議員報酬値上げ提案への戸田の質疑

@値上げを答申した審議会は何時間くらい審議したのか。どういう資料をもとに審議したのか。

@議員の側から、現行の報酬では足りなくて困るというような訴えや、値上げ要望が具体的にあったのかどうか。議員側からの値上げ要望がないのならば、財政難のこの折りに、あえて値上げする必要はないのではないか。
2000数百万円の支出を使うべき所は他にいくらでもあるのではないか。

@審議会では議員の活動や支出の実態を調査したのか。実態調査もしないで、「報酬値上げの必要性」を認定するのはおかしいのではないか。

@この議案が可決された場合、12月の追加支払いは議員全体に対していくらになるのか。
また、1年間ではいくらの支払い増加になるのか。

@12月議会開始1週間前の12月4日段階では、すでに審議会への諮問を決めているはずだから、12月4日の議案説明の段階で、その旨を議会側に伝えておくべきではなかったか。
なぜ伝えなかったのか。議会軽視ではないか。

@なぜ年末のこの時期に、しかも12月1日実施を提案するのか。仮に値上げするとしても、年度の区切りのいい来年4月1日実施として、3月議会に提案して審議の時間を十分取るのが正当なやり方ではないか。
 今回のやりかたでは、「議員に12月報酬と年末手当の両方の追加払いをしてあげるための、年末駆け込み・お手盛り議案」という批判を世論からうけてしまい、市民の政治不信を増幅するものではないか。値上げすべきと思うなら、時間をとって市民の前に堂々と明らかにして、議員報酬はいかにあるべきかの論議も広げながら、行なうのが筋ではないか。
 この点をどう考えるのか。


戸田の苦渋の値上げ賛成討論 (概要メモ)

@非常に複雑な心情で、賛成の討論を行なう。
 議員になって以来、不当な懲罰・処分攻撃などには迷うことなく自信を持って闘ってきたが、今回は非常に迷い、困惑させられている。

@議員としてまともに活動すればするほど経費がかかり、そういう意味では今回の値上げ額自体には、私の活動量と内容からすれば異議がないし、6年9ヶ月据え置きで値上げ率8.14%というのも理解できないことはない。

@しかしながら、先ほどの質疑にもあったように、なぜ今の時期か、なぜかくも急な提案なのか、議員報酬のありかたについての論議をわざと封じてしまうに等しいこういう提案の仕方には、大いに疑問を感じざるを得ない。

@私個人の信条としては、狭い個人倫理にすぎないと言われるかもしれないが、反対するなら受け取り拒否を貫きたいし、反対しておいて可決されたら受け取るのことには、強い抵抗を感じざるを得ない。しかしまた、受け取るからと言って「ダンマリ」して、自分の見解を伏せたまま、多数の陰に隠れて受け取るようなことは、議員としてしたくない。
 ましてや、「財政難だから議員自信も痛みを感じる改革を」とか「そのために6議席削減して9000万円の経費削減を」などと言っておいて、2000数百万円の人件費増加にものも言わずに賛成するような恥ずかしいマネは、断じて容認できない。

@先ほどの質疑の結果からもあきらかな様に、今回の値上げ提案は、
*** **** *** ** ・・・・などの重大な疑問や問題を抱え込んだものであって、

 賛成するにあたって、こういう点は2度と繰り返してはならないものだということをはっきりと指摘して、議会の記録にとどめ、今後の教訓としておきたい。

 以上で私の苦渋に満ちた「賛成討論」を終了します。