文教視察F;今回の目玉、高校跡地利用の郷土博物館、樹海ドームへも
日時:2001/09/02 21:36:44 名前: ヒゲ-戸田

大館郷土博物館 http://www2.ocn.ne.jp/~odate-be/
大館樹海ドーム  http://www1.sphere.ne.jp/j-Dome/

 ホテルで朝食バイキングを食べ、大館市のバスで10時に現場着。昨夜「なかなかすごい人物」と聞かされていた館長さんから説明を受け、質疑応答の後、館内を案内してもらう。やは
りこの館長さんの見識能力・熱意・郷土への愛情にはひとかたならぬものがあると感じる。

この博物館の特徴は、

1;築後わずか15年の県立東高校が他との統合によって廃校決定し、補助金返還も済んで
  いない段階だったので、県から「社会教育施設への転換なら補助金返還不要だから、何
  かいいものを考えてくれと言われたこと。

2;これとは別個に市史編纂事業を行なっていた館長ら職員が有志サークルのような結合
 を持っていて、「次は博物館や美術館・先人顕彰館・物産館・子供学習館などを造ろう」、
 という意識が生まれてその夢を語り合ったばかりでなく、意識的に展示品収集を重ねて、
 市史編纂の終わりが見えた昭和60年代に段階には「20億円規模で博物館建設」という
 私的プランまで作り上げていた。・・・・以上の2つの要素が合体して1993(平成5)年の
 校舎譲渡、1996(平成8)年の博物館開設が実現した。

   人口6万8000、市職員総数955人(市立病院392を含んだ市長部局770、教委などその
  他185)の中でこういう職員グループが存在することも立派だしそれに応えて資金・物品
  ・労力を提供した地元の企業や住民の見識も立派だと思う。
   あわせて、こういう事業は「効率化」や「行政改革」で論ずることができない分野のもの
  であり公機関の優秀な職員あってこそのものだと痛感した「大館郷土博物館は完成
  された博物館ではありません。市民の皆様の手で、より一層大館を理解できる博物館
  に作り上げていかなければなりません。それは、永久に続く終わりのない市民の生涯
  学習です。・・・」という説明文(HP参照)の中にその見識と情熱が良く示されている。

   「少年少女発明クラブ」というものがあることを戸田は初めて知ったが、大館市の子供
  達はすごく優秀な作品を生みだしているのだという。体育館を2階建てに改造した展示
  場には大館の歴史と文化がギッシリ詰まっていて、半日見ても不足なくらいだった。
   最後に小林多喜二の文学碑の前で、亀井議員、戸田議員がそれぞれ記念撮影。

■さて、これを門真市に引きつけて考えればどうなるか?まだ新しい校舎が廃校になる、と
 いう点では共通点がある。しかし校舎の規模で言うと南高校がだいぶ大きい。何に使うの
 がいいのか何と何にするのがいいのか確かに校舎を壊すのはもったいない
  しかし転用するとなれば「有用物」として譲渡費用に組み込まれる。全部転用か一部転用
 ・一部取り壊しか。戸田自身にはまだ考えが浮かびません。議員・行政も含めて、広く一般
 から利用プランを公募してコンペを行なって決めていくのがいいのではないだろうか。

◇博物館を1時間半ほど視察して、すぐそばに見える「樹海ドーム」へ。 ここは「世界最大級
 の木造骨格ドーム」だという。 (http://www1.sphere.ne.jp/j-Dome/参照)
  SMAP公演を初めとした1万人規模イベントも行ない、各種大会などなかなかの利用実
  績を上げている模様。(芸能イベントは準備も含めて1日100万円、青年会議所大会など
  は 1日60万円程度とのこと)エホバの証人とかなんとか宗教大会などの利用も予定され
  ているという。雪国での全天候型巨大施設というのが売り物。

◇空港へ移動して昼食。昨夜はよく飲んだなあ、などと雑談。秋田に名残を残しつつ、
 各人お土産購入。戸田としても秋田名物をいろいろ紹介。
 2時発の大阪行きに乗って3;40ころ伊丹空港着、市の車で市役所へ。
 かくして、文教常任委員会視察旅行は無事終了しました。



