平成8年 第3回定例会
議会運営委員会記録
平成8年9月24日


◎出席委員:委員長  大本郁夫  副委員長 早川孝久

        委 員  風 古波  中井悌治  寺前 章
              石橋章一  林芙美子  日高哲生

        議 長  富山悦昌  副議長 植田 弘


門真民報掲載記事の取り扱いについて

○大本委員長 先般からいろいろと論議になっております共産党議員団の門真民報の件について、特にこの民報でまだ議会に上程されていない案件なんかが門真民報に先に掲載されたり、また、特に人事案件なんかもいろいろ問題もあるようでございますので、今日、委員の皆さん方の忌憚のないご意見を言っていただき、門真議会の円満な円滑な運営ができますよう、各会派にご協力方をお願いいたしたいと思いまして、本日、議会運営委員会を開催いたしましたので、委員の皆さん、本当に忌憚のない意見を出していただきまして、何とかはっきりとした考えを出していきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。

 この件について、各会派の中でもいろいろ論議もあるようでございますので、順番どっちでも結構ですが、一応、公明からご意見を伺いたいと思いますのでよろしくお願いいたします。


○早川副委員長 今回、門真民報で日付は9月15日付ということで出ておりますが、実際、私たちが見ましたのは、13日(金)ですか、この辺の配布で見ておるわけでございますが、この議会運営委員会の内容につきまして、若干発表されることは、良いわけでございますけれども、監査委員とか教育委員会委員とかの人事案件につきまして、これは提出されたところでありますので、これは本会議等で採決されていくものでありますので、人事案件につきましてはひとつ慎重に掲載していただきたいと私たちは要望するところでございます。つけ加えて言いますと、載せられた方も、ここに載っていることは御存知ないだろうと思うわけでございますので、その辺の両面からもひとつ慎重に対応していただければいいんじゃないかと、このように思うわけでございます。


○中井委員 今の門真民報の問題に関しましては、逆上って6月30日発行日になっている分の○×式の表現、それから今出ておりました固有名詞で本会議議決までに掲載されている件、それとこの間の趣旨に賛成と言いながらの市民要望に苦しい反論、この中の趣旨に賛成の文言を反対討論の中に入れていないということもありますし、まあいずれにしましても、この3週に関しましては非常に他会派に対する気遣いとかそういったこと、一切お構いなしで、自分とこのみを非常に正当化して載せておられるということに対して、規則とか基準とかは別にしても、道義的な観点からしても非常に問題があるだろうということで緑風クラブとしても非常にこのことについては憤りを感じておるいうのが実情でございます。

 それと先例集の148に会派機関紙の記事に関する申し合わせは次のとおりであるということで、その1に各派代表者協議内容の政党会派機関紙掲載は自粛することとする。これは昭和55年12月9日の代表者会議で申し合わせされております。それから二つ目に議会の意思形成過程である委員会審査の経過並びに協議会の審査内容の政党会派機関紙の掲載に当たっては事実関係を明確にするなど、慎重を期すること。というふうな、これは昭和61年7月18日の代表者会議で申し合わせされております。

 こういう過去の申し合わせ事項に準じてされればよろしいけれども、非常にここら辺りは非常に慎重を期しているという解釈もしがたいというふうに思います。大いにこの件につきましては憤りを感じておるところであります。


○林委員 私どもの会派といたしましても、今や情報公開というものは時の流れということは、よく存じております。ただ、共産党会派は以前にも、私の記憶しているところでは、過去2〜3年間に2回こういうことがあったかと思うんです。その結果といたしまして先ほど中井委員、早川副委員とありましたように、この議会運営委員会制度が確立されたわけなんですけれども。ですから情報公開制度から言えば一応、定例会が9月17日から云々ということは結構かと思いますけれども、人事案件につきましては、一言、この共産党の門真民報に関しましては、疑問に思うことが多々あるわけでございます。やはり情報公開であるからこそ、やはりプライバシーを大切にということが反面あるわけでありますし、やはり議決するまでは、これはあくまでも人事案件なんですから、議決するまではやはり公表は避けるべきであると思っているわけです。

 ちょっと私事になりましたけど、ある委員の候補に上がった方に私が思わず「今回ご苦労さまです。」と言ってしまって、「まだ決まっていないでしょ」とパッと言われました。「なぜ知っているの」と言われたんです。ということは、この方も多分、この門真民報を読んでおられないと思いますけれども、まだ行政の方・門真市の方と自分とだけの話で受けたばっかしで、受ける気持ちはありますけれども、まだ議決していないと、だからまだまったく雇用されていないというふうに思っておられましたから、多分このことを知られたら、かなりショックではないかと思うんです。ですから人事案件につきましては、これからも慎重に取り扱っていただきたいと思っております。以上です。


