5/16連帯公判:検察側証人主尋問で「シャブコンは事実無根」等大ウソ結託! 

 5/16は連帯ユニオン関西生コン支部に対する1/13逮捕=大谷生コン事件の第2回公判、検察 側証人=大谷生コン常務の「田中慎吾」に対する主尋問の第1回目が1:30から4:12にかけ て(途中2:43〜3:00に休憩はさんで)行なわれた。
 法定は大阪地裁803号で傍聴席40数席に対して倍以上の人が詰めかけた。家族・OB、業者関係 、 支援労組・諸団体有志、連帯労組役員などから入れていく。入れない人は途中交替 しながらの傍聴となる。早く大法廷に切り替えてもらいたいものだ。
 武委員長ほか3名の役員は、みな満4ヶ月を越える不当な勾留と接見禁止にもめげず、闘志に溢れて元気な様子だった。冒頭・休憩時・閉廷時それぞれに支援の仲間か ら声援が飛び手が差しのべられ、4人はそれらに快活に応えてくれた。  
 検察側証人を検事が尋問するのだから、当然検事の筋書きに都合のいいように連帯を悪者にし 、 大谷生コンを善良な被害者のように描き上げるためにものであるが、それにしてもあまりに得手 勝手が過ぎるものだった。
 まず冒頭、新たな検察証拠ビデオが2分ほど上映された後、里見弁護士が前回上映ビデオで の14秒間の欠落問題がどうなったのかを問い質した。  http://www.hige-toda.com/____1/renntai_yunionn/2005_1_13/2005_04_07/4_7kouhan_kakiko mi.htm
http://www.it-tries.net/danatutokusyu/saibanjoho.htm#7
 すると検事(若い男性)は「オリジナルテープと同じだ」と言いつつも欠落については「釈明の要なし」とか「調査していない」などと平然と居直ったのだ。
 弁護士がこれを大問題だとして訴え、一応検事が「調査して開示できるものは開示する」と なったが、これは非常に怪しい話である。  「ヤクザが映ってるんと違うか?」と傍聴席から声が飛んだが、まさに「裁判官には見せた くないもの」がこの14秒間に映ってしまっているから意図的に削除したとしか思えない。  
 田中しんご証人は大谷生コンの常務をやっている男で、長身スマート、短髪でハンサム顔。 黒背広に白ワイシャツとネクタイ姿で現れた。
 検事の尋問に沿って、大谷生コンの創設のいきさつや田中証人の役割その他が語られていく が、当然話の筋書きは連帯側主張を全て打ち消すことを意図して練られている。
 連帯側が多人数で乗り込んで業務妨害したとされるプラント現場でのあれこれが後半で出さ れたが、それよりも重要と思われるのは、前半で出された以下の件であろう。  
 1:「大谷生コンの加水=シャブコン事件」は全て連帯側の事実無根な言いがかりだ(!)  
 加水の実態を何度もはっきりと撮影されたにも拘わらず、大谷生コンは「洗車していただけで悪いことは何もしていない」とバレバレのウソをつき検事もそういう認識で連帯を悪者に描き上げた。  
 ・・・しかしこんなウソは反対尋問やこちら側のビデオ上映ですぐに破綻するだろう。
  2:大谷生コンは終始一貫、広域協組には加入する意志がなかったし、逆に加入しないという意思表示をはっきりさせたのに、連帯側に加入を強要された、という主張。  
 大谷生コンを作ったのはそもそも広域協組に加入せずに自由に営業したいからこそだ、という主張。神和生コンは広域協組に加入していて不自由だったから神和のイバ社長が新たに大谷生コンを設立し、神和の田中を大谷生コンの常務に引き抜いた。  
 その後、大谷生コンが脱税事件で国税の査察を受けて新聞にも載ったために、社長を大谷と交代した。この大谷社長も協組加入したくないことは同じ。  
 広域協組に入るという誓約書を書いたことはなく、文言を自分で変えて「のちのち加入を考慮する」としただけで、加入意志は示していないし、逆に加入しないことを明言もした。    
 ・・・・これも連帯側立証で全くのウソであることが明らかになっていくだろう。  
 実際には全体状況の中で協組加入を誓約しておきながら土壇場で誓約を破ったから連帯から追及されたのだ。   
 この大谷生コンがどれほど悪質な業者であり、ヤクザ暴力団とつながっているかは、4/7公 判などで武委員長が既に暴露していることだが、今回法廷でも面白いことがあった。
 田中証人が、「加水生コンなどしていないのに、連帯から何度もビラを出されて、暴力団の資 金源になっているなどと宣伝された」と答えたことを受けて、検事が「大谷生コンは暴力団と 関係があるのですか?」と質問した時、絶妙なタイミングで傍聴席から「ウン!」という小声 が上がって笑いを誘った。
 するとなぜか検事はこの質問をもう打ち切ってしまったのだ。裁判官は傍聴人に注意して質 問続行を促したのに、なんでこの質問をやめてしまったのだろう?
 きっと証人が「暴力団と関係ありません」と答えたら、後で連帯側立証で偽証罪に問われる ことになることにハタと気付いたからではないだろうか?  
 田中証人への検察主尋問は次回6/9公判(803号法廷、1:30〜4:30)で終わりとなって、 その後弁護側による反対尋問が行なわれていく。
   ( 一部誤記等修正し5/19再掲)