12/15入札案件談合疑惑!一連の経過報告

問題の12/15入札の結果(結局「シロ」と判定)

(ちょいマジ掲示板書き込みより)


■■12/15入札案件で事前に談合告発情報が戸田事務所に!日時: 2003/12/15

◆談合情報通り入札と落札業者がドンピシャ!情報の真偽は?日時: 2003/12/15

・↑訂正;「入札前の誓約書」は誤記 日時: 2003/12/17

●本件や門真市の公共工事に関わる情報を戸田までお寄せ下さい!!日時: 2003/12/15

・戸田HPでの談合情報の業者名の扱いなど〜そのまま報道が基本 日時: 2003/12/16

・昨日入札10社の調査終え、本日午前の会議で市が談合存否を判定 日時: 2003/12/16

◆「談合はなかった」と市が判定! 日時: 2003/12/17

・12/15総務水道委:1時間弱、議案質疑4人入札問題も、 日時: 2003/12/16

■■12/15入札案件で事前に談合告発情報が戸田事務所に!

日時: 2003/12/15


12月12日(金) 午後2時頃、
 戸田事務所に○○と名乗る男性より電話あり。
 事務員が電話取って、戸田不在を告げ、用件を聞こうとすると、「本人に直接言いたい」として用件言わず。自分の連絡先も言わず。

12月12日(金)夜7時前
 同じ男性より電話あり、戸田本人が話する。

     <話の要点>

@11月臨時議会で戸田が入札の問題を取り上げたと聞いたので、情報を伝えようと思
 った。

@12月12日にある、三ツ島や稗島方面の道路舗装工事の入札について、談合があり、
 「門真建設」が落札することになっている。

@他の業者は、自由な価格の入札ができず、「この価格を書け」と命令されている。
 その価格を書いた紙を渡されている。それ以外の札を入れると後で仕返しを喰らう、と
 業者が言っている。

@○○本人は小さな業者で、高額落札があっても実際の工事価格は安く叩かれている。
 最初は高い値段で仕事取ったらいい価格で工事させられると言われていたが、それは
 ウソだった。

@一市民の匿名情報では役所に電話しても相手にされないと思って、戸田議員に電話
 した。自分で役所に電話するのは気が引ける。

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◆男性の○○という名前が本名であるのかは不明。住所や電話番号は言わなかった。
 談合の金額や、他の業者が命令されたという金額については「そこまでは分からない」
 とのことだった。
 「12/15の入札案件」ということ自体が事実かどうか、金曜夜の電話なので役所への確
 認ができず、市のHPを見ても分からないので、戸田が12/15(月)朝一番にこの情報を
 役所に届け出て確認することにした。


◆談合情報通り入札と落札業者がドンピシャ!情報の真偽は?

日時: 2003/12/15


 12/15(月)、朝9時前に戸田が市役所の管財契約課に12/12談合情報を文書化したものを持って談合情報の届け出をし、説明をした。
 談合情報通り、「三ツ島か稗島方面で道路の舗装工事についての12/15入札」というものが存在することがわかった。この日は3件の入札が予定されているとのことだった。
 役所は戸田の届け出を受けて、これを談合情報として入札の「公正委員会」に報告して、入札中止にするか、入札実施した上で調査するかを検討することになった。

 この工事における「公正委員会」のメンバーは以下の通り。

   委員長  :総務部長
   副委員長:総務部次長
   委  員  :建設事業部長・建設事業部次長・下水整備課長・管財契約課長

 審査の結果、今回の談合情報については、匿名であることなどから(金額などの詳しい情報の不足もか?)入札中止までは行なわず、入札に実施に際して、談合情報があったことを入札業者全体に告げた上で、誓約書を取って入札を実施し、その後各社を調査することに決定した。

■そして入札結果は?
   戸田への談合情報通りに、「門真建設工業」が一番安い価格を入れた!

 工事・価格と入札に参加した10業者の名前は以下の通り。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――

件名      :【公共下水道工事に伴う舗装復旧工事(2)】
施行場所   :門真市稗島155番
工事概要   :舗装工事一式 工事延長734.8m 工事面積2131u
設計図書配布:平成15年12月 4日 午前10時から11時まで
入札日     :平成15年12月15日 午前10時
予定価格    : 2350万円(消費税含まず)
最低制限価格: 1790万円(消費税含まず) 
契約方法   :指名競争入札

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

       入札参加業者

     1; 大起建設(株)
     2; 日商土木(株)
     3; 岡田建設工業株
     4; (株)竹山組
     5; (有)隼三建設
     6; (株)百万国建設
     7; なみはや建設(株)
     8; (株)門真建設工業
     9; (株)平山土木
     10; 辰巳建設(株)