文教視察G;能代市大館市の議会のこと、他雑記あれこれ

日時:2001/09/02 23:09:24 名前: ヒゲ-戸田

 能代市・大館市の人口は門真市の半分以下だが、議会の定数は門真市と同じ28人。
そして偶然なのか能代市でも大館市でも公明党1人、共産党2人。他に社民党系らしき会派
が3〜4人程度あって、他はほとんど全部自民党と保守系無所属みたい。
 こういうところのたった1人の公明党議員てどんな人だろうなあ。きっといかにも宗教心厚く
て実直謙虚な人ではないか、少数異端派としていびられたりしているのではないか、と想像
しますがどうなんでしょう。(共産党も同様か)門真の公明党議員の実態なんか聞いたらきっ
と腰を抜かすでしょうね。

◎さて、一般議員の月報酬でいうと、能代市が36万7000円(市長95万6000円)、大館市が
 37万9000円(市長97万1000円)ですから、門真市の66万円(市長96万円)と比べると、
 市長報酬はほぼ同額なのに議員報酬は60%未満、(人口は半分以下)ということが分か
 ります月の手取りで27万円くらいでしょうか人口10万以下の都市ではこういうことが多
 いとも人から聞きました。

◎能代市議会の「議会だより」を見ると、カラーA4、8ページ立てで、質問議員の名前会派
 を明記して1人につき3分の1ページ弱の同じスペースで質問答弁の概要を記載している
 のは、門真よりだいぶ進んでいます。
   6月定例議会で一般質問11人というのも立派。(門真は普通7人前後)また議会だより
 は議員8人が2年任期で編集委員を務めて作成。(門真では議員にタッチさせない、実質
 は議長=4会派の意向で事務局作成)(大館市議会だよりはもうすぐ郵送されますが、た
 ぶん同様でしょう)

◆雑記◆

 ☆戸田と一番口をきかないのが公明党の議員さん。個人的に話をすることを極力避け
   ている感じがありあり。「折伏」する気概は全くないようです。

 ☆今回のメンバーではないけれども、全国のお土産品に精通してジャンジャン買うのが
   趣味という議員もいるようです。経済交流としてはプラスか?

 ☆今回のメンバーで骨董品・書・農作物に詳しいのが志政会の上杉議員。
   道すがらなかなか勉強になります。

 ☆もと生協の買い付け担当者として、全国どこへ行っても土地柄や作物にそれなりに
   詳しいのが共産党の亀井議員。

 ☆今回デジカメを持ってきて取っていた寺前議員は、「新しモノ好き」を自認し、
   実は早くからパソコン・インターネットをやっています。
   今度メールアドレスを教えてくれることになりました。(ですよね)

 ★今回のデジカメ画像を戸田に送信してくれると大変嬉しいのですが・・

 ☆今回緑風クラブから戸田へのネクタイプレゼントはありませんでした。チャンチャン。



文教視察H;視察旅行で改善すべきこと〜情報の共有公開と報告責任

日時:2001/09/02 23:13:32 名前: ヒゲ-戸田

●今の門真市議会では、視察後に参加者が公式に集まってあれこれ話し合うことはありま
 せん。各人の見たこと考えたことを出し合うことがないのです。
  そして何より問題なのは参加議員各人が視察報告書を出す義務がなく、何を見てどう考
 えたか、門真市政にどう活かせそうか、などの貴重な体験情報が蓄積されることも市民に
 公開=共有されることもなく、議員個人の思い出の中に消えていってしまうことです。

●公の「報告書」と言えば、委員長名でどこへ行って何を視察したかを簡単に記載した旅程
 報告みたいなものだけ。(おそらく教育委員会からの参加者にしても同様の内容ではない
 かと推測されるがどうだろうか?)

●「どう感じたか」「どう考えたか」「どういう教訓を得たか」「門真市でどう活かそうと思ったか」
 などを書かないと、税金を使って視察した公的責任を果たしたとは言えないはずである。
  他市で、議員が「○○を視察して○○と考えました」という形式の「作文」を職員に書かせ
 ていたのがばれて問題になることがあるが、門真市議会の実状はそれ以下、と言わなけれ
 ばならない。何故なら、たとえ「作文」であっても「○○と考えました」を書かれてあれば、そ
 の議員がそういう考えを活かして活動しているかどうか点検する根拠になるのだが「○○
 を視察しました」だけでは視察の有効性や議員の活動ぶりを点検しようがないからである。

 ★点検されたくないからこそ「考え」「意見」を出さないのだろうけれども・・

■以上は、戸田が最初の視察から言ってきたことです。改善されるまで何度でも言って
 いきます。とりあえず各議員は自発的に視察報告書を作成して公開して行くべきです。
  (戸田の報告書からの引用も、もし必要ならばご自由にどうぞ。)