○日高委員 議会運営委員会は予定議案を審議、調整する機能であって予定は未定にしてしばしば変更することがあるということで、例えば極端な例ですが、医者の国家試験があったとしますと、例えば明日の朝刊に発表するものであった場合、新聞社にはその1日前に入ってきます。それをある新聞社が夕刊で発表したらどうなるか。まあ極端な例ですけれど、そういう観点から考えましてやっぱり倫理の問題ではないかと思うわけです。我々は門真市民の代表として全体の利益の実現を目指して行動することであり、特定の利益の実現を求めて公共の利益を損なうことがないように努めなければならないのではないかというようなことで、できれば今までここ2〜3年の間、いろいろあったようでございますから、申し合わせ事項の見直しを検討してはどうか。以上です。


○大本委員長 他に風委員さん、寺前委員さん、ご意見がありましたら。個人的にでも結構です。


○風委員 個人的には、特に怒りを感じるというのは、9月15日号の「広報議会版だよりの改善ほか」ということで門真市議会の民主的運営に関する申し入れ書をこういうふうに出したということを載せておられます。これまでも議会運営の民主化を図るための提案を行ってきたものであり――云々とありますけれども。これを読みまして、何か門真市議会が全然民主的でないような印象を与えてしまって議会に対する冒涜ではないかと、このように思います。これに対する反論もきちんとありましたので、これを載せるんであれば、その反論も合わせて読者に判断を願うという形が公平な形じゃないかと。一方的にご自分たちの主張だけを載せるというのは公党の機関紙としてはあるまじきことでじゃないかなあと思いますのでその点も申し述べておきます。


○寺前委員 公党の機関紙やからということで自由奔放にやられたんでは、やっぱり不愉快なところも十分残ってくるし、今後十分注意をされて、皆から苦言の出ない方法でやっていただきたいとお願いしておきたいと思います。


○大本委員長 ありがとうございます。委員長じゃなくて志政会の一員として、まあ、先ほど皆さんから出ていますように、本会議1週間前の議会運営委員会というのは、やっぱり議案はあくまでも本会議に上程されて初めて議案となるものだと、ですから本会議上程までは、先ほどから意見が出ておりますように予定の印刷物やという解釈です。ですからそういうのは、如何に市民代表である議会議員に公表されても一般市民まで公表することはないと。この全体的にもかかわりますけど、議会運営委員会が条例化されたというのは、何もないところから議会運営委員会にすべてが出るんじゃなしに、今までの代表者会議、議会運営委員会も踏まえた条例化の議会運営委員会ということですので、やっぱり代表者会議の当時も同じように、あくまでも予定のものは取り扱い協議の中で、それを外へ出すということは、今までも共産党さんの方も民報については何回も謝罪なりなんなりもやってきているけど、今回、議会運営委員会に変わったからということで、何か議会運営委員会に出されたら市民の代表である議員に公表されたから市民にも公表してもいいというような解釈かなあ、と思うけど、それは全然違うと思うんでね。

 それと、委員会の場所の問題もありますし、内容的な問題も今まだ煮え詰まっていないということで傍聴もさせてないということもあります。先ほどから問題になっております人事案件、これやっぱり林委員からも出ていたように受け方の人も、まだこれ本会議で議決されて初めて自分が就任したという自覚なりもありますんで、なんでこれが早くから分かるのかというような不信感を持たれたら、これからいろいろな行政委員なんかお願いする上においても支障来すことがないとも言えんと思う。それとこれ外部の人ですので、本人のプライバシーの侵害なんかにもなるということもあるので、特に人事案件というのは気を付けないかんのも事実だと思います。

 議会の同意案件は全会派が良識を持ってそれぞれの立場で検討、協議する場であるし、まあ一党の機関紙で突然にぽんと出て、市民に公表されるというのは、各会派が検討する上においてもやっぱりおかしな問題が生じてくるのもこれ事実だと思う。議会運営委員会委員でも議会運営委員会に上程されても欠席の議員もおるわ、いろいろ連絡もまだ着かんと、提出された案件も公表できん先に、共産党の民報に出るとなったら、これどうなっているのかみたいにこれ。やっぱり共産党議員も門真28人の議員構成の中の一員やということは重々自覚してもらわないといかんと思う。先ほども、何回も言いますように過去にも民報問題では、石橋議員、共産党は何回も謝罪もし謝りもしたりしているけど、これ代表者会議と議会運営委員会は違うという共産党の取り方が分からんけど、これは我々は同じだと思う。

 議会運営において過去の諸先輩のいろいろな英知も出した今までの申し合わせ事項なりが、これまで門真市議会ができてからずうとスムーズな運営にも当たってこれているのも、これ事実ですので、何も議会運営委員会が条例化されたから今までのことは関係ないというわけにもいかんというのも事実である。そこらを共産党も十分認識をしてもらいたいと。これは志政会の意見です。


