草加さんHPの秀逸な解説 1 原文はこちら

草加さんHPでの連帯ユニオンやそれへの弾圧に関する記事が、
部外者への解説として非常 に優れていると思うので、以下に紹介します。

2005年01月15日 緊急!関生労組への弾圧に抗議を!

 私が「革命的こうさぎ」 なんてアホなことをやっている間に大変な情報が入ってきました。
 またも大阪府警です。
  反戦運動などに積極的に取り組んできた労働組合、全日本建設運輸連帯 労働組合関西地区生コン支部(通称:関生(かんなま)、1,800人)に対し、まさしく総力をあ げた弾圧を開始しました。武建一委員長のほか、片山好史さん、武谷新吾さん、福島聡さんの各 支部執行委員の計4人を不当に逮捕した上、各支部の事務所や自宅など30カ所余りに対しての 家宅捜索を強行しました。

 私達はこれを、立川における市民団体へのビラ入れ弾圧 や、葛飾亀有の共産党員へのビラ入れ弾圧などと同じ性質のもの、つまり他の団体や個人が類似行為をおこなってもまったく問題にされないような事例が、イラク反戦 などを訴えたとたんに重罪として逮捕されてしまうという、9・11以降のここ数年の流れの中で 把握することができます。
 それがついに個人や市民運動から、関生労組のような1,800人を擁する労働組合左派にまでお よんできたものとして、きわめて重大に受け止めなくてはなりません。 ここで本気で押し返さないと、こういう手法を使った薄汚い弾圧が、いったいどこまで拡大するかわからないし、日本の民主的政治過程に対するダメージや萎縮効果は計り知れません。

 ナチスが共産主義者を攻撃した。私は共産主義者でないからなにも行動しなかった。  
 次にナチスは社会主義者を攻撃した。私は社会主義者でないから何も行動しなかった。  
 それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃した。
 自分はそれでもなお行動にでることはなかった。
 それからナチスは教会を攻撃した。私は牧師であったから行動した。
 しかしその時にはすでに遅かったのだ。                    
                           マルチン・ニーメラー牧師の告白  

 いろいろな場所で何度となく聞いたこのマルチン牧師の言葉を、今ほどリアルに感じることは ありません。私は今回の事態に対し、左右の政治的意見やイラク戦争などへの態度の違いをも超 えて、すべての人々が何らかの形で大阪府警への抗議を、たとえ小さくても、それが一回でも、 とにかく緊急に行われることを呼びかけるものです。マルチン牧師のように10年後に後悔しても 遅いのです!

 今回弾圧を受けた関生労組は、多くの反戦行動にも積極的に賛同しておられ、関西の反戦運動 でも非常に大きな位置をしめておられます。また、日常の組合活動においても個別自分達の利害 の主張だけでなく、私達のような消費者を含む社会全体のための建設業界の民主化、大手ゼネコ ンの手抜き工事の告発、中小業者を中心とした業界改革・経済民主化闘争などに取り組んでこら れました。まさしく関西の保守勢力、自民党およびそのスポンサーたるゼネコンにとっては目の 上のタンコブ的な存在だったのです。

 今回大阪府警は、直接には関生労組の経済民主化、業界改善の運動に対し、「強要」「業務妨 害」などの容疑をこじつけ(デッチあげ)てきたもので、また関係先の中小生コン会社への支援 (貸付)に関し、機関決定の手続きが不備であると難癖をつけて武委員長個人に「背任」の容疑 をきせています。これらの罪名が与えるイメージをもって、関生労組とその運動に対する大幅な イメージダウンをねらう意図は明らかです。  

 とりあえず今日は時間がありませんので、連帯労組が発表した声明を転載させていただきます 。 よろしければ他にもどんどん転載してください。今後の経過なども含めてこの弾圧については徹 底的に注目していきたいと思います。
 **<転載ここから〉************************** 2005年1月13日 <緊 急 声 明> (以下略;戸田)