”2001年6月 門真市長選挙”
市長選評論;市制38年間の市長選挙経過と議会構成〜歴代市長は3人だけ 大変遅くなってしまいましたが、門真市長選挙についての考察や評論をバンバンやって ■門真市が門真町から市制移行したのが昭和38年(=1963年)8月1日■ @最初の市長の任期は63年8月から65年7月までで、それ以降は4年ごとに6月に市長選挙 @合併前年の62年度門真町議会議員名簿では、会派制が取られていなかったようで、 @こうして第2回市長選挙は65年、第2回市議選挙は67年、以降2年おきに市長選挙と ==================================== ◆門真市長経験者は市制移行38年になる門真市でまだわずか3人だけ。 ◎最初は門真町長から市長になった保守の中塚種夫氏(月出町)で、「中塚荘」の名前 ◎次が松下労組出身・社会党の中田三次郎氏。・・・・3期連続12年。 ◎3人目が今の東潤氏で、保守系無所属。・・・・・4期連続16年で20年目を目指す。 @東市長は門真市歴代最長の任期記録を保持してさらに更新しようとしていることが ▲中塚市長時代の1960年代は、日本社会高度成長真っ盛りの中で、「門真市人口4倍 ▲71年市議選では社共が増加して、公明党6・社会党7・共3・民社1の合計17。 ▲社会党・中田市長時代は共産党排除の社公民路線で、自民・保守勢力とは融和的 ▼中塚―中田時代を通じて人口急増への対応としての、道路・学校・保育園などの増 ▼75年市議選でついに公明党が8議席獲得で第1会派に!以降、83年市議選から定数 ▼85年の東市長当選で、ようやく12年間の「社会党市長」時代から保守市政復活。 ▼他市議会では、「自民・保守の市長与党会派が単独過半数」という所もままありますが、 ●なお、公明党は第1会派とは言え、一度たりとも自分ら自身の市長候補を立てようとした |
過去の市長選挙結果を見ると結構おもしろい・・ 1965年;第1回市長選挙は、立候補者が現職の中塚氏のみのため、同氏が無投票当選。 1969年;有権者数79567人、投票者数28195人、投票率35.44% 1973年;有権者数88097人、投票者数44163人、投票率50.13%・・中田市長誕生 ★社会党市長の誕生 1981年;有権者数87684人、投票者数47117人、投票率53.74% 1985年;有権者数93236人、投票者数39040人、投票率41.87%・・東市長誕生 ★門真市初の3新人による争い。 ★共産党候補初めて1万票台に乗る。投票率30%に(69年以降初めて) 1997年;有権者数108110人、投票者数36041人、投票率33.34% ★初めての女性候補。共産党陣営が初めて「無所属」(=「つくる会」)の形を取って 2001年;候補者;東 潤 (無所属)・・・・5選をめざす 2005年;★歴代2度目の「新人候補のみによる市長選挙」になるでしょう。 |
自民党府議の園部一成氏の本によると・・・ 87年に門真市議に当選し(初挑戦で2位)、「自民党市政クラブ」という会派に所属、91年に無所属で大阪府議会選挙出馬当選、自民党会派の「平成会」所属、95年に自民党公認で府議再選、99年に3選された、園部一成氏という府議会議員が門真におります。 たしか住居は常称寺とかで、現在柳田町にある高園産業(薬剤分包機の製造販売)を設立し、高園グループとして全国各地に営業所・支店・工場を展開した実業家出身の府議ですが、その人が98年に出版した「堅忍と実行―実業と政治―60年の我が出会い」という本をたまたま古本屋で入手しました。(「謹呈園部一成」というしおり付)なかなか参考になることが書かれていますが、その中から門真市長選挙に関係する部分を要約紹介すると・・・・ @81年、自分が選対事務長をした岡崎市議(めぐみ幼稚園・保育園経営)が突然市長選出馬を決意し、無謀な挑戦とは思ったが選対事務長を引き受けた。「当時の(中田)市長が財政悪化の責任を問われて厳しい市民からの批判を浴びているのをチャンスと見て、市政刷新をしようというのである。」 @85年の市長選は、現職(中田)市長が勇退し、市制施行以来初めて、新人候補による保革三つ巴の闘いになった。しかし、現職市長の選出母体である「市民連合」を構成していた社会党・公明党・民社党3党と松下労組など労働3団体が自主投票を決めたこともあって、選挙戦は盛り上がりを欠いた。市議だった東候補が「自民党・社会党推薦を受けて」他の2人に大差をつけて圧勝。 ■■東市長は「自民党と社会党の推薦候補」だったんですか?!知りませんでした! ◆いずれにしても東市長はどうも門真の社会党(その勢力は全て現民主党に。社民党は @ここいらへん、85年初当選の東市長体制が、佐藤氏ら「保守陣営」から見て「社公民主 @なお佐藤親太氏は、後に園部氏が府議選出馬する時に選対本部長を務め、以来園部 |