○中井委員 一言加えさせてもらいたいんですが、共産党の方は市議会の民主的運営ということを、さきほど風委員もおっしゃってましたけども、議会に対してこういう要望をしながら、自らの機関紙の扱いはほんとに民主的に取り扱われているのかどうかとなると、私は決して民主的な扱いではないという判断をするものですから、逆に私の方からも機関紙とはいえども、これはかなり不特定多数にわたるようにも聞いておりますし、それこそ民主的な掲載をしてもらいたいというふうに思います。


○大本委員長 ほかにありませんか。石橋委員、共産党の議員団をのけた、あとの全会派が、今、出たような意向だということだ。これを重々踏まえてほしいと思う。今、各会派の意向が出たので、石橋委員、それについて弁明や釈明じゃなしにちょっと発言を願いたいと思います。


○石橋委員 今回の民報の体裁問題で各会派の皆さんからさまざまなご意見が出されているわけですが、私どもとしては基本的に10日の議会運営委員会で市長の方から提案され、説明を受けたその段階で議案としてはすでにもう公のものという認識を持っておりますので、そういう点では、さきほど中井委員の方からこれまでの申し合わせの中での議会の意思形成過程云々というふうな中身、あるいは各派代表者会議の協議内容の政党、会派機関紙への掲載は自粛することというふうな、これらの項目に今回の掲載が値するようなものではないと、さらに、人事案件であればこそより慎重な扱いをということで、例えばこれまでいろいろと問題になったのは、協議会の中身が記事になったとか,そういうふうないわば信義的にどうなのかというふうな問題等でこれまで問題になってきたというふうにも思いますし、

 今回の人事案件の内容が氏名も含めて掲載をしたということについて、この点がプライバシーも含めて重大な問題というふうなものとは私どもは考えていないし、すでにオープンにされた議案の内容を、市民の皆さんにお知らせをするという立場で、私どもとしては議会のさまざまな動きについて、門真民報として、日本共産党の会派の機関紙として発行してきたとこういうことでありますから、その基本的な観点なり、見解というものは変わっておりません。


○大本委員長 市民に知らすということだけれども、議会でこれこれこういうことでは決定したということを市民に知らすべきだと思う。だしぬけに、まだわからないけれど提出されたから出すと、これを市民が知って何の利益になるか。本会議できちっと認定されてから出てこそ、今度の監査委員はこの方か、今度の教育委員はこの方かということの認識をしてもらうのは結構だと思う。それは根本から違うと思う。


○富山議長 石橋委員の言われたことだけれども、民報の記事について一杯、私、問題点あると見てますよ。ただ、今一つの問題点のこの部分としては人事案件のことですけれども、議会の同意案件として上程をするというものであったわけです。それを事前に市民に知らしめていくという、このメンバーですよ、あのメンバーですよなんてこと、これは間違いなく人権侵害に当たるものである、プライバシーの侵害に入っていく、間違えたら大変な問題です。この辺のことを非常に慎重にいかなければならないし、公表すべきものでないと思う。

 もう一点は、中井委員もおっしゃってましたけれども、会派機関紙の特に記事についての申し合わせというのが過去にあるわけです。これはやっぱり生きてますよ。今回条例化されたと言えども、条例化されたからいいというものではない。何でも公表すればいいということには当たらない。いわゆる当時の申し合わせ、委員会そのものが条例化されてなかったとしても、あるいは今回されたとしても、当時の精神論というのはやっぱり生きてますよ。

 なぜ、このような申し合わせをしたかという問題なんです。これは共産党も当時全部入ってやっていることなんですからね。時代の流れというのはありますけども、こういう基本的な部分、精神論的なものは何も変わっていない部分があるではないですか。流れとしては情報公開、いろんな話が、今、出てきています。しかしその情報公開というのはやっぱり人権を守っていかねばならないし、発表するに当たっては公平さ、正確さということが要求されます。一方的な部分だけでね、表に出してもらったらこれは困ると思う。特に、さらに言わせてもらいますとね、「広報・議会版だよりの改善ほか」、これだってそうじゃありませんか。

 この前もこの委員会の中ではっきり申し上げたじゃありませんか。民主的運営って、民主的運営の論理、こうじゃないですかということをはっきり申し上げましたよ。でも、一方的に共産党の言い分だけで載せている、こっちの言うたことも載せてもらわないかん。さらに、6月の分。これ、○、×だって経過が大事でしょ。共産党が知らせるんだったら経過をしっかり知らしめてもらわんとあかんのではないですか。皆、それぞれの会派が言い分を持ってきちっと対応した分なのだから。それと、趣旨には賛成とか、人気取りとか、これ言ったことも、事実の部分ありますよ。でも、流れの部分の3文字、5文字をとらえて自分のところの意思がこうだということだけを発表してもらったら困ると思うんです。流れがあるじゃありませんか。そういう意味では、公平さ、正確さということを必要とすることだと思います。

