元自衛官・反戦派のワッタンHPの中の「今週の探訪」
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デモ出発前集会での戸田の「獅子吼アピール」と弁護士報告より

デモ出発集会での公判報告発言

戸田(連帯ユニオン近畿地本委員長・門真市議)
武委員長がその公判陳述のなかで、「大谷生コンのようなヤクザを使って労働者に恫喝をかけるような会社の言うことを真に受けての不当な逮捕拘禁は、まず法のもとの平等に反する」と、そのことについて言及したときに、検察官が「それは本件の裁判に関係ない」と言って妨害を始めたのです。
質疑には、その「被害者」とされている大谷生コンなる会社が何回も労働者を脅したりしている常習犯であり、嘘百篇を貫く常習犯であり、現にごく最近にも、不正な「シャブコン」渇水入り生コン事件についてこれを使わせようとしてヤクザを使って乗り込んできた。武委員長でさえ身の危険を感じてそれ以来ボディーガードを雇っていました。そういう実態を話しているときに、またしても「意義あり」と言って発言をやめさせようとしたのであります。
そしてまた、武委員長が「このような不当な逮捕拘禁が許されるのであれば、法の下の平等や資本主義社会の大原則まで無視しては国家が成り立たなくなるのではないか」とこのように述べたときに、またしても検察官の悪あがきで発言を遮りました。
しかし、これは弁護士、裁判官の比較的常識ある判断によって、武委員長の弁舌は完全に貫徹しました。 そして残りの三人もそれぞれに鋭く事実事項を指摘いたしました。
大谷生コンは、我々が「押しかけて、威力業務妨害」を行なったなどと申して起訴していますが、しかしながら、大谷生コンが広域協組に加盟すると誓約したのであって彼らは約束を守る儀もがある。このことを求めるのは当然ではないでしょうか。
このようなことについて、まさにポイントを突いた発言を三人が行なっていたのであります。
不当なことに、次回の公判の予定が決りましたが、これだけの傍聴人が来たにもかかわらず「八○三号法廷」という狭い法廷にされてしまいました。
しかし、我々は、このような弾圧に屈することなく被告たちの身柄を取り返して、大谷生コンというヤクザを使う会社が警察によって守られて、我々が逮捕拘禁されるような不条理を必ずや跳ね返していきましょう。
今日のデモを最後まで戦闘的に展開させましょう。

さとみ弁護士
弁護団の方から本日の報告をさせていただきます。
この裁判の最大の問題は、一月三〇日にこの裁判を受けた四名が逮捕されてそれ以降、まる三ヶ月が経過しようとしていることであります。
これほどの長期間の拘留、このようにして被告人、あるいは家族、組織を痛めつけるということが今日の検察・警察の在り方です。
また、裁判所もそれに加担しています。私どもはそれを「人質司法」と呼んでいます。早期に、この被告人四名の身柄の釈放を勝ち取っていく必要がある。この裁判は、まさにそういう不当な弾圧の意図の下に行われようとしていることを確認しなければなりません。
そして、私たちは、今回起訴されている内容が強要未遂、あるいは威力業務妨害ということでありますが、いずれも労働組合としての正当な争議行為、あるいは組合活動。
例えば先ほど、戸田さんの方から報告がありましたように、広域協組に加盟するという制約をして、生コン支部の推薦まで貰って、懇話会に提出したにもかかわらず、いざその時期が近づいてくると、ああだこうだ断って加入しようとしない。
このような約束違反に対して、約束の履行を求めるというのは労働組合として当然の活動ではありませんか。労働組合が争議問題、労使紛争を解決するために争議行為を行なうことも、また、当然の権利であります。
このような当然の権利に対して、「威力業務妨害、あるいは強要未遂」などという罪名を付けて弾圧しようとしてくる。これが、今回の弾圧事件の最も中心的な特徴であって、私たちはこれを大衆運動の力で、もちろん裁判のなかで私たち弁護人も最大の力を尽くしたいと考えております。それに加えて、皆さんの運動の力でこの弾圧を突破していく。
そして、「本来の労働運動とはこういうものだ」ということを世間に広く知らしめていく活動が今求められていると思います。かなり長期の闘いになることを覚悟した上で、皆さん方の広範な支援、息の長い支援をぜひともお願いして、これを弁護団からの報告に変えさせていただきます。

戸田(連帯ユニオン近畿地本委員長・門真市議)
検察官が、発言の妨害を図ったことでもう一点あります。
それは、武委員長が凄い暴露を行なったことです。
つまり、大阪府警に拘留されていたときに同室になった人間が、武委員長に言ったことによると彼は、取調べで連日呼び出されて大阪府警のなかでものすごい暴行を受けていたというのです。
三時間も壁に立たされて、髪を引っ張り殴る蹴るの暴行。このようなことによって立ち上がることも出来なくなり、とうとうやっと救急車で病院に搬送されるに至って初めて警察の暴行が止んだというのです。そのことを、武委員長が法廷で話し始めたときに、検察官が慌てふためいて、「それは本件と関係がない」と遮って発言禁止をさせようとしたのです。
しかしまさに、このような弱者に対する弾圧をやっているのが、今回のように大阪府警が実行した「逮捕監禁・拉致」事件であります。このとこを武委員長がはっきりと言ったのです。
そしてもうひとつ、武委員長は原告に肺腑をえぐるような強烈なパンチをかましました。「三井検事という者が、現職中に職権を使って裏金作りをしていた」という実例も、はっきりと述べたのです。「拘禁詐欺と公文書偽造。それでも三井氏は保釈をされている。
何故、正当な労働運動をやっている我々がこのように逮捕、拘禁されなければならないのか。身内には甘く、労働運動には手厳しい弾圧を加える検察の在り方…」そういうことを委員長が述べたときに、また、発言禁止を検察官が求めたということがあったのです。

川村氏(連帯ユニオン近畿地本副委員長) 
権力がいかなる暴力をもって我々に対処しようとも、最後まで我々は闘い抜く。そういうことを再度、意思統一して行きたいと思います。

坂田執行委員 (連帯ユニオン関西地区生コン支部)
本日お集まりの全国の働く仲間の皆さん。私たちは、権力の不当弾圧に屈せず、働くものの利益と権利を守る運動を今日を起点にして一層団結して取り組んでいくことを誓い、「団結がんばろう」を行っていきたいと思います。