2000年3月議会最終日、共産党福田議員に対する懲罰攻撃のダイジェスト
3月24日、本会議最終日、予算案の党の規律採決が終わった直後、2時45分頃、公明党富山議員が、突如、「休憩道議!」、と大きな声を出す。理由は不明。言わない。
戸田や共産党議員が、「理由はなんだ」、とかあるいは、「議事進行!」、とかを叫ぶ。早川議長は、富山議員に理由も言わさずに、「今の休憩動議について採決を取る」、というこ
とを言い、4会派22名が、休憩動議の内容検討もなしに、「多数決で起立多数」、そして休憩
が決められる。そして休憩して、議運の協議会というのが、2時48分ぐらいから行われた。(この協議会は当然非公開。会派代表だけが話しをしてる。)議会事務局で富山議員他がおったので、戸田が、「どういう理由の休憩か」、と聞いた所、富山議員が怒り出す。「多数決で決めたことや、あんたにいちいち言う必要はない」とか、「議会の多数で同意したことや」、などと富山議員としては珍しく激昂した。
戸田と富山議員の間で、疑惑がどうのこうの、というやりとりが続いた。
植田議員、富山議員らが、「疑惑が明らかになった、という発言が問題だ」、と言う。
また、植田議員は「自殺と疑惑を結びつけるのは、本人にあまりにも無礼だ。重大なことだ」、「まして人事のさいにこういうことを言うのはとんでもないことだ」、という趣旨のことを言う。4時25分。本会議が、ようやく再開される。早川議長、「会議時間延長します」、と発言。収入役選任について、東市長から説明があった。
これに対して傍聴席から、「聞こえません」、という声があがったが、
議長は、「静粛に」、と二度、市民の方を注意したのみだった。収入役選任について、戸田が反対討論。
福田議員も反対討論。これ終了したのが、4時29分。そして、採決にはいり、戸田、共産党以外の賛成多数で、収入役人事も可決された。人権擁護委員選任について、市長の説明があり、即決で意義なしで、全員が賛成。続いて、議員提出議案として、アレルギー疾患についての意見書提出。そしてマスコミの、人権侵害問題についての意見書。戸田のみがマスコミの件について反対討論。賛成多数で成立。次に行財政改革調査特別委員会の名称変更の動議が出された。戸田は、合併問題が突出しすぎである、として反対討論。
公明党山本議員が、賛成討論。山本議員は、「少子高齢化、財政悪化、行財政の基盤強化、行革プラン、確実に前進。
23人で、 合併促進議員連盟を作った。論議は避けて通れない。合併特例法、
条件整備、(あれこれ。) 大阪府でも、要綱が、平成12年あたりにできる。
全国での動きも、合併は現実的な課題」 として、賛成討論。
次、共産党石橋議員が反対討論。「合併も調査研究の対象とするのもいいが、あえて名称変更することはない。
名称変更で、市民 や他の市に無用の心配を掛ける。」採決に移って、戸田と共産党以外の賛成多数で、採決。続いて、暫時休憩に入る。4時51分。これは、福田発言問題を検討するため。
4会派のみで協議。福田氏への懲罰への動きが濃厚となる。戸田は、休憩が長引く、ということがだいたい分かってきたので、休憩時間中に、事務所
へ行って、ホームページへの書き込みをしたり、ファックスや電話でいろんな人に呼
びかけたり、マスコミに流したりし ました。7時頃、懲罰動議の提出が決定された、という情報が伝わってきました。戸田は、反対討論通告をだしておきました。7時15分に一旦議運が召集されましたが、石橋議員が何故か出席大変遅れております。そして、懲罰決議案を見ますと、具体的に記載はなし。不穏当な発言とか、議会の品位をケガした、とか言葉がある。
大本委員長は、石橋議員が来ない状況の中で、休憩とする、と発言。
なるべく穏便にすませたらそれにこしたことはない、と言った。
寺前議員が、今説得しているけれども、共産党の若い議員が言うことをきかない、
ひっぱっている、というようなことを言っていました。こういうことで、
不自然な形で休憩に成りました。それから7時32分に改めて、議運を再開。