 これは、将来にわたって議会の運営の基本的なルールの問題だから、これ、お互いが守って成り立ってるわけですから、その守って成り立っているということについてきちっと意識してもらわないといけない。ルールですよ。議会運営委員会が一つはルールづくりから入っていったわけでしょ。ルールは守ってもらわないといかんと思うんです。


○大本委員長 それとね、今、議長が言った「趣旨に賛成と言いながら市民要望に苦しい反論。公明・緑風ク・志政会・市民リベラルの討論要旨」と、こうなっているけれど、石橋委員、共産党でもこれを提案して、実行ができて初めて市民が喜ぶのではないか。あなたところのやり方といえば、そんなことに関係なしに、人気取りと言われたらいかんけれどもまさにそのとおりだ。これをあなたところが出す前に、よその会派、調整してくれたか。こういう趣旨でどうだろうと、これが市民のためと違うか。ならないものをあなたところが出して、ならないものだったら期待していた人でもがっかりしている。がっかりさせるのはあなたところの人気取りだけで事がすんでいるのかということを言いたい。初めて成案になって実施されて、市民は喜ぶのではないか。あなたたちこそ忘れているのではないか。

 門真市議会の民主的運営に関する申し入れ書って、議会運営委員会ができる以前から、もうずっと、門真市議会は民主的な運営を図っていないか。民主的な運営をしているということを信じきっている。これを今になって民主的な運営と、あなたところが非民主的だ。あなたところが提案する議案をどこの会派に説明して、論議したか。医療費の無料化でも、市民は、これが成って初めて喜ぶのだ。共産党はいいけれどもあとが乗らないのだと、あとは野となれ、山となれだ。無責任はなはだしいではないか。


○石橋委員 議会運営委員会の中での議論であり、また各会派の皆さんからの発言でもありますからね、だからその点は議論のあり方としてはもう少し慎重なものの言い方もお願いしたいというふうに思います。


○大本委員長 人の揚げ足取らんと腹を割っての話し合いをしようよ。


○中井委員 今回の文書を見ても、あんたとこ独自の解釈でね。


○植田副議長 一応、今、石橋委員が言われたようにこの人事案件で、この文面読んでも議会の同意を求めるものと書いてあります。同意ができてない時に、不同意があるかも分かりません。本会議で。にもかかわらず名前を上げて、住所を上げておられることについて、これはもう人権上大きな問題だと僕は言うているわけです。人事案件では市監査委員の選任についてと教育委員会の任命についての2件は、議会の同意を求めるものですと書いてあるわけです。

 民報の記事でね。名前書いて、住所書いて、書いていると、同意のない段階でこれを出しているということについて私はあかんと言っているわけです。こんなことはすべきでないと。これ、不同意になったらどうしますか。幸い、結果として、同意を得たけれども、不同意になったときにこの人のプライバシーとか名前を上げられて不同意になりましたと、この人は門真に住んでいられるのかというところまで行くわけですからね。民報の記事の中でもこの2件は議会に同意を求めると書いているわけですから同意もないのに記事として出されたと、このことに対して私は共産党のやり方は納得できないと言っているのです。


○中井委員 固有名詞を上げることは、絶対、私はやっぱり道義に反すると。


○植田副議長 共産党自身もちゃんと同意を得るもんですという位置付けをしているわけだから、その同意を得てない段階でこれは公表して一般の市民にばらまいているということについてはね、まかれた人の立場の人権やプライバシーはどうなりますかと。こういうことで議会運営をやって門真の常識はどこにあるかといわれた時に我々も困るわけです。そこをよく理解していただいて以後こういう同意を得ていない案件については、事前に出してくるということは絶対にしてもらっては困るとこういうことですので、よく御判断を願いたいと思います。


○中井委員 石橋委員、ちょっとお尋ねしたい。この本会議で議決されるまでにこういう個人名を発表して、一般市民にとってどういう、市民にとってですよ、どういう利益があるわけですか。共産党議員団だけの利益と違いますか。議会の内容を先取りして、一般に知らしめる。この人達が利益を受けるわけでもないし、一般市民がこのそれぞれの委員の名前を事前に知らされることでなんの利益も受けないというふうに私は思うんですけどね。


