答弁に窮し、暫時休憩だらけだった合併特別委最終回。

日時: 2004/08/26 2:55:47
名前: 橋本

 「こんなに休憩の多い委員会は珍しい。もう少し早く答弁をして、前へ進めてほしい。」
(田中みつお委員)途中でこんな苦情が出るほど、守口市議会合併問題調査特別委員会の最終回は、
「暫時休憩」だらけ。午後1時の開会から、午後5時半ごろの閉会まで、4時間半の委員会中3分の1く
らいは休憩時間だったように思います。
 理事者側が答弁に窮するたびに重苦しい沈黙の時が流れ、しばらく待っても答えが出なければ委員
長が「暫時休憩」と宣言。この日は「暫時休憩」が5回も。
 1回目の「暫時休憩」は、真崎委員の合併の影響についての質問「合併協議会の調整によれば、専
門部会ごとの守口の支出の増減はどうなっているか」で。この答弁の数字はよく聴き取れませんでし
たが、トータルとして、守口は圧倒的に支出減になる、つまりそれは合併することで廃止される市民
サービスが門真より守口の方が多く、守口に合わせることで門真のサービス水準は上がるほうが多い、
ということのようです。
 2回目の「暫時休憩」は、真崎委員の合併した場合の勧奨退職者数の質問「なぜ、去年出した収支
推計の前提条件では早期勧奨退職者数100人だったのが、今年出した推計では200人に増えたのか。10
0人では合併しても赤字再建団体になるから、つじつま合せで増やしたのではないか。」答弁は「国
の政策で、今後ますます財政状況が厳しくなることから、両市合わせて最終1692人とした合併後の職
員数を1523人に減らしたことによる」。
 3回目の「暫時休憩」は、田中みつお委員の「『協議会だより』第13号1面の『合併しなければ両市
とも財政再建団体に転落?』という表現の妥当性についての質問に対する「両市から協議会に出され
た資料で客観的資料と考えている。」との答弁に、やはり真崎委員から「単独収支推計は何も努力し
ていないが、合併後の収支推計はかなり努力したもの、と前提条件がちがうものを『客観的データ』
というのは不愉快。答弁を変えてほしい。」と迫られ、「答弁は修正したい。あくまで?を付けてい
て、単独市の方は今までの努力を含んだうえでこのままいけばという前提条件を託している。必ず合
併しなければ転落するという意味ではない。」と再答弁。しかし、合併協議会だよりの本文では「一
方、合併しなければ両市とも平成19年度には財政再建団体に陥るという収支推計になっています。」
と書いていて、これはやはり、「このまま何もしなかった場合」とか断りを入れなければ、「おどし」
といわれてもしかたがないでしょう。
 4回目の「暫時休憩」は、作田委員の質問で「22日の泉州の3市2町の住民投票結果は、財政再建は
単独でやれ、という市民の思いだと思う。1523人に職員を減らすというが、機構・組織の青写真はあ
るのか。それがなければ、職員の定数管理もできない。その辺の柱はしっかりしているのか。」約40
分も休憩したあとの答弁は「両市の企画部で、組織機構は一定調整しているが、まだ流動的な部分が
あり、どの部に何人とはまだいえない。勧奨退職200人は努力目標で、200人になるかどうかわからな
い。」「一市単独での行財政改革については
説明会で、誤解を招かないように説明していく。」
 5回目の「暫時休憩」は、作田委員の「学校の耐震化は特例債の対象にはならないと前に答弁され
たと思うが、どうなのか。」という質問で、約30分も空白の時間が。結局答弁は「隣接した学校が1
つになった場合はまちがいなく特例債の対象になるが、そうでなければ特例債には該当しない可能性
がある。」というもの。
 
 住民投票については、福西委員の質問「投票日はどうして9月19日に決まったのか。だれが決めた
のか。周知徹底できるのか。投票率が50%いかなかった場合、行政としても責任が出てくると思うが
どう考えているか。」に対し「両市で合わせるということで、9月議会との兼ね合い、投票所や開票
作業に使う学校の運動会との関係で、三連休の真中でどうかという意見もあったが、19日にせざるを
えなかった。期日は両市の市長が決めた。」「9月1日号の広報に投票所案内を載せる。」「50%につ
いては議会が決めたこと。50%は厳しいと思うが、行政としても努力して行く。」と答弁。
 真崎委員は「協議会としては投票日のことは説明会でいうのか。また、市民団体から要望があれば
説明に出ていくのか。」答弁は「説明会の中でも住民投票について言う。時間に余裕があれば、出て
いって説明する。」
 「財政問題から入ると、どうしても合併は暗い方に行く。もし合併と決まっても、財政計画は変更
しないよう。門真が合併前に基金を使い果たすときいて不信感をもった。近藤助役の活躍でこれは未
然に防いだが、お互い信頼できるようにしたい。」と真崎委員が釘を刺したのに対し、近藤助役は
「10年間計画に沿ってやっていきたい。」というように答えていましたが。

 合併問題調査特別委員会は、最終回にあたり各委員さんから意見表明などがあるかと思いましたが、
時間が遅くなったせいかありませんでした。この日、奥谷委員(改革クラブ)、田中満委員(新生・
21)、津嶋委員(新風・21)からの発言はなく、傍聴していて些か残念でした。(守口市・橋本)