■概論;
  弁舌と手管の今西、情熱と市民感覚の土川、「全部人のせい」の喜多

 社会党から社民連、無所属、親自民無所属と立場を変えながら市議10期め当選を果たした古参議員だけに、今西氏は弁舌巧みで声も大きく数字を並べ立てながら手管も交える巧者ぶり。

 新人土川は初舞台でありながら意外にしっかり落ち着いたしゃべりで情熱と市民感覚を持って改革を訴える。「結構やるじゃない」、「市民が共感できる分かりやすい話しで良かった」等々の感想がもたらされた。

 72才の喜多市長は、特に財政悪化問題など何の自己反省も口にせず、「全部人のせい」と言わんばかりの平板な物言いでシレッとしていて、これにはかなり呆れてしまった。
 およそ情熱とか哲学、理念を感じさせるものは何もなく、3者の中で一番精彩を欠いていて、これでは喜多陣営の支持者も気落ちするのでは、とも思えるほどだった。
 まあ、喜多陣営というのはそういうものの不要な人達であるのかもしれないが。