○富山議長 私、さらに言わしてもらいますとね。門真民報についてはね、過去やっぱりいろいろと問題が提起されているでしょ。この議会の中で提起されて、その都度、陳謝の部分があった。申し訳なかったという部分もあったではありませんか。それから我々はね、その反省のもとにね、是正されると思っとるわけです。あるいはされていたと見ていたわけです。ところが、ここ数回見ているとこういきなり違う話がとっととっと出てくる。いったい過去の共産党のああいうふうな言葉はなんだったんだろなと、こう思うことがあるわけです。

 やっぱり公党、政党としてね、いろいろとしてきたことというのは、これはきちっと遵守してもらわないかんのと違いますか。我々はそのことについて、とやかく言うたことは何もない、ただ民報に掲載されていることについて問題であれば、ルール違反であればきちっと言うてきたわけです。ところがですよ、そのことでこのことについては共産党が謝った、陳謝したなんてこと、世間に言ったこともないし、それに対抗してビラを配ったこともない。

 今までは。それは共産党はきちっと反省をしていると見ているからです。反省をしていると見ている、反省したから、きちっと陳謝したわけでしょ。それが全然、成り立ってないじゃありませんか、こういうことであれば。これはね、民主的な議会の運営の上から見ても、やっぱり大変な問題だと、私は思う。きちっとこれは、さらにやっぱり共産党としても反省をしてもらわないかん部分と違うかな。これだけ全会派が言っていることだから。


○大本委員長 公開は議会で議決されたことなりなんなりを隠しているから言われるんであって、こんな丁寧にまだ案で出しているところまで公表せないかんということは、公開のあれないで。だから本会議で採決、議決されたもの、堂々と出していったらよい。そうすれば、なんの問題もない。傍聴も入っている議会の中の。議会は28人構成で運営しているのだから、共産党5人だけが正当だと思っても、あとの23人の人がこれはおかしいでと言ったら、やっぱり考えないかんこととちがうか。それこそ民主的な運営というのは、少数意見であろうが何であろうが、皆さんの意向というのは重々尊重していくのが、共産党がよく言われることと違うのか。

 少数意見だからといって、発言もささんと押さえてしまうということ、今まで議会運営でもやったこともない。

 今はやりの公開条例に反するとかいうことの問題以前の問題だ。


○中井委員 なんでもかんでも載せればいいというもんではないと思うんですけどな。それがやっぱり民主的な。これさっきも言うたように○×表現、固有名詞、それと最近の事実に反している内容、これを見てもね、ほんとに一方的、共産党議員団の自分ところ独自の、党の都合主義で都合のいいような解釈でなんか扱われているというところに、非常に納得のいかないものがある。やっぱり慎重さに欠けていると言わざるを得ないし、やはり道義的、それから信義を重んじてね、やっぱりなにも内部だけ5〜6人が見る資料とちがうわけですから、ほんとにそこら辺は市民的な立場に立って慎重な扱いをしてもらいたいと思います。


○大本委員長 意見書なんかでも、公的介護なんかやったら公明と刷り合わせて、これなら全会派でいこうと、乗っているような案件もある。これに対して、消費税とか生活保護者の医療証とか米軍基地の不法占拠の土地返還、それからサッカーくじの導入に反対する意見書については、共産党だけで出して、他会派は乗らなかったと○×で出すということは、よその会派に対しても失礼だと思う。いろいろよその会派でも、3人おれば3人、5人おれば5人、6人おれば6人、みんないろいろ考える、それを各会派で集約して場に出てきていると思う。各会派個人の意見いろいろある。そうであっても議会のスムーズな運営を図るがために、皆さんで論議をするんだからね。そこらも考えてほしいと思うなあ。ちょっと今いろいろ出たが、石橋委員の、共産党議員団代表のなんか、こう、発言なり、見解は。


○石橋委員 いろいろとご意見ありますけれども、基本的には発行している共産党議員団のいわば発行責任において掲載をしているわけで、その中身が著しく他会派の例えば以前にありました協議会の中身のそういう発言について掲載をするとか、いうふうなものではまったくないわけですから、明らかにオープンにされたものについて掲載をしている、その掲載の仕方については発行のその責任を持つ議員団が、私ども議員団がまとめているものでありまして、そのことについて、あれこれといわれるというものではないと、基本的にないというふうに考えております。


○大本委員長 共産党議員団5人は理解できてもね、あとの大多数の23人の人は理解ができない。ここをどう思うてくれるか。


○石橋委員 それはよその会派の中の政策決定の経過なり、内容なり、過程なり、そういうことにまで我々がそれこそいろいろと触れるというのは、それこそ信義にも。気を使うか使わないかなどについては、基本的にこれを発行する我々の側にあるということです。こういう、いろんなものを発行するというのは基本的には自由だ。


