■守口市長選;従来の「殿様選挙」ができなくて喜多市長大弱りという話

 守口市長選挙で土川ひでたかを「勝手に応援する」(「土川勝手連」)の戸田が守口のいくつかの「事情通筋」から聞いた「内幕情報」です。


 喜多市長は今まで4回の選挙では自民・公明・連合(三洋・松下などの民間大企業労組や郵政・「日教組」や水道局労組など公務員・公企業労組勢力。ただし守口市職労は別系統で喜多支持と無関係)の3者連合に支えられて、街頭演説もロクにしなくていいほどの「殿様選挙」で楽々と共産党の対立候補に勝利してきました。
 特に選対事務局を取り仕切り手足となって動いてきた、最も強力な実働部隊が「連合」でした。
 ところが、今回の選挙ではそのもっとも頼りになる「連合」が組織決定として「喜多不支持」を決めたので、喜多陣営としては選対事務局長と実働部隊がいなくて大弱りだろう、という話があります。

 「連合」が今回「喜多市長不支持」になったのは、元々「70歳以上・多選は不支持」という「連合」としての推薦基準があって、「喜多市長は4期限り」という確認があった上に、それを無視して「連合」に話も無しに6月本会議で突然5期出馬表明をしたこ とで「連合」が怒ったからだ、と言われています。
 守口「連合」の代表の張(はり)委員長(守口教組出身;法定合併協議会の委員でもある。ただし守口住民ではない)と喜多市長が激しく口論したという話も聞きます。

 更に、今回の選挙では守口の自民党が組織としては「今西(現市議)候補支持」に回って喜多市長を支持しない(一部には喜多支持に回る市議などいるとしても)、となりましたから大変です。「殿様選挙」を支えてきた3者のうち、「連合」と自民党の2者が不支持に変わったのですから!
 こうなると残るのは公明党だけ!

  しかし、政党として「推薦」・「支持」するのが公明党だけとなると、有権者から見るとまるっきり「公明党単独推薦市長」になってしまうし、「選挙を取り仕切っているのは公明党」ということでは、いくら「現職市長の強み」があっても、今までの支援者も含めて市民が引いてしまうのではないでしょうか。

 公明党としても「これでいいんか?」ともなりそうです。
 「抜け目なく勝ち馬に乗る公明党」のことですから、実際には「合併急進の現職喜多支持」であったとしても、表向きは「政党としての推薦はしない」とか「公明党は市長選では自主投票」とかを打ち出す可能性があります。今西候補との「二股をかける」ことも大いにあるでしょう。
 そうなると結局、従来の「殿様選挙の3者基盤」の全てが無くなるか表立っては動かなくなるわけで、喜多市長にとっては「今まで経験したことのない、不安一杯の選挙」 だということです。
 暑さを厭わず街頭でガンガン市民に訴えていかないと、各種業界筋に頼み込み公明党にすがりつくだけでは追っつかないんじゃないでしょうか、72才の喜多市長殿。


 喜多市長や今西市議に対して、戸田は何ら個人的に含むところはありませんが、選挙事情評論として御無礼御免で書かせてもらう次第ですので御理解下さい。