平成19年9月25日


門真市議会 議長 大本郁夫殿


門真市民間保育園協議会 会長津嶋三郎

 
民間保育園への助成に関する要望書  


門真市民間保育園の保育環境の向上及び公立保育所との格差是正や、多様化する保育ニーズに伴い運営費以外で必要と思われる項目について、下記の内容  を強く要望するとともに、今後の門真市の児童福祉への姿勢に期待する要望書を提出します。門真に育つ子ども達の為に夢のある補助金をお願い致します。  

○公私間格差是正等民間保育園への補助金について  

1.延長保育に関する補助金について          
18年度まで門真市から延長保育人件費補助として門真市単独の補助金を頂いておりましたが 19年度より廃止され、ソフト交付金の延長保育補助事業へと切り替わることになりました。 この補助額を各市同様国の最低基準的な額を出して頂けるよう十分配慮して頂きますようにお願い致します。  

2.運営費補助事業について

運営費の単価が8時間から11時間と解釈を変えられて、我々民間保育園は大きな混乱の中にあります。これを国が行う単純な運営費削除とするならば、各市と同様門真市単独の運営費補助事業の金額を増額して頂きますようお願い致します。

3.研修会参加及び土曜出勤、有給休暇消化に対する加配

 現在の民間保育園は、公立と異なり経営的な問題から十分な職員を確保することが困難な状況にあり、研修に行きたくても行けないという園もあります。  また土曜日保育時間の延長など、現状では職員有給休暇を取得するにも支障をきたしております。 保育の質とは、直接子ども達の成長や対応に関わる最重要の部分です。養成  校を卒業し、国家資格を取得した保育士は、様々な保育現場での経験とあらゆる研修によって成長します。この保育の質を向上させるため、保育士自ら積極  的に日々勉強することは、これからの保育園に求められる最たる部分です。保育環境を悪化させることなく保育士が研修会に参加し、また土曜日出勤等勤務  勤務形態に対処できるよう公立同様職員に対する人件費補助をお願い致します。  

4.看護士の配置

保育の中で体調の優れない子に対して保護者に代わり薬を与える場面がたび  たびあります。また、子ども達は一瞬のすきにケガをしてしまいます。医療に  対し専門技術を持たない保育士では十分な対応ができず、絶えず不安と隣り合  わせです。与薬の際やケガ、急病に対して的確な対応をしながら速やかに保護  者や医療機関に引き継ぐべく、公立同様看護士の配置に対する人件費補助をして頂きますようお願い致します。

5.障害児保育障害児保青について、門真市の要綱は「府に準ずる」となっているため、障害者 手帳及び手当を支給されている園児は、障害児保育対策補助金の対象になりません。 その結果、大阪府や門真市からは保育園に補助金がなく、通常の健常児と同じ運営費のみで、加配すらありません。これでは十分な障害児保育が行われていません。 公立保育所同様に障害児に対する加配職員の人件費をつけていただくなど、門真市単独補助金を出していただけるようご配慮頂きたいと思います。 また、特別保育事業の「障害児保育円滑化事業」を門真市でも実施して頂きますようお願い致します。

○補助金の新設こついて

1.散歩や遠足の経費(遠足代)

子ども達にとって地域を知り、活動量を増やすため散歩・遠足は不可欠です。  しかし、遠足は運営費に含まれておらず、保護者負担となっております。保護者の負担を軽減するため遠足の費用を補助して頂きますようお願い致します。  

2.アレルギー児の代替食に対する補助  

アレルギーを抱える子ども達は年々増加傾向にあり、アレルギー該当食品の除去だけでは 対応できない園児が入園するようになってきています。(無農薬野菜でないとアレルギー反応が でる子もいますし、鍋・包丁・まな板など完全に別にしなければなりません)今の運営費の中ではアレルギー症状を持つ子どもに対して十分な給食を実施することができません。アレルギーを持つ子ども達  にも安心して給食を提供できるように経費を補助して頂きますようお願い致し ます。  

3.クーラーの設置及び冷房費補助

今年度から門真市立の公立小学校もクーラーを設置することになりました。  午睡のある保育園では、クーラーの必要性は小学校以上です。激変する家庭環  境や社会状況の中で、子どもたちを夜遅くまで起こしていて寝不足にしているなど、健やかな育ちを社会や大人が確保することが非常に難しくなってきてお  ります。子ども達がぐっすりと眠ることができる環境整備のために各園への採暖費同等額の運営費補助(冷房費補助)をお願い致します。  

4.IT化支援

限られた人員の中で効率的に仕事を行う上で業務のIT化は不可欠です。またインターネットを利用することで、市役所との間の通信費も大きく削減できま  す。保育園の事務環境のIT化への推進を図るために経費を補助して頂きますようお願い致します。   

5.安全な街づくり(園周辺の整備・防犯対策)

子ども達や保護者が安心して通園できるよう、歩道の整備及び夜間の街灯の増設など安全な街づくり及び周辺整備をお願い致します。また、門真市立の小   学校には守衛さんが配置され、防犯上大変有効的だと思います。、小学校同様守衝撃備及び機械警備の配置等にかかる費用の補助をして頂きますようお願い致します。   

6.子どもへの教育(図書整備費等、活字離れを乳幼児期から防止)

乳幼児期から絵本に慣れ親しみ、子ども達のよりよい発育発達のためにはたくさんの絵本を読み聞かせることが重要です。門真市でこの重要性を考慮し、  「子どもの教育に乳幼児期から取り組む市」を目指していただくとともに、保育所に絵本を 配布するという形で、社会や大人に活字の大切さ、教育の重要性等を啓発してい頂きたいと思います。毎月各保育園の各学年に1冊ずつ絵本を提供していくための経費の補助をお願い致します。  

7.子どもへ門真市独自の食育を勧める(郷土食・歳時記食の指導及び提供)

平成17年6月に成立した食育基本法には保育所、地域等を中心に、国民運動として 食育の推進に取り組んでいくことを課せられています。しかしながら現在の枠組みでは十分な食育に対する取組みが出来ておりません。基本理念にのっとり、あらゆる機会とあらゆる場所を利用して、積極的に食育を推進することができるように食育に冠する経費の補助をお願い致します。 食育の一環として、自分たちが生活している地場の食材を身近に感じられるように門真産の蓮根・くわい・米などの食材の供給・提供や、季節を感じる野菜や花の種、苗の提供、また、七草粥、節分、雛あられ、ぼた餅、かしわ餅、土用の丑、月見だんご、千とせ飴、クリスマスケーキ、餅つきといった歳時記に因んだ食材を保育園に通う子どもに提供できるように経費の補助をお願い致します。  

 8.子育て支援に積極的なまち門真市

保育園の役割の一つに子育て支援があります。門真で出産した方が気軽に集まって交流できる場をつくり、子育てを応援する整備のために民間保育園は  様々な活動を行ってまいります。園庭開放や出前保育など、これらの活動に対 し職員の加配及び運営費の補助をお願い致します。

以上の項目を強く要望いたします。ご配慮いただきますようよろしくお願いします。

著名人

門真保育園 津嶋三郎

うちこし保育園 三見雅恵

おおわだ保育園 馬場耕一郎

北巣本保育園 津門弘美

智鳥保育園 濱田晋

古川園 大西潤子

三ツ島保育園 岡本恒男

めぐみ保育園 岡崎子

脇田保育園 田伏 清