○中井委員 いやいや、発行してはいかんとは言うてない。


○大本委員長 民報はかまわない。内容だ。


○石橋委員 それは、発行する側に属することです。


○大本委員長 いやいや、それはおかしい。


○中井委員 なにを載せてもいいということか、やっぱり、そこには道義的な問題あるし。民主的な選択というのはあるし。だから共産党議員団だけで自分のところはこれが公平だという解釈だとしたら、これは大きな間違いだ。


○寺前委員 市民連合の日高委員から、申し合わせ事項の検討を見直してはどうかという意見もあったそれ以前にこの申し合わせ事項というのが現実あるわけです。条例化したからといって、これが無くなったわけでもないし、再度この申し合わせ事項を確認して、今後このようなことのないように十分注意をしてもらうということで、どうですか。


○大本委員長 それは、当然のことだ。これは再確認はしている。改選ごとに、一番最初の全員協議会で皆確認はしている。


○寺前委員 共産党が発行する側の権利だと、いうような形でどんどんこういうことをやられると、いつもいつもこういうことで論議しなければならないというようなことも起こってくると思いますので、このことについては、きっちり約束事でやってしまったらどうかなと思う。


○中井委員 その解釈だ。解釈がきちっとどの会派にもあてはまるように成文化しても、一方的な解釈をされると何も生きてこない。だから、今までの申し合わせ事項でも十分そういう目的はここに表現されていると思うけれども、共産党議員団の解釈でとるなら、私のところは正当な解釈だと、しかしそれは大多数からその解釈を求めた時に、本当にそれが正当な解釈かどうかと、だからこれは勝手な解釈だと私は思う。


○大本委員長 石橋委員がよく言われるように民主的な議会運営ということを考えたら、たとえば、人事案件であろうが意見書、要望書であろうが、石橋委員の前ではもう十分な論議ができないということになってくる。


○植田副議長 私、人事案件1本にこだわるようですけれど、やっぱり共産党議員団としてこの記事の中身に責任持ったと言いながら、我々としてはこの人事案件というのは単なる協議と、それから同意と、不同意と、それから理事者との関係があると思うんです。で、理事者も紳士的に取り扱ってもらえるというので事前に各会派にこういう人を選びたいという相談があるわけです。これは、もう慣例に基づいてやっておられるわけで、我々も議運なり、本会議で決まるまでの間十分各会派の議員の意見も聞いて、この人が適任かどうかという期間があるのが望ましいわけです。

 けれども、石橋委員がおっしゃるようにもう何でも出てきたら、同意が必要であるけれども、共産党の考えた議員団の感覚で出すと言えば理事者の方もそういうやり方をされるなら、もう本番に出しましょかとなったときに我々その人が適任かどうかという審査ができないわけです。ここまで追い詰められる可能性も人事案件についてはあるわけです。

 で、僕が考えているのは出された方が大変迷惑されているということについて共産党は、そんなもの関係ないとおっしゃってるんだけども、私はあると思っています。それ以上に、今後危惧されることは理事者として議会でそういう共産党の動きがあるのであれば、もうぶっつけ本番で議案を即決で、私どもの方ももちろんですけれども、議場の時、直前に出していこうかとか、氏名はまだ決まってませんというやり方をやられる可能性もありますので、そういう悪い方向へ行かないように、やはり民主的な運営、これこそ民主的な運営です。十分我々も出された人が適任かどうかという審査ができる時間が必要でありますので、従来のように事前にやっぱり打診があり、そして十分審査して下さいという期間を持てるという方法を取らざるを得んと思うんです。

 共産党も、この議案は同意が必要だと位置付けされています。同意が必要であるのに、不同意も有り得るかもわからんのに出されたということですから、今後、人事案件についてはもう一切出さんようにお願いしたいということです。私は、これだけ強くお願いというよりも強く申し入れをしておきたいと思います。我々も困るわけです、こういうことになって今後たとえば各種委員の選任について理事者としても、もしかこれその人に迷惑かかったらいかんから各会派にお知らせするのが、もう最後の最後にしか名前が出せないと、氏名が明らかにされないということになってきたら我々が困りますのでそういうことのないようにひとつよろしくお願いしたいと、こう思います。


○林委員 人事案件にちょっとこだわるようでありますけれども、やはりまあ共産党の言い分とされましては、市民は知る権利があると、で、党としまして知らせる義務があるというふうにお考えではないかと思うんです。確かに出してもいい情報を公開しても、公表してもいい議案等々もあるかもわかりませんけれども、特に人事案件というものは、本当にプライバシーにも関わるものでもありますし、やはり情報公開、情報公表、そしてまたプライバシーというものを本当に、情報公開制度がなされていないからこそプライバシー侵害、プライバシーが大事ということも考えていかないといけないと思うんです。

