棄権と合併に対する民意とは。

日時: 2004/08/27 14:11:41
名前: 橋本

> 同じ議論を何度も蒸し返す気は毛頭ないのですが私は全体の過半数が如何なる理由に
> せよ棄権したらそれが合併に対する民意でありこれを全体の民意とするのは
> 至極当然だと言ってるだけですよ。
> 全体の過半数の意思が開票前に判明しているのだから開票は必要ないという理論は
> 自然に成り立つと思うのですが?

 「過半数が棄権したらそれが合併に対する民意である」ということですが、この場合の民意とはど
ういう民意なのでしょうか。今回の住民投票は「合併することの市民の意思を問う」ものです。棄権
した有権者の合併への意思は不明です。不明な場合は、合併への賛否は半々とみるのが妥当でしょう。
 合併への賛否の意思確認は、投票結果でしかできません。賛成票・反対票・無効票の数を明らかに
して初めて、何らかの意思確認ができるのです。棄権した有権者の賛否を半々と仮定すれば、投票率
に関わらず、その開票結果を有効な民意ととらえることができると私は思います。
 ただ、今回は50%条項があるがために、開票結果よりも、住民投票そのものが成立するかどうか
が住民投票の大きな焦点になっており、棄権が多ければそれが合併に対する民意であると誤解させる
ようなことになっているようです。しかし、たとえ棄権が過半数だったとしても、そこからは合併に
対する民意は明らかにはなりません。住民投票不成立の場合は、住民の意思確認はできなかったとい
うことになります。50%条項は結局、民意を顧みない、合併に対する民意を確認したくないという
議員たちの、住民投票条例の目的に反するといえる意図のもとに付け加えられたのだと私はみていま
す。 (守口市・橋本)