問題について3:00に締めくくるまでの間、与党4会派議員そ れぞれから、水道局に対して厳しい追及が相次いだ。
詳しくは別記するが最後は土井助役が「一般会計からの繰り出し」はしぶとく明言しないものの、「議員の厳しい意見・市民負担の問題と市民感情を重視して内部努力の推進に努め」、「なんとか繰り出しできるよう、検討・努力したい」、と一部繰り出しやむなしもにじませた答弁をし、中井委員長が「この議論を重く受けとめ、努力することを強く要望しておく」、と念押しして終わった。

 こうして見ると、特に与党4会派がそろって「10.8%値上げは絶対のめない」と議運で明言した(戸田HPにも書かれた)以上、議会で通らないのでもはや「10%台値上げ」では議案としても出せなくなったも同然である。
 東市長はどうするのか?戸田が当初推測したような「自民党系はOKだから公明党が 反対しても大丈夫」という図式ではなかったことが判明したが、では何故、全会派から袋叩きに合うような10%台値上げ案を出してきたのだろうか?「読み違い」か?それともこういう事態は「折り込み済み」の何かの「深慮遠謀」があったのか?そのことを以下に考察してみたい。

 1;ここまで全与党が強固に反対するとは思わなかった、という「読み違い」説・・・
  ☆市議5期から市長5期目で保守政治家的与党根回し政治を常としてきた東市長が、
    「読み違い」するとは考えられない。

 2;10%台でアドバルーンを上げておいて、「与党議員の頑張りで上げ幅を圧縮させられたした」
   という形を作って与党に花を持たせるための「予定の行動」説・・・・・
  ☆経営のためにどうしても今値上げせねばならない、という信念の下に与党の顔も尊重して
    落とし所を、ということは「論理的にはあり得る」が、門真市でそんな複雑な仕掛けをする
    だろうか?東市長のキャラクターとしてもそういう芝居をする人には思えないし、「予定の行動」
    にしては休憩の取り方がギクシャクし過ぎている。

 3;「労使協定を盾に旧来の労働条件(手当・勤務体制)などを譲ろうとしない水道局労組」(仮説)に
   強く譲歩を迫るために、あえて「議会での猛反発を演出した」説・・・・
  ☆確かに論議の中では「職員の人件費が高すぎる・人数が多すぎる」というが強烈に打ち出されて
    集中砲火を浴びる形になったから、これも「論理的にはあり得る」し、実際にそのような影響効果
    もあるだろう。ただ、それを狙って「わざと袋叩きにされるようなことをした」とは思えない。

●いろいろ考えてもやはりよく分からない。ひとつ言えるのは、少なくとも戸田が当選して以来、これほど市側提案が与党会派からもボロンチョに拒否されるのはまったく初めてのことだ、ということである。
これは確かに「異変」である。市長・市当局と与党会派の間にいったい何が起こっているのか?
水道局の管理者と市長との間に認識のずれがあって、これほど与党からの反発があることを市長が
想定していなかった、ということも「論理的にはあり得る」が、実際はどうなのか?

■いずれにしても、与党会派も水道代の10%台値上げに強く反対なのは良いことである。
これが9%、8%に値切って値上げされるのか、もっと圧縮されて6%、5%になるのか、「今回は論議不足・経営改善実績不足」として、「値上げ提案見送り・経営改善の上で3月議会に提案先延ばし」となるのか、「当分値上げなし。一般会計からの繰り入れ」しつつ経営改善させていくことになるのか、「値上げ反対」の市民の声の高さにもよって事態はそれなりに変わるのではないか、と思われる。ある意味で、「門真で久しくなかった、市民パワーで値上げをやめさせる運動」の発展も期待できる可能性があ
る気がする。



水道代;給水原価・人件費率とも大阪府下で一番高いという問題
日時: 2001/12/01 20:03:00 名前: ヒゲ-戸田

 11/30議運での質疑で明らかになったことと、その補足を紹介する。水道料金は守口市のように(全部ではなくても)自主水源がある所は安く、自主水源がなくて全て大阪府からの買い水によるところは高くなる傾向があるが、府下の100%買い水の6市の中でも、以下のように門真市が最も高額である。