 そうしますと、やはり市民が知る権利があるかもわかりませんけれども、決定するまでは知られたくないというふうな思いもあるかと思うんです。で、やはりこれははっきりと言いまして先ほど植田副議長おっしゃってましたけれども、もし同意がなかった場合には本当に人権蹂躙になってしまうんじゃないかと思うんです。本当に情報とそしてまた人権とプライバシーというものは十分慎重に考えていかないといけないと思うんです。

 だから、この人事案件ということにつきましては、今後本当に共産党とされましても、市民に知らせたいという気持ちもあるかもわかりませんけれども、慎重に取り扱ってほしいと私は思っております。本当に情報公開と一緒にプライバシーということもきっちり考えていただいて、基準をつくってほしいなあと思っております。


○大本委員長 それと、市民に知らせて何になるのか。まだ、未定のものを。確かに我々市民代表で選挙で選出されて出てきているけれども、石橋委員の考えだったら議員いうのはいらないみたいだ。もう何か文書か一つでバアット出したら何かそれでいいのかみたいな。市民代表である我々議員と一般市民というのは、やっぱり市民代表というのは協議、論議するところをまかされてると思う。それはまだその前段で、なんで決定もないのに市民に知らさないかんのか。そこがわからないのだけれども、ですから、本会議で議決されて出すのはだれも、石橋委員、何にも言わない。


○早川委員 石橋委員が先ほどおっしゃいました自分ところの立場でいろいろと書くということにつきましては、結構なことなんですけれども、やはりこの流れ、先ほども話に出てましたけれども、流れとかそういうもの一切考慮しないで、まあドンと自分ところの見解だけを載せていうことについては、やはり公正な機関紙としまして、やっぱりこれは問題やないかとこう思うわけです。

 この最近の乳幼児の通院医療費の問題につきましても、これは我が党が非常に早くから提唱し、取り組んできた問題です。これにつきましては、本当に粘り強くやっているわけであります。で、その辺のことは一切ございませんし、苦しい反論とかなっても、それは別に苦しいとか何でもないわけで、このことにつきましては、非常に皆努力しながらその方向で頑張っているわけですから。

 で、傍聴者の感想ということで載っていますけれども、先ほども出ていましたけれども、まあ人気取りの提案と、まあこのように聞き取られたらそれまでですけれども、この傍聴者の方によくお伝え願いたいんですけれども、これは趣旨がぜんぜん違います、はっきり申しまして。これは、市長部局が、市長がそういう予算措置もないのに、いろんなことを提案してはいけませんよということは、これは人気取りになると、こういうことは逐条解釈にも載っているわけであります。だから、そのもの自身を言っているんじゃなくて市長の提案権について、市長を諌めている文言があるわけです。で、これをどのようにお聞きになるかしれませんけれども、傍聴者の方によくお伝え願いたい。まあ、皆さん方もプロですから、議場におられて、聞いておられたんでしょうから、このへんのことははっきりと教えてやって下さい。

 まあ、そういうことを取り上げればきりがないわけですけれども、本当に自分ところだけの解釈ということであれば、この民報そのものの本質というのが、やはり、薄れてくるんじゃないかと、このように思うわけです。ですから、先ほどから論議されています点につきましても、反省もしていただきたいし、また、こういうことのフライングは許されない、このように思うわけです。


○富山議長 こういう全体的な意見がいろいろ出ておるわけだし、民主的に今運営しておるわけです。そういう状況の中にあって、共産党としても今の話でちょっと一部擦れ違っている部分が相当あるような気がする。だけど、全体的な話としては、ちょっと休憩してもらってね、逆言うと、ちょっと調整をして最終この議会運営委員会としても何らかの正式に到達する結論を見なきゃいかん部分もあるんではないかなあと。こう思うんですが、どうですか。


○大本委員長 今議長から発言ありましたけれども、どうです。それにしても石橋委員がやっぱり聞く耳もたんでは、これもうどないもならん問題でね。石橋委員一人の判断でいかないなら、党内へ帰ってもらってでも。あくまでも議会が民主的に正常な論議ができるような場にもっていくということが、我々最大の目的でもありますので、そこらちょっと石橋委員も共産党の会派内で一回ちょっと話をしてもらえんでしょうか。それで、ちょっと休憩してでも副委員長なり正副議長なりとも相談をして、共産党の方にも話もして、何とかこれうやむやで済む問題ではないので、それかと言ってこういう問題をここで決を採ってしまえるべきもんでもないとも思うし。皆さんの言っていることは石橋委員の方も十十内容というのは分かってもらったと思うし、そういうことで、石橋議委員、どうですか。


