▼ 門真市主催「合併問題懇談会」に参加して ・・・▼

日本で一番熱気のない合併話。懇談会参加は33人・35人・28人・15人!

 呆れた、呆れた。日本全国でこれほど住民の合併への熱気や関心のない合併話は他にないだろう。門真市主催の「合併問題懇談会」の参加者は、4回とも出席した戸田の調べではそれぞれ33人(新橋町の公民館)・35人(上野口小学校)・28人(南部市民センター)・15人(公民館二島分館)である。
 (若干の違いはあるかもしれないがほとんどこれで正しい)

 議員の参集は第1回目が戸田と共産党の中西議員、第2回目が戸田と公明党の早川議員・村田議員、第3回めが戸田と公明党の風・平岡・青野議員、4回目が戸田と風議員のみで低調。もっと市民の反応の具体性を見に来るべきではなかったか?

 参加者の中には市の職員が住民として毎回2〜3人程度おり、「まちづくりを考える会」メンバーが半数前後いて、共産党市議予定候補の井上まり子さん含めて複数回参加した人も数名いるから、それ以外の市民の参加はそれぞれ10名程度・10名程度・数名・若干名、であるに過ぎない。
  「門真守口合併を要望した圧倒的な市内38団体」なるものの役員の参加は皆無と言って良く、これら団体要望の実体の無さ=広汎な会員市民との意識のズレもまた良く露呈 されている。
 こんなお寒い状態では、業務として合併推進作業をしている行政側も不安になってしまうのではないだろうか。
 それにしても人口密集地で議員も多く、合併大推進派の公明党支持者も多い門真団地近くの南部市民センターでの参加者が戸田ら含めてわずか28名とは驚いた。

●合併について良く知らされていない、分からない、という他に、「どうせエライさん達が勝手に決めて進めるんだろ、自分には関係ないわ」という「受け身の・人任せ意識」が門真では強い、ということがその大きな原因ではないだろうか?
 だとしたら、「門真市民よ、自分と自分たちの子々孫々に関わることだぞ、もっと目を見開いて関心を持てよ」、と言わなければならない。


参加市民からは合併への鋭い疑問続出。推進市民発言は2人だけ

 4回全て、会場前で自分が作成した合併問題参考資料を配付して、7;30頃の質疑応答の時間になってから入場した戸田の見聞では、4回通じて「合併賛成・推進」の考えを述べた市民はわずかに2人だけ。市民の質問・発言のほとんど全ては合併への疑問と不安、市の説明姿勢に対する批判であった。

 これに対する市の回答は例によって例の如しで、合併すれば絶対に必要になる新庁舎他の絶対的必要支出も含めて、「詳しいことは法定合併協議会で決めていく」の一点張り。これに対して「合併の有無や内容を決めるのは市民であって、選挙で選ばれたわけでもない法定合併協議会がなぜ勝手にまちの将来を決定できるのか!」という鋭い批判が寄せられた。

 「合併の本当の目的は何やねん。特例債受けんと財政がやっていけないのなら、はっきりそう言ってくれ。」という苛立ちにも似た声も寄せられた。
 また、「合併による管理職削減で人員削減・専門職採用」という合併宣伝も、実は「5年10年の後にそうできる可能性もある」でしかない答弁を聞いて、そんなアヤフヤなことなら「合併のメリット」としてパンフに書くべきでない、という批判もあった。
 多かったのは、懇談会の記録をちゃんと公開してくれ、自治会単位や小学校単位で、年明け以降ももっと懇談会をしてくれ、というものだった。
 市は全部「検討します」としていたが、くれぐれもこういうまともな市民の要望を裏切らないでもらいたい。


4回目懇で、戸田と風議員がそれぞれ主張述べ大好評

 4回目懇談会では、「せっかく市会議員が来ているんなら、それぞれの意見を聞かせてくれ」という参加市民の強い要望を受けて、戸田が合併反対論を、公明党の風議員が合併賛成論を述べて、参加者からは「こういうそれぞれのはっきりした話が聞きたかったんや」、と大好評だった。

 戸田は、この時風議員が、今まで議会では見せてもらえなかったような、しっかりとした丁寧な論理展開をして、「ご意見・質問にも答えます」とまで言ってくれたことを(話の内容には賛同しないが)高く評価するものである。
 ただ、せっかく盛り上がったのに司会がそれ以上の討論を止めてしまったのが大変残 念だった。

 また、風議員の発言は「合併しないですむのならしたくないが、財政問題でどうしても合併必要と考えざるをない。どちらを選ぶかは市民の選択による」、という穏健なもので、議会での公明党としての「もう論議している時ではない。早急に合併を進めるべし」、という「合併過激派」的発言とは随分違っているが、これはどういうことだろうか?

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