◆「自民支持」得た今西市議も「連合支持」を得られず困惑

 喜多市長が「連合」に話も無しで出馬表明をして、「連合」の支持を得られないと知って今西市議(1963年初当選で通算9期36年議員を務め、この4月10期め再選で現在37年目。もちろんずっと市長与党)は「チャンス!」と思ったのではないだろうか。

 今西市議は「喜多市長のやり方ではアカン。まずは守口の財政再建をせんと合併しても財政破綻や」との主張を主軸に、ある時は「合併反対」を言い、ある時は「財政再建を優先しての合併」を言いながら幅広く支持勢力の拡大を図った。
 その「お誘い」は合併反対を明確に掲げた議員にも、合併慎重論の議員にも及び、まずは守口自民党の「支持」を獲得し、次いで「合併推進」の立場である「連合」の支持 を得ようとした。

 順調にいけば得られるかに思えた「連合」の支持は、しかし得られず、「連合」は市長選挙に関して与党2候補のどちらも組織的支持をしない「自主投票」を決めてしまった。
 これには今西市議もだいぶ当てがはずれて困惑した、との話が聞こえている。
 また今西市議は出馬に当たって、公明党にも支援をお願いしていくことを表明したらしいが、これについて公明党が「そんなことを言われても困る」と漏らしていたとの話 も聞こえてくる。
 「困る」と言いながらも票を分け与えるか、分け与えるかのように思わせることで今西市議もコントロールするのが公明党のやり方ではないかと、戸田には思えるのだが。

 ◆いずれにしても、自民党・「連合」・公明党という「市長当選3種の神器」を、市長
   を16年間もやってきた72才の老人と、与党議員歴37年めに入った67才の老人が
   奪い合っている、というのが喜多陣営VS今西陣営の「攻防」の実態だろう。

 ☆だからこそ、普通の市民にはゲンナリするこんな構図をぶっ飛ばして、合併阻止と
  政の抜本改革を実現できる「第3の道」=「41才の市民派青年市長」の誕生が
  期待されるだろう。