【重みを噛みしめよ!市議会での市長提案と非核平和都市宣言議決】

 1983年10月4日、門真市議会本会議にて

【中田三次郎市長】

 議案第51号、非核平和都市宣言について、私より提案説明を申し上げたいと存じます。
 今日、世界各地で武力を伴った国際紛争が起こっておりますが、これら局地的な紛争は、力の均衡を保とうとする世界戦略の常として、大規模異な軍事衝突に発展する可能性を秘めておるのでございます。ということは、すなわち全面核戦争の危機に直面している ということであります。
 核の脅威についてはいまさら言うまでもなく、さきの大戦においてわれわれ日本国民が最もよく承知しているところでありまして、核兵器の廃絶と平和の維持を全世界に訴えていく義務と責任があると存じます。
 このことは、戦争を放棄し、平和な社会を理想とする日本国憲法の精神にのっとるものであります。また、門真市民によって制定されました門真市民憲章におきましても、恒久の平和を求める立場を明確にされているのでありまして、本市を非核平和都市として位置づけ、全市民が一丸となって核をつくらず、持たず、持ち込ませずとする非核三原則をわが国のみならず全世界の国々が制定され、平和な国際社会を築くことを念願いたしまして、本宣言案を提出するものであります。
 なお、宣言日につきましては、議決日をもって定めたく存じておりますので、よろしくお願い申をし上げたいと存じます。

 ・・・この後、全議員異議なしで、市長提案通り可決されたのが以下の宣言。 


● 非核平和都市宣言 ●

 恒久の平和は、世界人類共通の願いである。
 しかるに、依然として核軍拡競争が続けられ、平和な社会の実現に脅威を与えているのみならず人類の生存さえも危機におとしいれようとしている。
 わが国は、憲法で平和主義を堅持しており、世界唯一の核被爆国として、その被害のおそろしさ、被爆者の苦しみを全世界に向けて訴え、核兵器の完全廃絶に積極的な役割を果たさなければならない。
 門真市は、世界のすべての国々が非核三原則を国是とし、戦争のない平和な社会を築くことを念願して、ここに「非核平和都市」を宣言する。

昭和58年10月4日 議決