石橋議員は、「福田発言は、許容範囲内の問題である」、と主張。
ここで、大本委員長が立ち上がって、石橋議員の机の所に行き、
小声でしきりにゴニョゴニョ言っている。「新聞記事によると、
という言葉を入れてくれとか」、どうした、ということを二人だけで、
傍聴議員の居る中で、何故かゴニャゴニョやっていた。7時35分。大本委員長が、協議会をやりたいのでよろしく。
15分程度、行う、として、一旦散会。8時10分。議運が再開。ここに、懲罰動議が提出された。風 古波、他3人より。
懲罰委員会を特別に設置するのではなく、総務水道委員会に取り上げる。
という提案がなされ、共産党以外賛成異議なしで、決められた。石橋議員が意義あり、と発言。
「不穏当だとか、品位を汚す、だとか、具体的に述べて欲しい。」大本委員長、「それは、総務水道委員会で論議する」と、切り捨てる。
「このあとの議事」として、議事進行予定を事務局長に説明させる。8時30分より本会議を開くことを宣言。懲罰のための本会議が開催される。8時31分 早川議長、「会議を再開します。」 懲罰動議が提出される。
早川議長、「とりあげることを採決します」。共産党、戸田以外の起立で賛成多数。
「福田君の退席を求めます」。・・・・福田議員退席。
早川議長、「懲罰動議の説明を求めます。」
秋田議員、「本日、公共工事に関わる贈収賄疑惑前助役の名誉を傷つけ、
議会の秩序を乱すもの」、と説明。質疑に入る。亀井議員:「理由に問されている、不穏当な発言とか議会の秩序を乱して
いるとか、品位を汚すものとか、具体的に説明して欲しい。」
秋田議員;「先ほどの説明の通りです」、と答えるのみ。
戸田議員、再び、具的的な点を問いただす。・・・・8時38分
秋田議員;「先ほどの説明の通り」、とのみ言うだけで、全く答えにならない答え。
中西議員:「きちんと説明する責任がある」と、追求。
秋田議員;「先ほどの説明の通り」、という趣旨の同じ事をまた繰り返す。突如、公明党の風小波議員が、打ち切り道議を出す。
「先程来聞いていると、同じようなやりとりが繰り返されているだけで、
これ以上意味がない」、という趣旨を発言。「質疑打ち切りの動議」を出して、
これが賛成多数によって、採決されてしまう。続いて、福田議員の一身上の弁明。
福田議員;「どこが問題なのか。疑惑が明らかになった、という点どう不穏当なのか。
品位、秩序、なんら明らかになっておりません。99年10月15日の新聞記事で、
疑惑をもたれ、府警2課の事情徴収を受けていたとあり、懲罰に全く当たらない。
市民の信託を受けた議員へ簡単に懲罰を掛けることこそ問題。」と弁論。
福田議員が退席し、総務水道常任委員会に付託して審査することを起立多数で決定。8時48分、暫時休憩に入る。
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<続いて、8時54分から、懲罰動議を審議するための総務水道常任委員会が開かれた。>
福田議員の弁明。(要旨)「公共工事に関わる疑惑の件・議会の秩序、品位を乱したとは
何か?新聞でも明らか。市長の答弁にもある。市の内部調査は、市の事務的
調査の結果に過ぎない。」など福田議員退席。
上杉委員長:懲罰事由に該当するかどうか、その前に助役から説明していただく。
高枝助役:警察の話、立件できないとのこと。これ以上調査しない。
市としては、一定の決着したと考える。上杉委員長:懲罰事由について、審査する。
石橋議員;本会議での質疑、不穏当、など懲罰にどう関わるのか不明。
明らかに『汚職疑惑が明らかになった』は、10月15日の新聞記事、
『贈収賄疑惑で、事情聴取』とあるのだから、疑惑があることが新聞によって、
市民の中に明らかになったということだ。懲罰の対象になることはない。
見解を聞きたい。秋田議員;「疑惑が明らかになった」、とはどういうことか。
一般的に考えると、新聞とかの文言がないので、市民に誤解を与える。
解決済みの事だと考える。従って不穏当だと考える。鳥谷議員:「新聞によると」、という文言がない。