(指名理由:
  ・市内に本店を有する・業種及びランク・現に市 内で同業種の工事を施工中でないこと)

 

◆談合情報通りの結果だったからと言って、その談合情報が正しかったとは限らない。
 当てずっぽに言っても今回なら10分の1の確立で当たるし、その会社へのウラミなどで
 単なる風評を流しただけかもしれない。
  落札の金額や他社に指示した金額だとか、談合の実際の段取りや手口などの詳しい
 情報がなければ、その情報の格は下がってしまう。

   今回のことについては、入札後に市が各社の積算見積書などの書類を提出させたりし
  て、調査していき、それで談合と判断されたら入札取り消しだし、談合と判定する材料
  が見あたらない、と市が判断すればその入札結果がそのまま有効となる。
   もちろんその場合は、「門真建設」は身に覚えのないことで談合したとの不当な通報
  をされた、という損害を被ったことになる。その場合被害者は門真建設で加害者は○○
  と名乗って戸田事務所に電話した男性ということになる。
   市の調査結果に注目したい。


■↑訂正;「入札前の誓約書」は誤記

日時: 2003/12/17


 上記の書き込みで、「入札に実施に際して、談合情報があったことを入札業者全体に告げた上で、誓約書を取って入札を実施し・・」の部分の「誓約書を取って」というのは戸田の書き間違いでした。この段階では「誓約書」は取らずに入札に入ります。


●本件や門真市の公共工事に関わる情報を戸田までお寄せ下さい!!

日時: 2003/12/15


 もちろん情報提供者の秘密は厳守いたします。
 ただし、戸田に対してだけは実名や連絡先を告げてくれた方が、戸田からしてその情報の信頼度はアップするので、その分戸田の調査に熱が入ります。市や警察に対する戸田からの情報提供については、提供者特定の情報が漏れないよう、また提供者の意向に添うよう(それを確認するためにも提供者の指名と連絡先は戸田に必要!)、十分な配慮を行ないます。

 本当に談合を告発して止めさせたいのならば、談合の金額や実行者指名、談合手口などの「関係者しか知り得ない」詳しい情報を提供して下さい!


■戸田HPでの談合情報の業者名の扱いなど〜そのまま報道が基本

日時: 2003/12/16


 戸田の所に寄せされた談合情報については、業者名も含めてそのまま客観的に報道することを基本とします。
 その情報と入札結果の合否や市の調査結果や談合の存否判定とは別個のものとして、どういう情報があったかを公開することに公益があると考えるからです。

 どんなものであれ名前を出される業者にとっては不愉快ではありましょうが、ニセの情報ならニセの情報として、落札結果は一致したが談合ではなかったとか談合とは判定されなかった情報はそういう情報として、特定業者への嫌がらせ的な情報は嫌がらせ情報として、その都度に公表していくことで、談合情報を出す側・出される側・業界の状況などが浮き彫りにされていき、それが市民各層の関心と真実の情報提供を高めて公益につながると思います。

 なお、名前を出される側への配慮として単なる情報段階では業者名をタイトルに出すことはしません。タイトルだけみて早とちりされたり意図的宣伝に使われたりすることを避けるためです。

 こういうスタンスで報道するのは、戸田HPだけでしょう。今後もご注目下さい。


■昨日入札10社の調査終え、本日午前の会議で市が談合存否を判定

日時: 2003/12/16


 昨日の談合情報について、市は入札した10社それぞれについて、個別に、他社の金額や全体の状況は知らせずに、積算書類の調査や担当者からの事情調査を実施。最後の会社の調査が終わったのは夜7時頃らしい。
 その結果を本日午前中に開かれる、この工事における「公正委員会」に諮って、市として本件入札に談合があったかなかったかを判定することになる。

 この委員会で、談合と疑われる事実がないと判定したら、昨日の入札結果が正式に有効なものとなって、落札企業(この場合は「門真建設工業」)との契約が行われる。
 また、各社の入札金額も公表される。
 さて、どういう結論が出るか?

 ちなみにこの「公正委員会」のメンバーの肩書と氏名は以下の通り。

   委員長  :総務部長 (西川 光男)
   副委員長:総務部次長 (辻中 健)
   委  員  :建設事業部長 (中東 弘一)
            建設事業部次長 (村山 俊孝)
             下水整備課長 (神田 直和)
          総務部管財契約課長 (小林 博)

 なお、昨日行なわれた、他の2件の入札結果については既に公開対象であるので、紹介しておくと、非常に特徴的なことは、ともに1000万円台の工事で1社以外の全社が最低制限価格の同じ金額を入札して、抽選で落札業者が決められたことである。
 上限たる「予定価格」と下限たる「最低制限価格」の事前公表制が採用されて以来、最近は特に中小規模の工事において最低制限価格かそれに近い入札が増えている傾向がここにも強く表れている。

