「非常事態!門真市議会の倫理的正常化を求める2・25市民集会」決議(案)


 2000年2月3日、門真市議会議会運営委員会において、

@カバン・袋物を議員が議会に持ち込むことを禁止、

A委員会記録全文の公開禁止、及び議員閲覧の許可制への移行、

B議員の政治活動の一貫であるビラ配布の禁止(視察先や研修先での)、及び

C(ネクタイ強制を主眼として)服装規定をつくることが決定されました。

 これらの決定事項は特定議員を排除・処分するための全く本末転倒で恣意的な、「タメにする」決定であると言わざるを得ません。

 

 この間の地方自治における時代の流れは全面的な情報公開と自由で闊達な議論に向けて、議員個人だけではなく自治体においても意識的に様々な情報を明らかにしていくことがあたりまえのこととなりつつあり、市民全体に対する義務ともなりつつあります。

 門真市議会はこの時代の流れに逆行する決定を下しているのです。「委員会の記録全文公開」については、それが秘密会でないかぎり市議会として公開することは当たり前のことであって、それをしない方がおかしと言わざる得ません。

 ましてや委員会記録を議員に渡さず恣意的な許可制にしたあげくに、「あかんもんはあかん」と理由も告げずに閲覧不許可にするなどは、議員としての活動と職責遂行を著しく妨害するものに他なりません。

 

「本会議場、委員会室へのカバン・袋物の持ち込み禁止」などにいたっては、何を考えているのかとクビをひねらざるを得ません。会議に参加・討議や傍聴をするにあたって、様々な書籍や書類の類、文具その他本人が必要と思う物を、本人が使いやすいスタイルで持ち込んで身の回りに置くのは当然であり、会議への真剣な姿勢の現れとして望ましいものでこそあれ、どこにも非難されるいわれはありません。又、ネクタイ強制を主眼とした服装規定に関しても市民として容認しがたいものであります。

 従来、門真市議会において夏期会期は、開襟シャツを着て議場に入っても良いことになっておりました。又、全日本各地の地方自治体においてもノーネクタイやジーパンなどの服装でもかまわないところが広まっていることも私達のよく知るところとなりました。  門真市議会はこの自由化の流れに逆行するために規則をつくろうとしていることになります。

今や、格式ばらない多様な市民の参加環境づくりや消エネ・エコオフィス作りのために、市議会や市の幹部職員が中心になってノーネクタイ運動を行うべき時代であり、これに全く逆行するような規則をつくるべきではありません。

 また、市議会多数派が言うような「議会の品位を保つためにネクタイは必要」だということは、「ネクタイをしない人間がいると議会の品位が保てない」ということであり、この社会の中でネクタイをせずに働き活動している多くの人々、その様な職業にある多くの人々に対して「あなたの格好は品位がない」と決めつけて、市民の多様性を反映すべき議会から排除するという侮蔑と差別を行うに他ならないことも、重大な問題として指摘しておかねばなりません。

 

 私達、今集会に結集する門真市民は以上にかんがみ、この間の議会運営委員会の動きに深く憂慮するものであります。選挙で正当に選ばれて議会に送られている議員を議会から閉め出すに等しい、このような「タメにする」恣意的な策動を直ちに中止し、正常な議会運営を行うよう要求するものであります。

 

                         2000年2月25日

                         集会参加者一同