■「合併反対」も一時言っていた今西氏だが、結局は玉虫色で合併賛成でしょ

 喜多市長が出馬に名乗りを上げてから、今西議員は一部では「自分は合併反対を打ち出す」とも言っていたようだが、「合併反対を言うのなら支持できない」という勢力の声があったり、また本人自体、「喜多市長の合併手法に問題があるが、守口門真合併に絶対反対ではない」というのが本心らしく、出馬表明にあたっては、「財政再建に裏付けられた合併是非の論議を進める」(産経新聞記事)、「現在は(合併の)是非について結論は出せない」(読売新聞記事)と述べている。

 反喜多候補で支持を仰ぐ「連合」は合併推進勢力でもあるし、「来年の9月議会で合併を議決させてしまう」という流れで、合併推進派が圧倒的多数である法定合併協議会が進められているこの状況の中の市長選挙に際して、「合併反対!」を打ち出さないということは、結局は多少の「今西カラー」を出しながらも、「法定合併協議会の論議を見守る」という形で合併推進の流れに乗る、ということでしかないのは明か。

●この市長選挙で高石市のように「合併反対!市の抜本改革!」の市長を誕生させて、
 一部勢力には「夢のある合併」でも大多数の市民にとっては「生活リストラ」でし
 かない合併を葬り去って、本当の市政改革を進めようと願う人々にとって、今西氏
 をたよりにすることはできないだろう。