財団法人門真市文化振興事業団(通称ルミエール財団)
の経営状況報告についての質問

戸田ひさよし

 ルミエール財団は、東市長を理事長にして、多額の市の資金を投入し、市民の文化活動の振興・助成のために設置されたものであるにも関わらず、現在までのところ市民に不親切で、ルミエール財団の独善的な管理姿勢のもとで、同財団に私物化されたも同然の不正常な運営状況になっている。
  この実状を正しく把握せず、またはこの実状を知りながらあえてそれで良しとする姿勢のもとで、ルミエール財団の経営状況の報告を了承することは、市民からの付託に対する裏切り行為と言わなければならない。

 具体的事実を挙げる。

  1. 市民が大金をはたいて小ホール・大ホールを借りていても、その催しについてのポスターを掲示板に一切貼らせない、という異様な管理を行っている。

     ルミエールホールには、館内4カ所、館外1カ所のポスター掲示板があるが、ルミエール財団主催の催しのポスターで独占し、いわゆる「貸し館事業」の企画のポスターには使わせない、という状況であり、まさ に「ルミエール財団の、ルミエール財団による、ルミエール財団のための」管理運営姿勢を貫いている。
     このことはその企画が市や市教育委員会の後援を受けたものでさえ例外ではなく、そういう後援を受けるに足る企画である事への敬意や尊重のカケラも示そうとはしていない。
     逆に、つい昨日戸田のもとへ説明に訪れた係員も「ルミエール財団主催の独自事業以外は、一切区別なくポスターはお断りしています」と自慢げに述べるほどに、ルミエール財団職員が財団の独善主義に染められている様子がまざまざと見てとれた次第である。


  2. そういう姿勢のもとで、広報に載せる「ルミエールホールの催し案内」にしても、一般市民が通常思うのとは大きく異なり、実は財団主催の独自事業しか掲載しておらず、ルミエールホールの大小のホールで今月は何があるんやろう?」という関心に応えるものにはなっていない。


  3. こういう市民的常識をわきまえない管理姿勢のもとで、当然ながら利用している市民の不評を買っており、特によその市の同種会館を利用した経験のある人たちからの不評は小さからぬものがある。
    門真市自慢の、いわば門真の顔とも言える会館でありながら、逆に門真の後進性を示す恥部になってしまっていることを市長初め市当局は正しく認識し、これを改善させる責務がある。


具体的事実

本年2月にルミエール大ホールで行われた、北河内7市の障害者作業所関係者合同の、「春を呼ぶコンサート」は7市の教育委員会後援の、意義深い企画であったが、このときもポスターを貼らせず、また通例使用してきた守口市のエナジーホールに比べて管理者・職員の対応も不親切・無理解な部分が多くあり、実行委関係  者から不評を買っているという事実がある。


市長ならびに関係当局への質問

  1. ルミエール財団の理事者たる市長、並びに同財団が設置目的にそって正しく運営されていくことを保証する責任がある関係当局は同財団が上に上げたような不正常で市民の不評を買っている事実を知っているのかどうか。

  2. 同財団の不正常な状況については、戸田自身の97年秋の沖縄映画「月桃の花」上映の時のトラブルの報告書提出ならびに、今般2月の「春をよぶコンサート」での不評も事実の聞き取り調査やその他の調査を行なう用意があるが、これらを市が検討するつもりがあるかどうか。

  3. 市独自でもルミエールホールの運営実態と問題点の調査を行なうべきと考えるが、行なうつもりがあるのかどうか。

  4. そもそも同財団予算の中に、ルミエールホール管理者や一般職員に対して文化事業を営む者として当然備えておくべき知識や運営ノウハウについての研修費用を組んできたのか。今回報告の予算においては組んでいるのか?

  5. もし組んできたとすれば、その内容はどのようなものであるのか?

  6. 現状を見るならば、市民のための文化事業を営むものとして必要な知識・運営姿勢・ノウハウについて、ルミエールホール管理職と職員に対して研修を施して現在のルミエール財団による会館私物化状況を改善する必要があると考えるが、市長ならびに関係当局の見解はどうか。

以上の全ての点に渡って、誠実な回答をお願いするものである。

 

1999年6月11日。