したがって、犯罪があった、と受け取られる。
間違ってとらえられることについては、慎重になるべきだ。植田議員:福田議員の言うことがトーンが変わってきた。すりかえていると感じる。
「新聞報道で」、という言葉がない。懲罰は大変なことだ。
本人がなんら反省せず、あとで新聞云々を持ち出すのはけしからん。
協議会でも、再三「新聞」の文言を入れて欲しいと言ったのに受け入れない。
ここまで時間を掛けた。懲罰かけても致し方ない。
『議会の秩序を混乱させた』とは、福田発言によって、これだけ時間をとられた
ことがそうだ。 懲罰はやむを得ない。今田議員:「汚職疑惑が明らかになった」、というのは、前助役が汚職に関わっていた、
と受け取れる。12月議会の説明で、そうでないことは明らか。
助役の遺族の人権をどう考えているのか。懲罰にあたいする。石橋議員:「新聞記事によると」、という文言が出てこないのが問題になっているようだが、
税金滞納、辞任、汚職疑惑、自殺、など市民的に明らかになったことなどを、
「新聞記事によると」、と必ず言わなければいけないことはない。鳥谷議員:「市民的に明らかになった」、というが、「疑惑が明らかになった」、と
受け取るか。「(助役は)クロ」と受け取るのではないか、というのが問題だ。秋田議員;「汚職疑惑が明らかになった」、というのは訂正せねばならない。
石橋議員;該当はしない。そういうことには該当しない。
早川委員;客観的に見て、他の人が、言っていること、解説がなければ正しく理解できない
言葉は不穏当である。従って議会の秩序を乱すもので、懲罰に値する。今田議員:見解の相違は明らか。質疑うち切るべき。
上杉委員長:この動議を皆さんに計りたい。
共産党以外の賛成多数で「質疑打ち切り」が成立。
9時17分、ここで暫時休憩。 (1時間20分の間、休憩がおこなわれる。)
10時37分、総務水道常任委員会が再開される。石橋議員、反対討論。原稿通りに読み上げる。
「懲罰に当たる発言はどこにも存在しない。満身の怒りを込めて抗議する。
問題なしの調査報告も、百条委員会も、4会派が否決した。主客転倒している。
議員の発言権は、保証されなければならない。」植田議員、賛成の立場から討論。
「懲罰について提案する。高枝助役の説明から福田議員の発言が事実に基づかない
ことが明らか。解決済みの問題を、繰り返し、不穏当で秩序を乱した。
長時間混乱させた。戒告が相当である。」討論が終わる。
採決をとり、共産党以外の賛成多数で、「戒告の懲罰」とすることが決定される。
10時42分。総務水道常任委員会閉会。
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<夜11時本会議再開>
総務常任委員会での、福田議員に対する懲罰問題に対する審査結果が報告される。
福田議員退場。
上杉委員長が報告。「慎重審査をした。議会を秩序混乱させた。戒告相当の結論を出した。」
質疑はなし。福田議員が弁明の為入場。
福田議員が弁明。
「事実経過を述べたのみだ。疑惑の中身解明などとは言っていない。そうは読めない
文章である。だからこそ、百条委員会を提起している。議員の発言は、最大限保証
されるべき。議会の懲罰は全く不当である。」福田議員退場。 ・・・・・11時4分。
次、討論に移る。
石橋議員:反対討論。(別途文書資料にあるとおり)
公明党青野議員;「4会派を代表して、懲罰に賛成する。汚職疑惑が明らか、というのは事実
に基づかない。犯罪性がある、との言い方で、問題である。長時間の混乱を
もたらした。懲罰、戒告に値する。」戸田;反対討論。
「こういう懲罰はとんでもない。議会の品位をケガしているのは、この懲罰に賛成して
いる 4会派の議員たちの方である。」旨、強い口調で反対討論を述べた。続いて、採決に移り、懲罰について賛成多数で採決。・・・・・11時15分。
戒告文を朗読。
議長が「起立を求めます」、と言ったが、戸田及び共産党は着席したまま。