昨年は市長選出馬の噂も・・次回は? 日時: 2001/06/15 9:43:38 名前: ヒゲ-戸田 そのべ一成氏が門真市長への意欲を持っている、という話はよく耳にする。公明党との関係も良好とか。昨年前半は「そのべ一成が公明党の協力を得て市長選に出る」という噂もいくつか聞こえてきたが、結局は東市長続投出馬、そのべ氏も他の対抗馬も出馬せず、という話が昨年後半には聞こえてくるようになった。今回東市長が当選したら、さすがに次は引退だから、次回自公民保守勢力を固めて出馬するつもりなのだろうか? しかし園部氏に一本化せずに自民・保守の対立候補が出る可能性も大いにあるだろう。園部氏は父親が広島出身の警察官として門真で生まれた、という「根っからの地元人間 ■しかし、別途詳しく触れるが、東市長が急に選挙公約で「合併推進」を色濃く打ち出した |
東市政の性格の考察〜旧体質の「中道保守」と公明党への気兼ね政治 私は、何事にも「是々非々で考える」・「一面的でなく全体的に考える」ことが大切だと 過去の経過から見ると、東市政の性格は「反共産党意識の強固な自民・保守と社公民勢力とが融和した『中道保守』政治」と言うことができるだろうと思う。そして彼らは共産党や共産党系列団体だけでなく、もっと幅広い市民運動・住民運動までも、とにかく自分らに批判や注文を付けるものは「共産党と同列」か「共産党を利するもの」として捉えるような頑迷な意識も色濃く持っている。政治信条とは関わりなく必要なはずの保育園や学童保育の切実な要望までも、平気ではねつけ続けるのはそういう感性によるものだろう。 その一方で職員の生クビを飛ばすとか、いきなり学校の統廃合や保育園の民営化を決 めるとかのあまり強硬な手段は取らず、良かれ悪しかれジワジワだらだらと進める、というのは旧中田市長与党である社公民勢力との融和があることと、東市長自身が「地元保守」の信条の人で、市議5期の中で身につけた「庁内合意手法」型の人であるからだろう。 ◎だから東市長と4会派与党の政治が、市民要望切り捨ての実態があることは事実だとしても、いわばどこにでもあるような「右へ倣え的な工夫無き田舎政治」としてそうだということで、右翼的政治であったり極端なリストラ行政をやっているわけではない。 ■ただ大きな問題としてあるのは、75年市議選以来ほとんど常に公明党が第1党で8人も ■「財政難」を言いながら、高額報酬の議員への1日2500円の議会出席停止手当をあく ■ほかにもいろんなおかしなことがありますが、東市長は保守なら保守なりのピシッと |
東市政の「功績」とその考察 是々非々的観点で見て、戸田がよく言っている「門真市の良いところ」とも絡めて上げられるのは以下の諸点。 @中学校も含めた自校直営方式で、内容的にも安心でレベルの高い学校給食維持。・・・前の市長時代からのものを継続してくれたのはいいんですが、東市長自身はそれを門真市の誇りと思っていないようなのが問題。全国にその良さをアピールして視察に来てもらうようにしてもおかしくない内容なのに・・★★これと逆行する「民営化推進方針」を「行革」に絡めて打ち出して、5期めから強行しようとしています。 A先進的なゴミ処理体制。家庭ゴミの市直営処理体制維持。・・・・こちらは全国から視察が絶えないほどで大変結構。この部門に惜しみなく予算と人員を投入し、職員も期待に応えてがんばって様々な工夫をこらし、とりわけ環境センター周辺住民の参加意識も高まっているのだと思いますが、そういう斬新さがなぜ他の分野で発揮されないのか、「全国トップレベルのゴミ処理施設」と「お粗末な保育園や教育・体育・公園施設状況」の大きなギャップはなぜなのか、いつ埋まるのか、説明のないのが不思議です。(ゴミ収集部門の民営化には戸田も反対ですが)学校給食民営化は出されても、ゴミ処理民営化の話は全然出されない理由についての説明がないのも不思議。巨額の工事費をもう少し安くする必要もあります。 B全国トップレベルの守口門真消防レスキュー(と消防体制)・・歴代の守口市・門真市の市長が理解があって、消防当局ががんばっているからだと思います。特に東市長だったからとは言えないでしょう。消防の情報公開とより一層の改善に期待。 C入札価格の事前公表制。・・「横並び・右ならえ体質」の強い門真市では珍しく、大阪府下10番目くらいに導入されたのは結構「先進的」だったのですが、(前助役の自殺事件後に)上限価格・最低価格を事前公表しての競争入札なら、普通は最低価格周辺での価格競争になりそうなものなのに、実際にはほとんど全てが上限価格の95%前後での落札、という高値張り付き状態のまま。談合排除・入札制度改善にむけたその後の取り組みや工夫がさっぱり感じられないのが不思議。 D前市長時代の赤字財政の一定の建て直し。「他市に比べると酷くはない」状態。・・・東市長の新聞談話「就任時に212億円あった市土地開発公社の累積赤字が99年度には141億円に減った。」・・・市職労作成の「しのびよる財政危機」(2000年11月)からの抜粋引用・・・ @「実質収支などの財政指標を見る限り、危機的状態の大阪府下衛生都市の中では比較 @「門真市普通会計の実質収入はここのところ黒字基調であり・・・、しかし積み立て金取 @「門真市財政の特徴は積立金の額が大きいことにあり、・・・現在額は府下6位、 @「88年度から99年度かけて・・歳出は38%も増大。・・中でも民生費が構成比で24.1% @「公共施設の状況を見ると、道路や自治会館などでは府下水準を上回っているものの、 |