1t あたりの給水原価
    門真市   205.01円
    高石市   198.75円
    堺市     187.04円
    八尾市   186.36円
    大東市   178.72円
    泉大津市  172.76円

 しかも、1t あたりの給水原価の中での職員給与の占める金額が、門真市55.46円で、隣の大東市の37.24円と比べて48.9%も高く、ほとんど1.5倍にもなっている。

◎94名の職員の年齢構成が50歳代に極端に偏っていて、その分高額で退職金支払いも迫っている。

      60歳代   1人
      50歳代   59人(62.7%)
       40歳代   20人
      30歳代   5人
      20歳代   8人
      10歳代   1人

◎民間への業務委託は検針だけで、他に民間委託する計画は現段階では持っていない。
  (大東市などではかなり多方面で民間委託している)

●本庁の職員にはない「特殊勤務手当」が6つある。(詳しいいきさつや実状は今後調べるとして、第1印象としては、その中の「運転従事手当」などは今時どうかと思うし、水道局職員全てにつく「企業手当」月6000円は、「24時間出動体制」の部門とは言え、全ての職員につけるのもどうかとも思う。)



水道代値上げ阻止・延期を市長に考えさせるチャンスは今しかない!
日時: 2001/12/02 19:33:05 名前: ヒゲ-戸田

◆貧乏人の多い門真市で、10%値上げになったら大阪府下最も高い水道代になる!
  今の料金でも十分に高いのに、これ以上の値上げはたまりません!

◆「水の使用量下降の社会状況」でどうしても経営赤字が大変だ、としても効率化・体質改善の工夫
  と努力をしっかりしてからの話じゃないのか?

◆この12月議会で10%値上げは論外だし、数%値上げ案にしても、「検討不足・改善工夫不足」は
  否めない。せめてもっと練ってから来年の議会に提出すべきこと。

★★全与党会派が10%値上げ大反対・一般会計からの繰り入れ検討を言い、市当局の12/4に出す
   議案(値上げ案)が未完成で、急遽検討している今こそ最初で最高の市民のチャンス!!

★★今夜12/2(日)夜から明日12/3(月)昼にかけて、「水道代値上げ反対・延期で(野党はもちろん
   だが)与党会派はがんばれ!市民の願いに応えてくれ!」という要請FAXを与党会派に送って
   叱咤激励するのが、水道局の甘い値上げ案を市長に思いとどまらせて、「再検討・値上げ延期・
   せめて値上げの最大限幅圧縮」に進ませる最大の力になるでしょう。

▲12/4に「値上げの議案」が議運に出されてしまえば、与党として市長提案をけ飛ばしてしまうに
  しても、修正案を出して値上げ幅圧縮するにしても、市長のメンツもあるし、難しいことになる。
  だから12/3段階で「市長に値上げの議案を断念させる」広範で強力な圧力が必要になってくる。

★★12/3(月)の昼段階で、全会派が水道局と市長に12月議会での値上げ提案を断念させるため
   の「市民の切なる願い」を強力に送りつける必要があり!!



◆特に緑風と公明党に「値上げ反対・延期」の激励FAXを!◆
日時: 2001/12/02 20:00:23 名前: ヒゲ-戸田

 今回の値上げ案に戸田や共産党が強く反対するのは言うまでもないのですが、別途紹介した11/30議運紛糾の様子などを見ると、異例なほど強固な反対をしている「市長出身会派」の緑風クラブと、与党第1党の公明党に「市民の切なる願い」を吹き込んで、市長に値上げ延期・練り直しを迫らせるのが最も効果的だと思います。

◆今でも高い水道代のこれ以上の値上げは反対だと考える人はぜひ、至急に役所や議員にその声を届けて下さい。議員控え室の電話・FAX番号は以下の通りです。

=======================================
【緑風クラブ】06-6905-7828 【公明党】06-6905-7807 【志政会】06-6905-7897
【市民リベラル】06-6905-7955 【共産党】06-6905-7888 【戸田ひさよし】06-6902-1348
=======================================

 なお、全議員の住所と電話は門真市HPの「市議会の構成」の部分に載っています。   
            http://www.city.kadoma.osaka.jp/gikai/gikai1.html を見て下さい。

     市役所電話は06-6902-1231  水道局電話は06-6903-3131 善は急げ!