 件名;脇田小学校屋内運動場便所整備工事ほか1校(便所内改修工事ほか)
      予定価格   :1926万円
      最低制限価格:1637万円
  ☆8社が入札。うち1社が「失格」(理由は?)
          他7社は全て最低制限価格の1637万円を入札!
                     ・・・・・抽選で(株)阿部工務店に決定

 件名;岸和田地内管埋設工事(管布設工ほか)
      予定価格   :1438万円
      最低制限価格:1060万円
  ☆9社が入札。うち1社が1350万円
          他8社は全て最低制限価格の1060万円を入札!
                     ・・・・・抽選で(有)シーカーズに決定

  ◆談合情報が寄せられた工事の各社の入札金額はどうだったのだろう?
   談合なしと判定されて入札有効となったら公開されるので、掲示板でお伝えします。


◆「談合はなかった」と市が判定!

日時: 2003/12/17


 談合情報にもとづく市の調査の結論が、12/16夕方に「談合はなかった」との判定に決まった。落札業者は一致したものの、匿名情報で入札金額などの詳しい情報がないということと、各社への調査の結果、各社それぞれが真剣に落札しようと書類を作り工事へ向けた工夫努力をしていることが十分に伺えた、というあたりが決め手になったようだ。

 各社の入札金額や判断根拠など詳しいことは、本日か明日あたりに公表されていくだろう。

 戸田としては、明日の本会議での質問・討論準備に追われているので、この件でのお知らせは12/19以降になる。


■12/15総務水道委:1時間弱、議案質疑4人入札問題も、(※関連部分のみ)

日時: 2003/12/16


談合情報が戸田から市に届けられ、市が対応に追われていた日の朝10時前から11時まで、総務水道常任委員会が開催され、入札問題なども取り上げられました。

 総務水道常任委員会のメンバーは、(敬称略)

委員長  ;宮本一孝(志政会)
副委員長;福田英彦(共産党)
  委員 ;秋田治夫・今田哲哉(緑風クラブ)、村田文雄・平岡久美子(公明党)
       田伏幹夫(市民リベラル)

  http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/6/2003iinkai.htm

*傍聴者は建設業者的な男性が2人。入札問題の質疑に注目して来たのだろうと推測
 します。議会ではそれぞれの仕事や生活に関わることがいろいろ取り上げられるので
 すから、誰であれどんどん傍聴に来て欲しいものです。

 戸田が入室した9:57には既に西川総務部長の議案41号説明が始まっていたので、おそらく委員会開始は9:56頃。
(「10時開催」と決めている以上、10時前には始めないで欲しいのだが・・)

●議案第41号;門真市本町市営住宅建替工事(第3期)請負契約の締結について

   (1) 契約金額 509,250,000円 (落札率96.37%)
   (2) 契約の方法 一般競争入札
   (3) 契約の相手方
       門真市新橋町35番15号 株式会社中道組門真支店 支店長 北村泰宏

 先ず緑風クラブの今田議員が質疑。市内業者の参加数が少なすぎではないか、ということや「最低制限価格」の考え方などを質疑。
 低価格での落札は市の財政にとっては良くても、業者は大変で、複数社が「最低制限価格」で入札して抽選で決定することの実態や、品質低下やおざなり工事の心配を指摘。最低制限価格工事での品質低下・遅延工事への現行の罰則の見直しや優良工事業者への優遇措置を求めた。

 共産党の福田議員は、今回3期目の市本町市営住宅工事が落札率96.37%と異様に高いことに疑問を提起。
 1期目工事は88.24%(事前公表制でない時代、中道組が落札)で、2期目工事は10社が最低制限価格工事の85%で入札したので、その中から抽選で決まったのに、(それで各社利益を出しているはずなのに)、3期目工事は一番安い金額を入れたのが中道組の96.37%で他の業者はみなそれよりも高い金額を入れているのは変ではないか、ということだ。
 確かに不自然でありヘンだと思う。福田議員は「談合の疑惑」という言葉は使わなかったが、「落札率90%以上の場合は談合と疑わしい」というのは、近年裁判所でも「常識」になってきており、「物証や当事者証言がなくても談合」と断じた判決も出ているほどだ。

 参考;<公共工事の入落札問題を考える>
     http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/4/koukyoukouji/x.htm

 また、福田議員は入札参加業者の公開までするのは、談合しやすくしている短所があることを指摘し改善を求めたが、市は改善の方向は見せなかった。現在の「何でも事前公表」は「役所の秘密負担」をなくするためには良くても、公益の面からの考慮が不足ではないかというのが共産党の考えのようらしい。なるほどと思える。
 質疑の後、この議案は全員賛成で可決。