○石橋委員 休憩とってもらうということですか。


○大本委員長 まあ、そこらを会派内に帰ってでも。皆の趣旨を伝えるという意向がなければ、これ具合悪いし。


○中井委員 石橋委員が自分自身であくまでもこれは公正で常識的に、その常識に添ってやっているという意思があるとしたら。


○大本委員長 ですから、共産党はそう思っているけれども、よそはそうじゃないねやということを、もっと会派の皆さんにも話をしてもらって。


○中井委員 だから、共産党が独自にそういうふうに思い込んでいるだけで、決して公正だというふうな解釈はできないということで、何か新しい方向を見い出してもらわんと、いや共産党はこれは間違えてないから、ずっと続けるというのではね。


○石橋委員 帰って会派の皆さんがこういうことをおっしゃってるという報告はさせていただきますよ。それでどういうふうにしょうかというものが出てくるか、出てこないか、報告をした中でないとわからないですけど。


○富山議長 何らか、きちっとしなければ議会運営委員会として、全会派があって、今言っているように民主的な運営をやってるのだから、共産党の意向はそうであるが、それに対して明確な他の各会派としての対抗手段をとらないといけないと、こういうこと起こり得ますよ。そうでしょ。これだけ意見言ってるんだから。そういうことについて議会運営委員会としてどういう形でするかということは別問題として、方法論まで検討しなきゃあかんような話になってしまう。だからね、共産党の5人の責任や言わんと、これは不特定多数に広がっているんだから、出しているんだから、このことに対して皆はそれぞれの会派としての意見を言っているのだから、これはやっぱり謙虚に受けてもらわないかん。謙虚に受けた中で、謙虚な一つの対応をやっぱり要望したい。どんな話できるかわからんような、つっぱねるような言い方をしてもらったら、ちょっと困ると思うよ。


○大本委員長 共産党はこうして民報出しているけど、あとの共産党以外の会派が一緒にそういうものを出して、変な言い方なら、こっちはっこっち、共産党を完全に叩くような文書で、そういう醜い争いを皆さんするきもないと思う。そういうことはできないとかそんなことはないやろうと思えばやれる。しかし、共産党対あとの全員とのそういういやらしい戦いみたいな、喧嘩みたいなことになるというのも門真全体にとっても、門真市議会にとっても名誉なことでもないと思う。やはり話し合いでできることはやはり話し合いで解決をつけていくというのが、共産党が言う、いわゆる民主的な議会の運営方法だと思う。

 まあそういうことで、1時からすみませんけれども、もう1回再開ということで、各会派の皆さんもいろいろ考えて、また会派内でも協議をしていただきたいし、特に共産党の方はこれを皆さん方に理解も得て、議会運営がスムーズに行くような方法を見い出していかないかんということが大前提ですので、一つよろしくお願したいと思います。


[休憩]
[再開]

○大本委員長 午前中各会派の皆さん方にいろいろ論議していただきましたけれども、休憩中に議長、副議長、石橋委員と私と4人でいろいろお話をさせていただきまして、従来の申し合わせ事項は遵守していくということで確認をとりましたので、よろしくお願い申し上げます。

 一応、この会派機関紙の記事の掲載については、今日までの議会の申し合わせを遵守することを確認したということでよろしいですね。皆さん。

[「はい」と呼ぶ者あり]

○大本委員長 石橋委員、それで。


○石橋委員 はい、結構です。


○大本委員長 それでは、そういうことで確認を願います。


○日高委員 ちょっと資料を配ってもらえませんか。(文書別掲)


○大本委員長 この件に関して。


○日高委員 ちょっと関連がありますんで、要望ですけれども。


○大本委員長 今申し上げました記事の掲載については、今日までの議会の申し合わせ事項は遵守することを確認したということは御了解をねがいます。


○日高委員 赤旗のですね、この公報と関係があるんですが、5月18日号ちょっとスクラップしてみたんですけれども、この共産党の記事の中にちょっと消費税のこと触れていますけれども、ちょっと赤線のとこだけ見ると非常に理解に苦しむようなことが書いてありまして、また、漫画が出てまして新進マジックショーと、これはどう見ても私の理解度では共産マジックショーの間違いじゃないかなあと思うわけですけれども。

 これに関連しましてね、たとえば門真民報の9月22日号にしても、たとえば、公明にあきれました、で、共産党の議員団と書いて他会派は、公明議員団とか、あるいは緑風クラブ議員団とか、そういう配慮もしていただいてもいいんじゃないかと、で、南部地域整備調査研究特別委員会開く、石橋議員出席と、、私は常日頃から共産党の行動力と勇気には表敬を表しておりますけれども、そういったことも今後要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。


○大本委員長 今、日高委員の要望がございました。これ要望として皆さんお聞きおきを願いたいと思います。


○早川委員 そしたら、これ今日いろいろ論議しましたけれども、そのことを踏まえての今日までということでよろしいんでしょうか。


○大本委員長 はい。


以上


議会運営委員会

委員長 大本郁夫 印