事実誤認をお詫びと訂正。「府下で高いクラス」だけども「府下一番」ではない。
日時: 2001/12/03 11:44:38 名前: ヒゲ-戸田

 「自己水源」があってもそれがほんのわずかだったり、他の経費が高かったりする自治体もあって、
門真市よりも給水原価が高い所や人件費比率が高い所もいくつかあることが分かりました。
 従って「門真市の給水原価や人権比率が府下高いクラスにある」とは言えても、「一番高い」というのは間違いでありました。事実誤認をお詫びし訂正いたします。



12/4水道代8.46%値上げの議案が出た!4会派は賛成するのか?
日時: 2001/12/06 9:14:33 名前: ヒゲ-戸田

 水道料金値上げ問題で注目の12/4議運において、市から出されてきたのが「来年4月からの平均8.46%の値上げ」の議案と「一般会計から来年度1億円の繰り入れ」・「特 殊勤務手当全廃・超勤手当削減・民間委託推進などでむこう3年間で約2億1000万円 の経費削減をし、委託料約1億を引くと1億1000万円の経費削減」という経営改善方針だった。

●お風呂屋さんについては値上げされないものの、「平均8.46%値上げ」になると、「水道水10あたりの料金で府下5番目」、「20tあたりで府下2番目」、「30tあたりでは府下で一番高い料金」となるとのこと。
一般家庭は現行の「府下8番目に高い料金」から「5番目に高い料金」にアップしてしまうのだが、これでいいのだろうか?

◆「10.8%値上げは絶対反対」と11/30には言っていた4会派の姿勢で、ひょっとしたら値上げ延期で練り直しかも、と12/3(月)の市長と4会派のすりあわせに期待していたのだが、4日に議案書に盛り込まれてでてきたのは8.46%という高い数字の値上げ案だった。
 「1億円の繰り入れで値上げ幅1%の値上げ圧縮が出来た」ということだから、単純に考えてH5年度の値上げ時と同じ3億5000万円繰り入れすればあと2.5%下がって約6%値上げに圧縮できるし、9億5000万円繰り入れすれば値上げ無しでいけることになる。

◆公明党ら4会派はこの値上げ議案に対して賛成してしまうのか?12/4議運の場では公明党の青野議員が「繰り入れ1億円で値上げ幅が何%下がったか」を質疑して、「委員会での議論に任せる」としただけで、8.46%値上げに賛成とも反対とも言わなかった。
 11/30議運で4会派全てが「10.8%値上げは絶対反対」と強硬に主張したのとは大違いだったが、これはどういうことなのか?10.8%はとんでもないが、8.46%なら容認しようということなのか?委員会審議で修正案を出して値上げ幅を少しは下げようというつもりがあるのか?

◆どうも雰囲気を見ていると戸田の推測では、市長提案の否決―修正案を出して更に値上げ幅圧縮しないと収まらないという感じではない。「あれこれ改善要望を付けた上で8.46%やむなしで市長提案通り受け入れ」で4会派は動きそうな感じがする。

●「与党」としては「財源をどうする」ということが気にかかるのかもしれないがそんなものは落札率97%あたりの多い公共工事価格を入札制度改善で90%あたりに引き下げ誘導するだけで5億10億のカネはすぐに浮いてくるのだから心配ない。そっちの方での改善も強くねじ込むいいチャンスでもある。

☆戸田は今回の値上げには反対する。4会派はせめて値上げ幅をもっと圧縮させないと「市民負担に最大限考慮してがんばった」とは言えないよ。